BBブリッジ公式ブログ クワトロB(BB-Bridge Blog) -17ページ目

BBブリッジ公式ブログ クワトロB(BB-Bridge Blog)

ライフサイエンス・メディカル分野の研究開発動向などの情報を発信しています。本ブログへのリンクは大歓迎です。ブログ内容や写真のすべてまたは一部の引用は事前にご連絡をお願いします。

おはようございます。
BBブリッジの番場です。

私の友人がJETRO(日本貿易振興機構)のワルシャワ事務所に勤務しており、ポーランドについて色々聞く機会がありましたので、今回はポーランドのライフサイエンス産業の動向についてご紹介したいと思います。
ヨーロッパにおける医薬品や医療機器などのライフサイエンス研究は英国、ドイツ、フランスを中心に北欧などの企業が積極的に研究開発を進めておりますが、近年ではポーランドにおいても様々なライフサイエンス系ベンチャー企業が創設されています。
第2次世界大戦後、ポーランドはソ連に近い東側諸国の1つとして共産体制が構築されていました。その後民主化が進み、2004年にはEUに加盟しています。このEU加盟によって、ポーランドはEUから優先的に予算の配分を獲得し(EUの補助金の1/4がポーランドに割り当てられています)、この予算の一部をライフサイエンス分野など研究開発の振興や関連企業の誘致に利用しています。

ポーランドのライフサイエンス産業の動向を調査した報告書「Report on Polish Biotech & Pharma」をみると、ポーランドの医薬品関連(原薬・API製造なども含む)企業はおよそ140社あり、うち半数がポーランド国内の製造販売企業、残りの半分が海外企業のポーランド法人や医薬品販社で占められています。
ポーランドは欧州諸国に比べ人件費を含めた物価が低く(私も2年前に訪問しましたが、物価は隣のドイツの2/3程度でした)、一方でEU加盟による欧州へのアクセスの良さという武器があります。これを活かし医薬品(原薬・APIを含む)の受託製造や、近年ではバイオシミラーの開発・製造に力を入れているという特長もあります。
以下に医薬品関連の主な会社・研究機関を紹介します。

Polpharma 
ポーランドの医薬品関連で最大手の企業(元国営企業)であり、医薬原薬・API製造を行っている。近年ではバイオシミラー向けの製造設備の投資を始めている。

The Institute of Industrial Organic Chemistry 
GLP基準の毒性試験の受託を行っているポーランドの研究機関。医薬品や化粧品開発に必要な試験に対応可能


また、ポーランドには規模は小さいですが以下のようなライフサイエンス関連企業・研究機関のクラスターもあります。

LifeScience Cluster Kraków(クラクフにあるクラスター)
http://lifescience.pl/en/

Nutribiomed Cluster(ヴロツワフを中心としたクラスター)
http://www.nutribiomed.pl/en/nutribiomed_cluster

バイオテクノロジー関連企業(バイオ医薬や再生医療研究支援企業など)について、ポーランドにはおよそ70近い企業があります。その内の約半数はここ5年のうちに設立されています。
近年では研究開発型のベンチャーも複数設立され、積極的に開発を進めています。次回のブログではポーランドにおける注目ベンチャーについて紹介したいと思います。