アレキ 「いや~兄貴、久々に語るんだがテーマがブレイキングダウン12ってどういうことよ(笑)。てっきりゲテモノ扱いしてるのかと思ったけれど」

ヒョードル 「いや私はブレイキングダウンに関しては当初から全否定はしてないスタンスでしたよ。試合までの煽りは素人の喧嘩自慢だから成り立つ過激なシーンを使う手法だけども、単純に面白そうだなと思わせる演出としては上手いことやってるなと。ギリギリを攻めてる部分は評価していましたね。まぁアウトなのも数々あるけどね(笑)。あと試合時間が1分っていう分かりやすくてキャッチ―なのも大衆に広まりやすかった。出る側としても3分は動けないけど1分ならなんとかなるだろうと思わせる絶妙のタイム(笑)。1分っていうので有名人も出る気にさせるって部分は大きいな」

アレキ 「試合内容に関しては?」

ヒョードル 「そりゃまぁレベルに関しては見れたモノじゃないわな。金払ってまで観たいとは思わないね。でもね、こうも思うんですよ。違う意味で見れたモノじゃない選手もいるじゃないですか」

アレキ 「違う意味で見れない選手?」

ヒョードル 「ショーン・ストリックランドとか(笑)。いや強いですよ? ただ、延々と左ジャブしか使わない彼の試合も金を払ってまで観たいとは思わない。25分間アレを楽しめるほど俺の目は肥えてないわ、無理無理。別に彼をディスってるわけじゃないよ。UFCのオクタゴンの広さがあってこそあのスタイルが通用してしまうのと、彼をテイクダウンできる選手がUFCミドル級に少ないこともあって、つまらない試合になり、彼に非はないことは言っておく。でもやっぱ金は払ってまで観たくない(笑)。ごめんねストリックランド」

アレキ 「そんな見れたモノじゃないブレイキングダウンを今回語る理由は何なの?」

ヒョードル 「そりゃ安保vsスダリオが決定したことですよォォォ! 初めてブレイキングダウンのPPVを購入しましたよ! この1年くらい煽り合いを見てきたからやっぱ観たいですよ。俺はマジ喧嘩だと思ってるけど、実は1年にわたる2人の壮大なプロレスであっても失望はしない。それはそれで2人にあっぱれって賛辞を贈りたいくらいの煽り合いだと思いますよ。

2人の因縁について思うのはSNSや動画に上がっているモノでの判断ではどっちもどっちという感じだが。。。ただ率直な感想を言うと安保がスダリオをおちょくりすぎたかなと。電話の動画とか見ていると安保が一方的に喋って勝手に切って笑いものにしたのをアップするっていう・・・ちょっとあれはダメだな。あんなことされたらスダリオとしてはもう引けない。あくまでもアップされたものでの判断だよ。うーん、でもああいう煽り合いがあって今回PPVを購入するわけだからあれがダメだとか俺が言える立場じゃねえけどな(笑)。風俗で一発ヤッた後にそんな人生でいいのかって嬢に説教するオヤジと同じになっちゃったよ(笑)。だはぁっ!」

アレキ 「両選手の印象は?」

ヒョードル 「安保について現時点での個人的な感想を語ると、アンチは多いが俺は嫌いな男ではないです。最初MMAを馬鹿にした発言をしたときは俺も腹立ったし、久保優太にRNC極められてあっさりタップした時もダサッって思ったけど、その後真摯に反省する様子を見て見方が少し変わってきた。んで太田忍とのコラボ動画とか観て、コイツ面白いなって思ってチャンネル登録もした(笑)。スダリオについても『格闘家として確実に強い』『闘うのは素直に怖い』って言える正直さも俺は嫌いではないし、むしろ好感が持てる。

スダリオに関しては人間的な部分は正直よく分からん(笑)。ただ試合に関しては安保も言うように強いし、まだまだ強くなる余白が有り余っている選手だと思いますよ。まだ26歳だし末恐ろしいというか。特にジョリーに放った左ジャブは速かった(笑)。ただ一抹の不安と言えば私生活でのトラブルかな。常にダークな所に片足を突っ込んでいる気がするんだよね、師匠のエンセンも捕まったし。勿体ないことにならないようになって欲しいね」

