この世界は、私たちの想像力を発揮して描く、キャンバスにすぎない。
〜ヘンリー・デイヴィッド・ソロー/アメリカの作家〜
昨日に引き続き、映画「マトリックス」を観て、気が付いた点です。
今回は「思い込み」について。
当たり前ですが、人は例外なく自分の主観で物事を捉えてます。
その事象をポジティブに捉える人もいれば、ネガティブに捉える人もいるわけです。
要は思いこみです。
例えば、学校や職場で、2人の異性が自分の方を見てコソコソ話をしているのを気が付いた場合。
「あ、自分のことを悪く言われてるだ・・・」
と捉える人もいれば、
「なんだ、自分の噂話か。本当に自分のこと好きなんだな♪」
と捉える人もいるかもしれません。
少し極端なことを言うとね。
このように、ある事象が起こった時に、自分がどう捉えるのか?受け取るのか?解釈するのか?思い込みによって、その事象の意味づけが自分の中で変わるんですよ。
クライアントさん達の相談に乗っている時も、
何かが上手くいかなった時、
「どうして自分はこんなにダメなんだ・・・」
と、そのまま落ち込む方もいます。
でも、同じように上手くいかないことがあっても僕の場合は、
「どうして上手くいかなかったんだろう?それを改善できれば次は上手くいくかも」
と、思って冷静に分析してワクワクしてきます。
起こった事象自体は何も良い悪いはないわけです。
ただの事実ですから。
その事象を自分がどういうフィルターを通して受け取るかのか?で、その意味づけやその後の行動や結果も変わってくるものだと思います。
この自分のフィルター(思い込み)は、無意識のうちに自分ができる範囲、限界も決め付けてしまっていると思います。
映画「マトリックス」でも、主人公が属してるチームリーダー”モーフィアス”がこんな台詞を言い放ってます。
Free your mind
心を解き放て
心を解き放てば、君は空だって飛べるんだ……と。
マトリックスは、仮想空間なので自分の想像力や思い込み次第で限界はないにも関わらず、今までの記憶の残像や経験による思い込みによって限界を決めてしまっているんです。
続編からはスーパーマンのようにビュンビュン空を飛ぶ主人公ネオだって、最初はビルから落ちてしまったように。
柔術のトレーニングのシーンでも、モーフィアスは言います。
速く動こうと考えるな
速く動けると知れ
速く動こうとする=速く打てていないことを認めている
速く動けると知る=速く打てることを認識する、認める
ということだと思います。
これが、何をどう認識するかで変わる、思い込みの差。
スプーン曲げの男の子が言ったことも同じ。
曲げようとすると曲がらないよ
曲がるのはスプーンじゃなくて自分自身だよ
”自分はできる”と認識すること(思い込み)によって、自己評価も上がり、本当にできるようになるもんだと思います。
主人公のネオなんて、最後は弾丸を空中で受け止めたり、空を飛ぶことだって出来るようになったわけですからね。
もちろんSF的な要素だったりは映画の世界のだからこそだし、マトリックスの世界だからこそだけどそんな現実離れしたことも出来ますけど、本質的に言えば現実世界にも同じことは言えると僕は思います。
そんなSF的なこと以外であれば、現実に自分と同じ人間が出来てることであれば自分にだって出来るはずなんですよ。
でも、
「自分には出来ない」
「自分には無理だ」
という認識、思い込みがあるから出来ないだけなんです。
つまり、自分の思い込みで自分の限界を勝手に決めてるんじゃないか?ってことですね。
見方、捉え方、認識の仕方、考え方、思い込みで自分が見てる世界は変わるはず。
人は全て今見えてる事象を自分のフィルターや解釈に基づいて認識してますからね。
心を解き放て=思い込みを解き放て
自分の限界は、自分が限界だと思った瞬間に決まるもんです。
自分ならできると良い意味で思い込み、
できない理由を探すのではなく、できる理由を探してみましょう!
過去の自分で考えるな。
これからの自分で人生を切り拓け!



