アレキ 「ところで兄貴はどんな年末年始だったんだ?」
ヒョードル 「年末は西友でクリスマス用の惣菜チキンが売れ残りで安かったのを買って食って、たけしの超常現象の番組観て、ビックダディ観て、笑ってはいけないのジミーちゃんと新おにぃの所だけ観て、インスタントのカップそば食って寝たろ? んで年始は12月21日に備えて買った長期保存用のパンを食って、またビックダディ観て、たけしの世界七不思議観て・・」
アレキ 「なんちゅう年末年始だ」
ママ 「うっ、うっ、泣いていいですか」
ヒョードル 「シャラ――――ップ!! お前らな、もういっぺん同情したら殺すぞ。何がクリスマスは恋人と過ごすだ、何が年末年始はハワイだ馬鹿野郎。死ねや下等生物共が」
アレキ 「何があったんだ(笑)。まあ恒例の年末年始のMMAを語らないわけにはいかんから。じゃあそろそろ行くか」
ヒョードル 「待て待て! まだ録画したビックダディ見終ってないんだよ! しかし清志さんはホントいいキャラしてるよな~。決して一緒に生活したくはないが見る分には持って来いだもんなあのキャラは。行き当たりばったりの性格もテレビ向けだけど、また妙に一癖ある女を選ぶんだよなぁ(笑)。もうね、ビックダディとそれを観る視聴者の光景は日本の縮図ですわ。規模の大きな井戸端会議。他人の揉め事、噂話大好き日本人にはうってつけの番組ですよ。」
アレキ 「お前ロシア人だろ。観るのは後だ。さあ・・」
ヒョードル 「嫌だ嫌だ! せめてヒスイちゃんのシーンだけでも観せろよぉ」
アレキ 「完全に中毒じゃねえか。まずケイン・ベラスケスvsジュニオール・ドス・サントスから頼む」
ヒョードル 「なんか最近のMMAに食傷気味だったんだけどあの試合は久しぶりに興奮した。JDSは1Rパンチ喰らってからはもちろんだけど、その前の開始直後から動きがいつもより精彩を欠いていたよな? 体調不良かベラスケスのプレッシャーに押されたのか分かんないけど変だった。ベラは倒した後やや殴りすぎかな。片手キープだから何度も立たれたよな。今後もう少しキープに徹したりっていうズル賢さを覚えていけばGSP並みの安定感が出るだろうね。でも性根から真っ直ぐな感じがするから変わらない気がするな。
あとJDSを擁護する訳じゃないけど、試合後ネットで『ベラスケスの方が格が上』ってコメントをちらほら見かけたもんだから言うけどそれは言えないわな。結果はあくまでも『判定勝ち』だよ。今回がベラの“圧勝”だとするなら前回はJDSの“超圧勝”にならないとおかしいわけで。このベラが格上に見えてしまった理由にはトリックがあるんだよ。
人間ってのは不思議なもので、仮に1RにベラがブチかましてTKO勝利が決まっていたら“圧勝”とは言われなかったと思うんだよね。今回はJDSがパンチを効かされてフラフラになる、またはスタミナを無くしてフラフラになる、っていう場面を25分間見続けたことで、JDSが圧倒された印象が強まったという錯覚だよ。錯覚というか勘違いな。GSPが代表的だけど早い時間に打撃や関節技で一本取るよりも、5R漬ける試合をする方が“盤石の強さ”と評されてしまうっていう現代MMAの現実があるんだよ。漬けるに限らずジャブで制する場合もそうだけど、安定感という意味で評価が高まる。まあそういう勘違い以前にベラの方がJDSより人気が高いから盛った声が増えるってのがあるんだけどな。
でも気付く奴は気付いただろうけど、ベラの組みに合わせたJDSのカウンターのアッパーが何度かあったけど最後まで危なかったよ。特に中盤以降のベラの組み付き方はスタミナ切れでフラフラしながら突っ込んでいて、タイミングは読まれていたように見えたな。こんな言葉は適切じゃないけど“運良く”当たらなかった。それはベラ陣営も把握して改善に努めると思うけどな。まあ紙一重だと思うよこの2人は。その他の試合は特に感想ない」
アレキ 「じゃあその前に行われたUFC on FOX 5、ベンヘンvsネイトについて」
