介護保険料が見直されましたね。高齢者医療制度もそうですが、現役世代の働きがあっての物種です。現役世代の下支えがあればこそ、高齢者医療・介護保険・年金と、その権利を享受できるのですよ。
なんと言うか、知ってるようで割と多くの人がこのことに関して深く認識してなさそうな感が否めず。。。
コロナ騒ぎで医療崩壊、医療崩壊て騒いでますが、確かにコロナ受け入れ病院はいっぱいいっぱいになってるところもありますでしょう。実際大変そうですから。だけど、言うても全国の全病院がコロナ対応しているわけじゃないですから、いよいよとなったら全病院で対応すりゃいいだけのこと。
だがしかし、人手が足りないのはそもそもそれ以前で、コロナを受け入れてない病院だとて崩壊寸前に忙しいのは常なんですけどね。
むしろ医療崩壊に拍車をかけているのは不必要に高齢者を入院させてしまっている今の現状。
人はいつかこの現世から旅立ちます。誰がなんと言おうとそれは100%の確率で訪れることであり、避けて通れないこと。避けて通れないんだから、どうやってその時を迎えるのか、それは生きてるうちに決めておかなければならないこと。
自分を含め、特に家族と共に。
そこが当たり前にならない限り、老衰で入院させてくる家族は減らないし、穏やかに安らかに最後を迎える身体作りは出来ない。
老いた家族への愛情ゆえ、病院へ頼る心情は大いに理解できるし、切なくなる時もある。
だけど、現在の日本の病床数は170万強床。多いか少ないか分からないかもですが、割と世界と比較しても数だけ言えば多いといえます。ただ問題はその内訳。精神科と長期療養にあたる病床数がやたらと多く、急性期病床が少ないと言う特徴があるようですね。(by 日医総研)
多分働いている側の肌感覚もこれに近いと思う。
そして、長期療養病棟は特養などの老人福祉施設とは違うと言うものの、ほぼ、なんか、あんまり変わらない働きになってる気がする。
と、言うことは、医療保険を使って『病院』で療養せずとも『施設』で受け入れたらいいじゃない、と思う訳ですが、もうね、施設が少ない。
なんかこんなんなって書いててだんだん頭が混乱してくるんですが、とどのつまりはもう医療・介護の行政がおかしすぎる。
そりゃ施設なんか出来ないよ。儲からないし、働き手となる介護員なんて集まらないんだから。前の記事にも書きましたけど、介護職員なんて年収ランキングの最下位ですよ。誰もなりたいなんて思わないでしょ。そんな状況下だから職場環境だってあんまり良くないところが多いし。
だからそこでしょ?テコ入れするのは。現役世代に財政破綻を負わすなら、せめて介護負担を減らしてよ、と。
挙げ句の果てに、既に上がっちゃったけど、消費税率。消費税を社会福祉の財源に、て、社会福祉って『強者から弱者に』がコンセプトなんじゃないの?『強者から弱者に』て言うなら、法人税とか高額所得者からの所得税とか、イメージとしてはそんな感じなはずなのに。
消費税なんか低所得者だって靴下の一束やシャンプーの一本くらい買うでしょうが、そこにかけられた税金が社会福祉として自分に回ってくるって、なんか循環としておかしない?て思うのは私だけなんだろうか。
そもそも消費税なんて段階的に上がってイマココ、の10%まだ来てるわけだけど、なんか今までどうだったの?としか感じない。
現役世代が今後被る負担は何も社会福祉に関するものだけではないですよね。この度のコロナ禍で様々な給付金や補償、企業活動の停滞による財源の縮小化なんかで、これから国家財政だって厳しくなるでしょ。
そしたら必ず近い将来、その費用負担は現役世代にかかってくる。
いや、しょうがないのよ?それは国民としては背負っていかなきゃならない『義務と責任』だからね。
でも、だからこそ、その使い途はシビアに意識しないと、浪費癖のあるパートナーの如くに知らないところでどんどん使われて『働けど働けど我が暮らし楽にならざり』の状況が延々と続くことになってしまう。
私は医療従事者なので厚労省にめくじらを立てますが、その他省庁にだって同じことが言えるはず。
もっと厳しく冷たく上から目線で各省庁の仕事に関心を持つのは、国民としての最大の『権利』のはずですから。
一丸となって 監視しましょうよ。