こちらの写真のグラブは回外動作グラブです。
【特徴】
ポケットの芯が抜けています。
ウェッブのハリもないです。
ボールを掴むとなかなか握り替え出来ない
逆シングルがやりにくい
交感神経支配の緊張グラブです。
まずは素手感覚、人間の手ではありません。
このグラブの選手のお父さんからの
全てお任せコースの回内グラブカスタマイズ依頼で
回内動作グラブにしてくださいとのことでした。
回内グラブとは、回内動作つまり
・位置覚(ボールがグラブのどの部分にあるのか皮膚感覚で分かる)
・対立運動(ものを掴むときの手と指の自然な拇指対立筋の運動)
があるグラブです。
親指が効いた対立運動が、素手感覚でできて
自然体で握り替えがより早くなる、逆シングがしやすく
手首が柔らかく使えるので、他の関節のひざや足首も柔らかくなり
イレギュラーバウンドにも反応出来るようになる
副交感神経タイプ(リラックス)グラブのことです。
回外グラブは、いつも指導していて痛感するのですが
まさに交感神経タイプ【緊張】グラブです。
ではそのオペを少し御紹介します!
■カスタマイズ方法 その1
1度グラブをすべて解体します。この状態を見て
過去の数千個以上行ってきたカスタマイズ経験から
直感的に今回の方針を決定します。
■カスタマイズ方法 その2
疲れているウェッブを新しく作成する事に
これはお父さん承諾済みです。
■カスタマイズ方法 その3
ラベルの位置を変更、
これも企業秘密ですが、ちゃんと根拠もエビデンスもあります。
■カスタマイズ方法 その4
レースがまったくない状態で素手感覚の形に形状記憶させます。
これこそ梅原式回内グラブの大きな秘密です。
手の解剖学からの施術になります。
■カスタマイズ方法 その5
全てのグラブレースを回内動作できるような順番で通していきます。
この順番を正しくしないと理想の回内グラブにはなりません。
建築方法とよく似ています。
これも梅原式回内グラブの大きな秘密です。
■カスタマイズ方法 その6
全てのレースを通してまた型付けをして
完成しました。
最初の回外グラブの状態の
ポケットととの仕上がりの違いが分かりますか?
まるで別のグラブになりました。
人間の手になりました。
握り替えも速くなります。
イレギュラーにも反応しやすくなります。
さらに
この回内グラブで守備、キャッチボールをすると
その後の打撃にも影響が出る、変ることが判明しました。
理由は、手や指の使いかが違うのです。
回外グラブにずっと手を入れていると
両ひじが開き加減になって
初球の甘い球を強打しても打ち損じする可能性があります。
おさらい
回内動作グラブカスタマイズ加工内容
・捕球面、背面、内袋洗浄
・レース総交換
・回内動作捕球面記憶形状加工
・グリスいれ など
これ以外に企業機密の内容がたっぷりあります。
これで硬式回内加工 8000円~~
御希望によりウェッブ製作取替え
ラベル位置交換などは別途見積もりになります。
まずはお気軽にお問い合わせください!
グラブが変われば動きが変わる! G-LOVE