ヒョードル 「ベンヘンは専門誌泣かせな選手だよ。だって何か特筆すべき技術があるわけじゃないんだもん(笑)。語るにしても強いて言うなら精神力とスタミナ、あと体の柔らかさといった先天的な部分が強いよな。 今月もゴン格で中井&吉鷹コンビの解説があったけど普通の技術だから無理矢理感があるもんな。そうでもしないと取り上げ方が分からないっつう(笑)。まあネイトに勝ったことで絶対王者になりつつあるかのような扱いもされてるんだけど、それにはなんか俺はしっくりこないね。ベンヘンってのはファイタータイプには滅法強いと思うんだよ。ガンガン来る奴。逆に後の先を取るのが上手いテクニシャンには分が悪い気がするのな、アンソニー・ペティスのように。ああいう割と距離遠目で蹴りが上手くてテイクダウン防御に重きを置いたストライカーは苦手だと思う。ジョゼ・アルドなんか代表的なんだけど、ただ70kgのトップクラスでペティス以外にあんまりそういうタイプいないんだよね。名前のあるところで言えばエジソン・パルポーザとかなんだけど総合力で押し切られそうで。まあベンヘンはエドガーと勝ったり負けたりで、セラーニ戦も1回目はベンヘンの負けだと思うし、ペティスへのリベンジはもちろんだし、まだメイナードとも戦ってないし、他団体ではマイケル・チャンドラーとかメレンデスのような並んでるレベルであろう選手もいるからな。 突き抜けてるとまでは言い難いね。」
アレキ 「DREAMについては?」
ヒョードル 「これも特に無かったんだよな・・。強いて言えばやっぱり川尻vs小見川かね。川尻は1Rのフェイントのパンチからのタックルが綺麗に決まったね。ここ数年の川尻は円熟味が増したのがプラスに向かった選手ですよ。このまま日本とかアジアだけで終わらせるのは勿体ないよな。」
アレキ 「じゃ今後の注目カードについて」
ヒョードル 「ビクトーvsビスピンはまあ普通に考えればビスピンの苦手な腰の強いパンチャーであるビクトーが有利には見えるけど、ビスピンは賢いから同じ轍は踏まないと思うんだよ。だからそれを自覚して近年はレスリングの比重を増やした試合が増えてるよな。対してビクトーは以前にも触れたけど柔術の比重が増えてる。そうなるとビクトーの考え次第だと思うよ。以前のように倒れず殴り勝つつもりなら勝率は上がるだろうよ。逆に柔術に比重を置くとキツい。ビスピンは極めへの対応が速いからよ。ビクトーがどっちの戦略を選ぶかまでは分かんねえ。
あとUFC-156のジョゼ・アルドvsフランキー・エドガーな。確か前に社長のディナが『エドガーが65kgに落とせば誰も手を付けられないくらいの強さになる』みたいな事言ってたよな。とくと見せてもらうッぺよ!(笑) マジで階級下げて明らかに成功したと言える選手って誰がいんのよ? まあいいよ、この試合に関しては相性的にアルド有利だと思うよ。エドガーって危険察知能力があんまり高くないんだよね。だから大きいのをもらっちゃう。本人もそのことはインタビューで自覚してると話してたけど、やっぱ元が元だけに改善にも限度があるわな。インタビュー後の試合がベンヘンにリヴェンジした試合だろ? ベンヘンの打撃力ではどれだけ改善されたのかなんとも言い難いんだよな。逆にアルドは一発をブチ込む能力は半端ないべ? あの膝蹴りの餌食になりゃしねえかと思うんだが。
あとジョン・フィッチvsデミアン・マイアも注目。フィッチは倒されないよう打撃でポイントを稼ぐ、これしか無い。フィッチも危険察知能力はそんなに高くない。むしろ低い。これまでグラウンドの展開で極められそうな場面が度々あったがマイア相手だと極められる可能性大。フィッチはいつもと違う動きをしなきゃいけないね。いつものようにガンガンタックル入ったり、グラウンドでのスクランブルで優位に立つといった能動的な動きではなく、テイクダウン防御を念頭に置きつつジャブやローで完封するといったこれまでにない受動的な思考に変えないとマイアの術中にハマっちゃうよ。逆にマイアとしてはできればグラウンドに持ち込みたいがスタンド勝負でも構わないって感じだろうな。おそらくスタンド勝負になると思うんだけどこの2人のどっちの打撃が上かってのは分かりづらいよな。お互い組むための打ち方だから目クソ鼻クソだよ。マイアについては強い大きな蹴りが欲しいな。ミドルでもハイでもいいんだよ。蹴り足を掴まれて結構、むしろ掴ませるくらいの。掴ませて飛び付いて引き込めばいい。今成なんかモロそれだけど下からが得意な選手はよく使ってるよ。ジャカレイとかもたまに。瞬発力があると決まりやすいけどまだまだ技術でどうにかなる“際”の部分だから。以上!」
アレキ 「じゃあママ、締めを頼む!」
ママ 「益若つばさ」
