ラスト近くは館内の女性全員が泣いていたんじゃないかというくらい、皆さんのすすり泣く声が響いていました。
 映画は、韓国映画の上質さを前面に出した良作といっていいのではないでしょうか。
 恋愛映画だけでは無い品性のある映画だと思いました。
 韓流映画に飽きた、なんて言ってらっしゃる方にもお勧めしたいです。

 過去に傷を抱える元歌手のテジュンと死刑囚のユンス。
最初は反発し合う二人だったが、お互いの過去を知り、分かり合うようになる。
やがてテジュンが面会に来る木曜十時からの数時間が二人の「幸せな時間」となっていった。

 以下ネタばれかも。気になる方はスルーをお勧めします。
 
 何の場面て、ユンスが殺してしまったメイドのお母さんが面会に行き、彼を責める場面に胸を衝かれました。
 なんでうちの子を。
 貧乏人の娘を殺したんだ。
 ほっといてくれれば百年もしないうちに死んだのに。

 被害者の身内が加害者と直接面会できるのか、韓国の法律はよく分からないんですが、これは名セリフだと思いました。
 このあと、お母さんはユンスを赦すと言うのですが、ユンスにとってこれ程、罪悪を感じさせる言葉は無かったんですよね。「俺の死を持って償います。」と泣き崩れるユンス。
その後「赦す」といわれたはずのユンスはその夜魘されてしまう。

 もう一つ、「面会の準備を。」とユンスが促され、処刑の日を迎える場面。
 その場面でユンスは笑って言う。
 「これ、全部食べていいですか。」
 その時は、普通に食事をしている時間に突然訪れ、あまりにも突然のことに牢内は静まり返る。
 その中でユンスの笑顔がたまらなく切なかったです。

 あとは、やはりラスト。
 ここは死に行く者の気持ちを美化することなく描いていて
それが更に涙を誘う。
 ここが、涙を誘うんだけど、そのあとは何故かスッキリみたいな感じ。
 罪は罪として受け入れているユンスと、死ぬことを恐れるユンスの両方を描いているからだと思う。


 けど、納得のいかない設定もあり。

ユンス。
彼が殺人を犯した理由というのが、子宮外妊娠をした恋人の手術費を手に入れるため。恋人はユンスをヤクザまがいの仕事から更生させた程に愛していた人。
逮捕されたあとの恋人のその後は描かれてなかったけど、実際はどうしてるの?
そんな恋人がいるのに、テジュンに魅かれるわけ?

テジュン。
過去の傷はわかった。
ま、私なら、あの母親とは一生口きかないな。
独立した時点で縁切り。従兄との同席も考えられない。
それを結構ずるずる引きずりながらも付き合えるのは・・・。

君、運転しながら携帯電話使用してたね。その昔、冬ソナではハンズフリーを使用していて、さすがメディア最新国韓国なんて思っていたのに・・・・。だめじゃん。