結局のところ、人生は経験や慣れがモノを言うところがあります。
船が沈まないよう、その都度何かを打ち付けて補強する。
そうやって経験値が高くなるごとに自分の中に手札も増える。
それこそが自信となるのです
〜美輪明宏〜
僕は仕事柄、数多くの人生相談にも乗ることがあるのですが、
「今までの自分を変えたいけど、一歩踏み出す勇気がない・・・」
「自信がなくて不安・・・」
こういうことをよく聞きます。
もちろん、気持ちはわかりますよ。
誰だって新しいことや変化は怖いものですから。
ただし、、、
そう言って何も行動しなければ結局何も変わらないわけですよね。
「自信がなくて・・」
そんなよく聞く「自信」について今日は書こうと思います。
そもそも自信って何ですか?
読んで字の如く、”自分を信じること”ですよね。
自信=「自分を信じること」「自己肯定感、自分を価値ある存在だと認めること」だと思います。
この自分を信じるっていうのは、主語は自分ですよね。
だからこそ”自分が”自分のことを信じることなんですよ。
つまり、人から貰うものではないんです。
自信をつけるというのは、世界に1つだけの自分だけのオーダーメイドのスーツを身に纏うようなものですよ。
中には、「自信を与えて下さい」「分けて下さい」って言う人もいるけど、与えられるものではないんですよ。
だって、その人にはその人のサイズがあるんだもの。
無理に人から貰おうとしたって、サイズが合ってないですから入らなかったり、ダボダボになったりしてしまうわけです。
もちろん、誰かから、背中を押して貰ったり、希望や勇気というものは、人から多少貰うことはできると思うけど、自信は自分が何もしない状態で他人から貰うことは出来ないんですね。
自分が行動した結果、成功体験を手にしたり、行動した結果を誰かに認めて貰ったり褒めて貰ったりすることで自分の自信がつくものなんですよ。
これは幼少期に親から無償の愛をもらったり、無条件で自分の存在を受け止めてもらえてたりすると自分に自信はついたりします。
「僕なら出来る」
「私なら出来る」
っていう感じで。
良くも悪くも小さい頃の体験や親からの刷り込みは影響するんですよね。
でも、幼少期の頃の事や過去の事を言われても仕方ないですから、今から自分に自信をつけたいと思うのであれば、「今」を変えていくしかないわけです。
じゃあどうしたらいいのか?
最初はハッタリから入るとか、外見から変えるとか色々とテクニックみたいなものはあるけれど、
一番大切なのは、
まずは不安という感情を無視して行動してみる
本当にこれだけです。
以前、少しだけ書きましたが、脳は本能的に未知なるものを恐れて、現状を維持させようとする仕組みになってるので、この脳が作り出す恐怖の感情や言い訳達を無視するんです。
「あぁ、脳みそがストップをかけようと頑張ってるなー。でもこれはあくまで人間の生存本能でこういう機能が備わってるだけだし、脳みそは言い訳を作る天才だから、こんな機能は無視しよっ」
って感じに冷静に対応すればいいんです。
「自信→行動」という順番は、後の話。
色んな成功体験をして自信がついた後の話なんですね。
順序が違うんですよ。
誰でも最初は自信なんてないので、
最初の一歩は、「不安という感情を無視してとにかく行動する」ことが大切です。
「行動→成功体験を掴む→自信→次の行動」
このサイクルです。
自分に自信をつけたければ、不安だろうが怖かろうが、とにかく自ら行動して成功体験を掴むしかない。
別にその成功体験は大きいものじゃなくてもいい、小さなものの積み重ねでもいいんですよ。
他にも、日常から、大小関係なく自分との約束をちゃんと守るということから始めたっていい。
自信がないだ、不安だ怖いだって言って結局何も行動しなければ、一生自分に自信なんかつかないし変わることだって出来ない、この先、ずっと未知なるものに不安や恐れを抱いて生きていくことになるのなんて嫌ですよね?
自分と一生付き合っていくのは他の誰でもなく自分自身であり、本当に自分を信じてあげられるのは他でもない自分だけ。
そんな一生付き合っていく自分をこの先ずっと信じることが出来ないまま、生きていくなんて嫌じゃないですか?
自分のことくらい自分が信じてあげましょうよ。
自分を信じるためには、不安でも怖くても、まずは行動を起こさない限り何も変わらないです。
「とりあえず行動してみる(不安という感情は無視)→成功体験→自信→次の行動→成功体験」
このサイクルをいかに回していけるかどうかで本当の自信はついていくものだと思います。
もちろん、新しいことをするときに不安があるのは当たり前のことなんですよ。
だってやったことないんだから、そりゃどうなるかわからないし、何か問題が起こるかもって想像すると不安になるのは当たり前。
ただ、そんなに不安があるんだったら、最悪の事態を想定してそれでも大丈夫って思えるところまで解決策を考えたり、どうせ死ぬわけじゃないし、それで人生終わるわけじゃない。
明日はあるからこそ、そこでいくらでもやり直しも効くし、あとで何とでもリカバーできるし、フォローも出来ますよ。
そこまでわかってたら、「あとはもうやるしかないよね!」って思えるでしょ。
今想像してる不安なんて、現実に起こってない妄想にしか過ぎない。
子供の頃に怖がってた幽霊とかお化けみたいなもんなんだから、そんな自分が作り出した幻想や妄想に怯えて動けなくなるよりも、ある程度まで考えたら、あとは実際に行動してそこで初めて壁にぶつかればそのときにどう乗り越えていくのか?考えればいい。
最悪のケース含め、ある程度考えることが出来たら、あとはもう実際に行動しながら、その時に問題が出ればその時に解決を考えてクリアしていくだけ。
そして全てのケースを想像することなんて、ケースが無限にあってそんなこと出来ないし、結局そんなこと考えてるだけで時間がなくなります。
気がついたらお爺ちゃんやお婆ちゃんになってますよ。
そんなことしてる時間があったら、さっさと行動して前に進んでいく方がよっぽど成功に近づくし、スピードも速い。
ちなみに、「考える」のと「悩む」ことは意味が違います。
悩むのは、一見考えてるように見えて、ただ漠然と自分が作り出した妄想やお化けにビビって思考がぐるぐるして結局同じところをぐるぐる回ってるだけ、それは思考停止してるのと同じ。
考えるというのは、目指すものに対してどうやったら問題を解決できるのか?工夫をすること。
そして、最悪のケースもある程度想定した上で、それをどうやったらリカバー出来るか改善策を練って解決策を導きだすこと。
できるか出来ないか?じゃない。
やりたいかやりたくないか?
自分は本当はどうしたいのか?
本当にこれだけです。
「自信がないから出来ない」
なんてただの言い訳。
そんなこと言って、何もチャレンジ出来ない、進化も変化も出来ないような自分になりたくないなら、今すぐ行動するべき。
「自信がないからやめよう」
じゃなくて
「自信をつけるためにやろう」
