あなたが今まで望んだことの全ては、恐れの反対側にある。
〜ジョージ・アデア〜
キックボクシングをしていた時に現役チャンピオンと一緒に練習させて頂いたり、日常的にプライベートの話などもしていました。
チャピオンだと多少偉そうな人なのかな?と、
雰囲気も想像するかと思うのですが、彼は全く偉そうな雰囲気もなく、上下で人を見るような方ではなく、とてもフラットに、そしてフランクに人に接する方でした。
今でも覚えている彼の言葉で、
「確かに俺はキックボクシングでは現役チャピオンだけど、それを除けば普通の男だよ。チャピオンである前に、1人の男でしかないから、そんなことで自分が偉いとか特別とかそんなこと微塵も思ってないよ。」
彼は、肩書きや上下で人を見るのではなく、人のことを1人の人間として、その人のことをフラットに見る方でなんですよね。
彼の人間性も本当にすごいなと当時から尊敬しているんですが、それ以外にも学んだことはいっぱいあります。
みなさん、チャピオンや何かの日本一になるような人って、もともとセンスや才能があったんでしょ、と思いませんか?
僕はそう思ってました。
でも、彼から衝撃的な言葉を聞いたんです。
「俺、実は運動音痴だよ」
絶対、嘘じゃんー。
瞬間的に僕はそう思ってましたけど、よくよく話を聞いてると本当でした。
彼は小柄で足も短く、もともとガンダムヲタクで、女性経験はほとんどなし。
得意なスポーツはなし。体操の前回りですら、まともに出来ないような方でした。
昔から彼を知っている人や会長なども、みんな口を揃えて同じようなことを言ってました。
じゃあ、どうやって、そんな運動音痴で運動センスの欠けらもなかった彼がチャンピオンになれたのか?
彼はキックボクシンを始めるときに会長とこんな約束をしたそうです。
新人時代のチャンピオン「チャンピオンを目指したいです。」
会長「もしも本当にチャンピオンになりたいと思うのであれば、これから言う3つのことだけは絶対に口に出さないと言うことだけを約束しろ。その約束を守れるなら絶対にチャンピオンにしてやる。」
絶対に口に出さない3つの言葉とはこうです。
1、しんどい
2、つらい
3、痛い
そして、彼はどんなに辛い時でもこの約束を守り、会長とトレーニングをし続けた結果、チャンピオンになれたそうです。
会長は当時のことを振り返りながら、
「最初はめっちゃ暗い顔してジムに来てたで」
と、笑いながら話してました。
チャンピオンも、
「俺にとって会長はドラえもんみたいなもんだよ。3つの言葉と代償に本当にチャンピオンという夢を叶えてくれたんだから。まぁ普通のドラえもんって言うよりも、怖いドラえもんかな。」
と言って、笑ってました。
何かを成し遂げる為に、何かを手に入れる為にはそれに見合った代償が必要です。
等価交換みたいなものですね。
多くの人は普段何かを手に入れようとしても、なかなかその為の努力が出来なかったり、面倒くさがったり、出来ない理由を考えたりしてなかなか行動できなかったりすると思います。
要はその為の代償を払えてないんですね。
この行動できない理由や対策については次回、お話しようと思いますが、今回お伝えしたいことは、やることよりもやらないことを決めてみてはどうでしょうか?
みんな何をしよう?どうしよう?とやることばかり考えますが、やることよりもやらないことを決める。
例えば、
怖い
面倒くさい
しんどい
これらを辞めてみるだけでも、今からあなたの人生は大きく変わるはずです。
「何をするか」よりも「何をしないか」
成功する為には足し算だけじゃないんだぜ。

