翌朝。
結局、あたしは彼の部屋に泊まった。
彼の体温が、のっかかってきた体の重みが
以前の悦びを思い出させる。
実際にえっちはしなかったけど、一緒にいれるだけで
嬉しかったし、それで良かった。
隣りで寝てる彼の顔を見て
嬉しい反面、困った事になったと思ってた。
彼には、よりを戻した彼女がいる。
その彼女はどうしたんだろう?
これは、ただの気まぐれなんだろうか?
だけど、彼に聞く勇気もないまま
あたしはただ天井を眺めてた。
彼が起きてから、一緒に朝ごはんを食べた。
あたしは休みの日だったけど、彼は用事があるからと
一緒に部屋を出た。
交差点でバイバイを言った。
彼は一瞬、背中を向けた後
すぐにあたしの所に戻ってきて
軽くキスをして、去っていった。
嬉しかった。
だけど、誰かに見られてたら、と思い
慌てて辺りを見回して、誰もいないのを確認して
一つため息をついた。