アレキ 「お別れ~ってことね」
ヒョードル 「年末は西友でクリスマス用の惣菜チキンが売れ残りで安かったのを買って食って、たけしの超常現象の番組観て、ビックダディ観て、笑ってはいけないのジミーちゃんと新おにぃの所だけ観て、インスタントのカップそば食って寝たろ? んで年始は12月21日に備えて買った長期保存用のパンを食って、またビックダディ観て、たけしの世界七不思議観て・・」
アレキ 「なんちゅう年末年始だ」
ママ 「うっ、うっ、泣いていいですか」
ヒョードル 「シャラ――――ップ!! お前らな、もういっぺん同情したら殺すぞ。何がクリスマスは恋人と過ごすだ、何が年末年始はハワイだ馬鹿野郎。死ねや下等生物共が」
アレキ 「何があったんだ(笑)。まあ恒例の年末年始のMMAを語らないわけにはいかんから。じゃあそろそろ行くか」
ヒョードル 「待て待て! まだ録画したビックダディ見終ってないんだよ! しかし清志さんはホントいいキャラしてるよな~。決して一緒に生活したくはないが見る分には持って来いだもんなあのキャラは。行き当たりばったりの性格もテレビ向けだけど、また妙に一癖ある女を選ぶんだよなぁ(笑)。もうね、ビックダディとそれを観る視聴者の光景は日本の縮図ですわ。規模の大きな井戸端会議。他人の揉め事、噂話大好き日本人にはうってつけの番組ですよ。」
アレキ 「お前ロシア人だろ。観るのは後だ。さあ・・」
ヒョードル 「嫌だ嫌だ! せめてヒスイちゃんのシーンだけでも観せろよぉ」
アレキ 「完全に中毒じゃねえか。まずケイン・ベラスケスvsジュニオール・ドス・サントスから頼む」
ヒョードル 「なんか最近のMMAに食傷気味だったんだけどあの試合は久しぶりに興奮した。JDSは1Rパンチ喰らってからはもちろんだけど、その前の開始直後から動きがいつもより精彩を欠いていたよな? 体調不良かベラスケスのプレッシャーに押されたのか分かんないけど変だった。ベラは倒した後やや殴りすぎかな。片手キープだから何度も立たれたよな。今後もう少しキープに徹したりっていうズル賢さを覚えていけばGSP並みの安定感が出るだろうね。でも性根から真っ直ぐな感じがするから変わらない気がするな。
あとJDSを擁護する訳じゃないけど、試合後ネットで『ベラスケスの方が格が上』ってコメントをちらほら見かけたもんだから言うけどそれは言えないわな。結果はあくまでも『判定勝ち』だよ。今回がベラの“圧勝”だとするなら前回はJDSの“超圧勝”にならないとおかしいわけで。このベラが格上に見えてしまった理由にはトリックがあるんだよ。
人間ってのは不思議なもので、仮に1RにベラがブチかましてTKO勝利が決まっていたら“圧勝”とは言われなかったと思うんだよね。今回はJDSがパンチを効かされてフラフラになる、またはスタミナを無くしてフラフラになる、っていう場面を25分間見続けたことで、JDSが圧倒された印象が強まったという錯覚だよ。錯覚というか勘違いな。GSPが代表的だけど早い時間に打撃や関節技で一本取るよりも、5R漬ける試合をする方が“盤石の強さ”と評されてしまうっていう現代MMAの現実があるんだよ。漬けるに限らずジャブで制する場合もそうだけど、安定感という意味で評価が高まる。まあそういう勘違い以前にベラの方がJDSより人気が高いから盛った声が増えるってのがあるんだけどな。
でも気付く奴は気付いただろうけど、ベラの組みに合わせたJDSのカウンターのアッパーが何度かあったけど最後まで危なかったよ。特に中盤以降のベラの組み付き方はスタミナ切れでフラフラしながら突っ込んでいて、タイミングは読まれていたように見えたな。こんな言葉は適切じゃないけど“運良く”当たらなかった。それはベラ陣営も把握して改善に努めると思うけどな。まあ紙一重だと思うよこの2人は。その他の試合は特に感想ない」
アレキ 「じゃあその前に行われたUFC on FOX 5、ベンヘンvsネイトについて」
