『負けるな、』 | 劇団SHOWブログ

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尚美学園大学で活動している劇団SHOWのブログ


この作品が最後。いつかまた、皆様とお会いできますように。
グットバイ。『 』。

当日パンフレットに載せよう。そう決めていた文です。
『またね。』が本当にまたね。になってしまった。劇団SHOWの『またね。』は、いよいよお蔵入りです。
不思議と悲しいとは思っていません。悔しいとか、勿体ないとか、思っていません。そういう運命だったんだな、と。
ただ、コロナに負けた事だけが悔しい。力及ばず…。
そして中止が決まってから、怒涛の体調不良に見回れております。
免疫力も、緊張には強いけど、それが途切れたら途切れるみたいです。

アメブロに挨拶を載せよう。そう持ちかけたのは私でした。
公演期間の8日間が空いてるんだ。メンバー分ちょうど。これを見越していたかのように。
心優しいメンバーが、静かに頷いてくれました。

わたし、最近未来が見えるみたい。
ジップロックとラップ安い内に買っとこうよと母に言ったら、学校が休校になった影響で在庫が減りつつあるとかないとか。
わたし、最近未来が見えるみたい。



3年間。恐ろしく、長くも短い時間でした。
よろしくね公演5/6/7、お~ぷん9/10、シアターグリーン学生芸術祭vol.11/vol13、文化祭×3、12月公演×3、3月公演×2。
内役者6回、スタッフ9回。
観劇32回。
コンサート参戦5回。
こうしてみると、やはり慌ただしく、忙しなく、そして勉強勉強勉強の3年間だったなと。

1年生の時は、ひそかに役者を目指していました。憧れのような、変な自信があったような。
今となっては、なぜ。と思うほどに青春していた日々でした。2年生の12月公演を最後に、SHOWで役者は一切やらなくなりました。演出、舞台監督、その他作業。何があったのか、何が楽しくなったのか、今となってはその仕事が当たり前過ぎて分かりません。
ジャングル・ジャンクションの時に、舞台監督の楽しさを教えてもらい、そこから目覚めた中野渡。
ものづくり好きの人間が辿った末路が裏方一筋。
決められたレールを歩くのではなく、そのレールを自ら作ったようなものでした。

普通、演劇科のある大学には演劇サークルないからね。

以前、誰かにそう言われたことがあります。確かにな、と府に落ちた。演劇やってんのにサークルで演劇やるって、あり得ないよな。一般的理論なら、外部の団体に参加するよな。
でも、サークルだから出来たこともあった。コミュニティは狭いけど、時間だけはあった。だから観劇も行けたし、たくさんの事を経験できたんだなと、そう思います。
辞めたい時期もそりゃあったし、辞めてやろうとした時期もありました。でも途中で投げ出すのは好きじゃないし、社会に出たときに負ける。そんなプライドとポリシーだけで今まで所属してきました。負けず嫌いってやつ?
嫌なことや嫌いなものというのは、幼小中高大、そして社会にでても付きまとってくるんだなあ。


なによりも。





劇団SHOWが、とか、先輩たちと、というより、同期と、ここまで来られるとは。
最初、20人以上いたメンバーも、今となっては8人まで減りました。
響、寛太、あやねん、ぐみ、ななこ、あや、みさき。
すごく、すごく、濃く、強く、熱く。
仲間ということに固執せず、サークル活動ということに固執せず、それぞれがやりたいことを遣りたいように、やりたいことが出来るように、それぞれが助け合う。そんなメンバー達でした。

ごめん!今回の公演参加できない!
いいよー、やりたいことやりなー。

反発、喧嘩(?)、相談、討論、、、、
たくさん話して、たくさん笑って、たくさん怒って、たくさん手を繋いで来ました。

まだ、やりたいことがある。
まだ、やってみたいことがある。

そんな私の淡い願いが唯一叶った、叶えてくれた、叶えさせて貰えた文化祭。『天邪鬼』。
全員が参加したこと。
3年生が役者の5割を占めたこと。
衣装、音響、宣伝物、最高だったこと。
あの期間は、本当に、同期には感謝しかありません。
だから、いつか再演したい。…というのも、これから叶うのかな。なんて、、、



入学当初に出会った20人。
最終的に残ったこの8人と歩んだ3年間。
両手に抱えきれない程の出来事をたった数人で1年間こなしてきたコンブ3人。
ありがとうの嵐。感謝感激雨嵐。

まだ仲良くなれた気もする。
もう少し時間があればもっと話せた。
卒業しても定期的にご飯に行きたい。話したい。
卒業旅行はイタリアかな?
舞台決まったら呼んでよね、飛んでくから。
お婆ちゃんになっても一緒に馬鹿言いながらお酒を飲める関係でありたい。

私は、そう思っています。

劇団SHOWへの思いを、というより
劇団SHOW9期生への思いを。

そして、負けるな、後輩たち。
今後の活躍と発展に乞うご期待。



こちら劇団SHOW 9期生。
残員8名。
引退者数8名。


それぞれが、それぞれの夢に辿り着いたときに。


いずれまた、陽の目を浴びるまで。
グッドバイ。またね。




劇団SHOW 9期生
りひ