アレキ 「体重差が40㎏ってのがかなり取りざたされているけど」

ヒョードル 「俺は以前から体重差クソくらえって言ってきた立場だから思うけど、体重差で再起不能になるとか選手生命の危険云々とか言う意見があるけど、それは過去の何の事例からの意見なのかね? 知ったかぶってんじゃねえのって。確かに格闘技に体重差が関係するのは間違いないよ。ただ再起不能とか言うほどか?って俺は言いたい。あと選手にも練習と試合の違いを分かってないのがいる。練習だと相手に怪我させるわけにはいかないから100%の力で急所は狙えない。相手のアゴががら空きだったとしてもバコーンってフルパワーでアゴを打ち抜くわけにはいかないだろ。そうなると無難な部位を殴るようないわゆる“押し合い”になり軽い方はバランスを崩して体重差を強く感じるわけ。それと試合を同列に語っているのがいる。試合と練習では体重差の感覚はだいぶ違うよと俺は言いたい。そもそも昔のK-1でノックウィーvsバンナとかガオグライvsマイティー・モーとか、もの凄い体重差なのにそれを感じさせない試合があったでしょう。もちろん限度はあるけど体重差をスピードとテクニックで覆せるのも事実なんですよ。

勝手にボクシングに話を移して文句言うけどパッキャオやデ・ラ・ホーヤが6階級制覇してるけどそれは彼らがズバ抜けて特別な存在だからか? いや俺はそうは思わない。他にも複数階級制覇できる選手はいるはず。俺はボクシングは細かく階級を作りすぎていると思ってる。以前にも言ったけど階級を細かく分けてるのはチャンピオンを増やすことで箔をつけて、それを宣伝に使うことで儲けるというのが第一の目的だから。危険だからって理由なら重い階級になっても2~3㎏の刻みが必要なのは変わらないと思うんですけどなぜそうじゃないんですかって話ですよ。競技人口の数に合わせて刻みが細かくなっていませんか? つまりそれはチャンピオンを増やしたいからでしょって。“階級イコール選手を守る”って? いや”階級イコールビジネス”が本音でしょって話ですよ」

アレキ 「肝心の勝敗予想はどうよ」

ヒョードル 「難しいねぇ。俺は体重差クソくらえって立場だから安保に勝ってほしい気持ちはあるけど、グローブがなぁ・・・最初はお互い薄いヤツでとか言ってたろ?」

アレキ 「ああ、なんかむしろ素手とかベアナックルでも良いって言い合いしてたけど」

ヒョードル 「それだと安保が有利に傾くんだよ。グローブより素手の方が鋭利だから。闘いってのはね、武器が鋭利になればなるほど体重差は関係なくなるんだよ。分かりやすく極論で例えるけどスダリオと安保、2人に片手に包丁を持たせて戦わせたらどうなるか?って話だよ。リーチに特段の差があるわけではないとなれば動きが速くて当て感のある方が有利になるだろ。それでいうとスダリオが希望していた薄いオープンフィンガーグローブだとスダリオは若干墓穴を掘る形になっていたよ。だから今回スダリオは言い分が通らなかったことが逆にラッキーだったと言える。

結局は今回ブレイキングダウン用のやや大きめのグローブに決まったってことで、ややスダリオ有利なんじゃないかと思ってる。グローブが大きいほどパンチは当たりやすくなるから、前述したように体重の軽い方は必ずバランスを崩す。40㎏差となるとカスっただけでも崩す。それで一気に持っていかれる可能性が高いんじゃないかと。だから安保としては絶対止まれない。動きながらいわゆるカーフのような急所を狙うのが最善の手だと思うけど、ケージの狭さを考えるとなかなか難しいってのと、安保のテンションを見るにそんな冷静な戦い方はしないんじゃないかと推測するよ。

でもなんだかんだ言ってもキックルールで、グローブもキック用で、その点は安保に一日の長があるのは間違いなくて、さっき述べたように昔のK-1で体重差を覆すような試合があったのも事実なわけで、そう考えると意外にあっさり安保が勝つかも知れんな・・・。だはぁっ! 分かんなくなってきた(笑)。もういいや、試合を楽しみます! 以上!」

アレキ 「またねー」


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ご冥福をお祈りいたします。