ヒョードル 「ベンヘンは専門誌泣かせな選手だよ。だって何か特筆すべき技術があるわけじゃないんだもん(笑)。語るにしても強いて言うなら精神力とスタミナ、あと体の柔らかさといった先天的な部分が強いよな。 今月もゴン格で中井&吉鷹コンビの解説があったけど普通の技術だから無理矢理感があるもんな。そうでもしないと取り上げ方が分からないっつう(笑)。まあネイトに勝ったことで絶対王者になりつつあるかのような扱いもされてるんだけど、それにはなんか俺はしっくりこないね。ベンヘンってのはファイタータイプには滅法強いと思うんだよ。ガンガン来る奴。逆に後の先を取るのが上手いテクニシャンには分が悪い気がするのな、アンソニー・ペティスのように。ああいう割と距離遠目で蹴りが上手くてテイクダウン防御に重きを置いたストライカーは苦手だと思う。ジョゼ・アルドなんか代表的なんだけど、ただ70kgのトップクラスでペティス以外にあんまりそういうタイプいないんだよね。名前のあるところで言えばエジソン・パルポーザとかなんだけど総合力で押し切られそうで。まあベンヘンはエドガーと勝ったり負けたりで、セラーニ戦も1回目はベンヘンの負けだと思うし、ペティスへのリベンジはもちろんだし、まだメイナードとも戦ってないし、他団体ではマイケル・チャンドラーとかメレンデスのような並んでるレベルであろう選手もいるからな。 突き抜けてるとまでは言い難いね。」
アレキ 「DREAMについては?」
ヒョードル 「これも特に無かったんだよな・・。強いて言えばやっぱり川尻vs小見川かね。川尻は1Rのフェイントのパンチからのタックルが綺麗に決まったね。ここ数年の川尻は円熟味が増したのがプラスに向かった選手ですよ。このまま日本とかアジアだけで終わらせるのは勿体ないよな。」
アレキ 「じゃ今後の注目カードについて」
ヒョードル 「ビクトーvsビスピンはまあ普通に考えればビスピンの苦手な腰の強いパンチャーであるビクトーが有利には見えるけど、ビスピンは賢いから同じ轍は踏まないと思うんだよ。だからそれを自覚して近年はレスリングの比重を増やした試合が増えてるよな。対してビクトーは以前にも触れたけど柔術の比重が増えてる。そうなるとビクトーの考え次第だと思うよ。以前のように倒れず殴り勝つつもりなら勝率は上がるだろうよ。逆に柔術に比重を置くとキツい。ビスピンは極めへの対応が速いからよ。ビクトーがどっちの戦略を選ぶかまでは分かんねえ。
あとUFC-156のジョゼ・アルドvsフランキー・エドガーな。確か前に社長のディナが『エドガーが65kgに落とせば誰も手を付けられないくらいの強さになる』みたいな事言ってたよな。とくと見せてもらうッぺよ!(笑) マジで階級下げて明らかに成功したと言える選手って誰がいんのよ? まあいいよ、この試合に関しては相性的にアルド有利だと思うよ。エドガーって危険察知能力があんまり高くないんだよね。だから大きいのをもらっちゃう。本人もそのことはインタビューで自覚してると話してたけど、やっぱ元が元だけに改善にも限度があるわな。インタビュー後の試合がベンヘンにリヴェンジした試合だろ? ベンヘンの打撃力ではどれだけ改善されたのかなんとも言い難いんだよな。逆にアルドは一発をブチ込む能力は半端ないべ? あの膝蹴りの餌食になりゃしねえかと思うんだが。
あとジョン・フィッチvsデミアン・マイアも注目。フィッチは倒されないよう打撃でポイントを稼ぐ、これしか無い。フィッチも危険察知能力はそんなに高くない。むしろ低い。これまでグラウンドの展開で極められそうな場面が度々あったがマイア相手だと極められる可能性大。フィッチはいつもと違う動きをしなきゃいけないね。いつものようにガンガンタックル入ったり、グラウンドでのスクランブルで優位に立つといった能動的な動きではなく、テイクダウン防御を念頭に置きつつジャブやローで完封するといったこれまでにない受動的な思考に変えないとマイアの術中にハマっちゃうよ。逆にマイアとしてはできればグラウンドに持ち込みたいがスタンド勝負でも構わないって感じだろうな。おそらくスタンド勝負になると思うんだけどこの2人のどっちの打撃が上かってのは分かりづらいよな。お互い組むための打ち方だから目クソ鼻クソだよ。マイアについては強い大きな蹴りが欲しいな。ミドルでもハイでもいいんだよ。蹴り足を掴まれて結構、むしろ掴ませるくらいの。掴ませて飛び付いて引き込めばいい。今成なんかモロそれだけど下からが得意な選手はよく使ってるよ。ジャカレイとかもたまに。瞬発力があると決まりやすいけどまだまだ技術でどうにかなる“際”の部分だから。以上!」
アレキ 「じゃあママ、締めを頼む!」
ママ 「益若つばさ」
アレキ 「お別れ~ってことね」