世界のどこかの海辺の町。プロペラで降り立つ女性が春を告げた。

そして、もう一人、大きなトランクを転がしながら現れた女性がいた。


そこはなにもかもが自由。何を選ぶかは自分で決める。

宿屋の主人は、勧めはするが強制はしない。


だれもが「たそがれる」理由を持つが、誰もその理由を知らない。


ただ、そこにいる。


この設定だけなら、どこかSFっぽいニュアンスになりそうなのに、そうはさせないのが、小林聡美の実力なんだと思う。彼女の起用で、そこは間違いなく、日本のどこかに必ずある町なんだと思わせるし、地に脚がついている感覚をもたらすのだ。

結局、最後まで、登場人物の過去や経緯は全く知らされない。

何故、彼女がここへ来たのか。追ってきた青年との関係は何なのか。

それは周囲の人間達も同じだ。なぜ、ここへ来たのか。

なぜ、彼女は春になるとやってきて、かき氷を作るのか。

なぜ、彼はここで宿屋のオーナーをしているのか。

なにもわからない。

だが、その感覚が心地よいのだ。

なにせ、この町は、携帯の電波の届かない場所なのだから。

「ここにいることのできる」、それ以外の情報もいらないのだ。


そして、ここにいる時間が終われば、また元の場所に帰っていく。

そして、ふたたび、帰ってくることのできる場所。


もう一度、この映画を観たら、「おかえりなさい」と春をつげるように言ってもらえる気がする、そんな映画だった。



ピーター・ラビットの作者のお話です。

当時の英国文化が素敵に表現されていました。満足。

上流階級の考え方、パーティー、メイド。調度品に至るまで、いい感じで表現されていました。

湖水地方の美しい原風景には、胸がきゅんとなりました。

もう、映像だけ観ていたい。


そう。

字幕なしで、映像だけ流して観たい。


て言うのがね。

いや、言うまい・・・・。

こういう映画の字幕は、松浦さんとか希望。

英国ものだし、ただて゛さえ米国人女優さんが演じているのだから、字幕だけでも英国調雰囲気を出せる方にお願いしたかった・・・・。


とてもいい作品だと思うし、結構、感動もしてたんだけど、何かが違う・・・。


そう。

史実とは違うんですよね。

厳密ではなくても映画作品として確立されていればいい派なんだけど、何かしっくり来ないんです。


私だったら、どちらかといえば、ウオーマンより、実際に結婚したヒースとの話を中心に、ロンドンでの出来事は回想に留めるんだけどなあ。

だって、前半あれだけ盛り上がったのに、ウォーマンの死により、観客は一気に突き落とされ、その後回復出来ないまま、映画が終わってしまうんだもの。

しかもヒースの設定が事実とまるで違うし。

事実と違うといえば、ミス・ポターの容姿が・・・・。

写真を見る限り、幼少の頃から美しい方なんですが・・・・。

御年を召されてからの写真はよく出回っているけど、そちらも過去の美しさを思わせる凛とした方だったと思うんですけど。

あれだと、「賞」を意識した個性的な演技ととられても仕方ないような・・・。顔と首の色が違うのも気になったし。

 ラスト近くは館内の女性全員が泣いていたんじゃないかというくらい、皆さんのすすり泣く声が響いていました。
 映画は、韓国映画の上質さを前面に出した良作といっていいのではないでしょうか。
 恋愛映画だけでは無い品性のある映画だと思いました。
 韓流映画に飽きた、なんて言ってらっしゃる方にもお勧めしたいです。

 過去に傷を抱える元歌手のテジュンと死刑囚のユンス。
最初は反発し合う二人だったが、お互いの過去を知り、分かり合うようになる。
やがてテジュンが面会に来る木曜十時からの数時間が二人の「幸せな時間」となっていった。

 以下ネタばれかも。気になる方はスルーをお勧めします。
 
 何の場面て、ユンスが殺してしまったメイドのお母さんが面会に行き、彼を責める場面に胸を衝かれました。
 なんでうちの子を。
 貧乏人の娘を殺したんだ。
 ほっといてくれれば百年もしないうちに死んだのに。

 被害者の身内が加害者と直接面会できるのか、韓国の法律はよく分からないんですが、これは名セリフだと思いました。
 このあと、お母さんはユンスを赦すと言うのですが、ユンスにとってこれ程、罪悪を感じさせる言葉は無かったんですよね。「俺の死を持って償います。」と泣き崩れるユンス。
その後「赦す」といわれたはずのユンスはその夜魘されてしまう。

 もう一つ、「面会の準備を。」とユンスが促され、処刑の日を迎える場面。
 その場面でユンスは笑って言う。
 「これ、全部食べていいですか。」
 その時は、普通に食事をしている時間に突然訪れ、あまりにも突然のことに牢内は静まり返る。
 その中でユンスの笑顔がたまらなく切なかったです。

 あとは、やはりラスト。
 ここは死に行く者の気持ちを美化することなく描いていて
それが更に涙を誘う。
 ここが、涙を誘うんだけど、そのあとは何故かスッキリみたいな感じ。
 罪は罪として受け入れているユンスと、死ぬことを恐れるユンスの両方を描いているからだと思う。


 けど、納得のいかない設定もあり。

ユンス。
彼が殺人を犯した理由というのが、子宮外妊娠をした恋人の手術費を手に入れるため。恋人はユンスをヤクザまがいの仕事から更生させた程に愛していた人。
逮捕されたあとの恋人のその後は描かれてなかったけど、実際はどうしてるの?
そんな恋人がいるのに、テジュンに魅かれるわけ?

テジュン。
過去の傷はわかった。
ま、私なら、あの母親とは一生口きかないな。
独立した時点で縁切り。従兄との同席も考えられない。
それを結構ずるずる引きずりながらも付き合えるのは・・・。

君、運転しながら携帯電話使用してたね。その昔、冬ソナではハンズフリーを使用していて、さすがメディア最新国韓国なんて思っていたのに・・・・。だめじゃん。