アレキ 「2013年上半期のアップセットhttp://www.ufc.com/news/2013-Unofficial-Half-Year-Awards-The-Upsetsにネルソンvsミオシッチが選ばれてるけど。そうか?(笑)」
ヒョードル 「ミオシッチは過小評価されてるよな。ストラーヴに負けたのが原因だと思うけどあれこそアップセットだと思ったけどな。あと話は変わるがジェイク・シールズvsタイロン・ウッドリーを見て思ったのはUFCがシールズを切りに来たなと。前言ったようにUFCは地味強排除の方向が鮮明になってきてるよ、まあ今に始まったことでもないけど。グレイ・メイナードがTJ・グラントと戦わざるを得なかったのもそこにあると思うんだよ。トップ3に入る選手が無名の昇り調子と戦うメリットなんてねえし。
それこそPRIDEのように露骨に『負けてもいいから面白い試合をしてくれ』とは言わないだろうけど、条件面で暗にそれを匂わせてるんだろうな。ひでえ話だよな。そういう商業主義は好きじゃないけど、最近案外と他の興業の方が面白かったりしてどうでも良くなってたりもする。むしろUFC以外に出て欲しいというか。以前からバカの一つ覚えみたいに言ってるけどUFCはオクタゴン広すぎだから。必然的にポイントゲームになりますから。もうちょっと時間がかかるかもしれないけどこのままだとUFC離れは進むと思うよ。」
アレキ 「VTJ-2ndの堀口vs石渡はどうだったよ」
ヒョードル 「あの試合はPRIDEでの五味vs川尻を思い出した人もいたんじゃないの。相手を意識せず平常心を保っている堀口が五味で、意識しまくりの石渡が川尻でっていう構図。加えて結果も同じような結果になったからね。本来なら寝かせるべき相手なのに意識してるもんだから殴られるとムカついて殴り返して。かなりダブって見えたね。
この試合を分けたのは“胆力”の差だよ。石渡の方がキャリアも年齢も上だけど堀口の胆力の方が上だった。まあ確かに石渡はこれまでの試合を見ても発言とか聞いててもカチンと来やすい勝気なタイプで、それに加えて今回は団体のチャンピオン同士っていう状況もあって普段以上に気持ちが高ぶってたんだろうな。
ただ胆力のある選手は常に100%の実力を出せるとしたら、胆力の無い選手は80%やら50%やらしか実力を発揮できなくて試合で負けたり反省点が多くなる。それを改めようと感情のコントロールに努めるようになる。結果、年齢を重ねて体力が下がり始めてもそれと反比例する形で平常心を保てるようになるから戦績は安定するパターンが多いんだよ。川尻がいい例だろ。小見川なんかは感情のコントロールが出来るようになって戦績が伸びた例だけど俄然デビューが遅すぎた。石渡もこれを機に成長すると思うよ。
逆に堀口は将来どうなるのかなと。若いうちに頭角を現してきた選手ってのは才能や技術以上に、基本的には胆力の強さだよ。数々の修羅場をくぐってきて身に付けた奴もいれば生まれながらに持っている奴もいるし、堀口がどっちのタイプか分からないけどまあ腹が据わってるよ。でもそれは強いが故に成功が続くわけで、挫折を味わうのが遅れることでもあるんだよね。実際に若いうちに連勝街道を突き進んだ選手を日本人で挙げていくと五味、KID、マッハ、ルミナ・・・みんなイケイケで物怖じしないタイプだったろ。でもある時期を境に極端に勝てなくなった選手達でもある。まあ多少時代の問題や怪我の問題もあるけども。
当たり前の話だけど人間って年を重ねると頭が固くなるだろ。年齢が低いほど考え方や体が柔らかいけどそれも環境に適応するためだろ? 連敗が続き始めて“今のままじゃダメだ”と思った頃にはもう体もそうだけど特に頭が付いて行かないんだな。自分の勝ちパターンを否定したくないのもあるし、体にこれまで栄光を築いてきた動きが染みついてるのもある。だから堀口が“強くなりたい”のであれば日本にいることにメリットはないよ。この先仮に上田との再戦や水垣と戦うとしても負けたところで惨敗するほどの差はないから。早い話がUFCでもなんでも”ボロ負け”を味わっておけと。
実際にヴェウドムに極められた俺がそうだったから間違いない(笑)。浦島太郎状態だったからな。今UFCで長期政権を築いているアンデウソンやGSPなんかは割と早いうちに挫折を味わってるだろ? アンデウソンは下馬評で勝って当たり前の高瀬と長南に負けた。GSPの場合はマット・ヒューズに負けた時『緊張で体が固まって動けなかった』と言った。ヒューズに負けたのは仕方ないと周囲からは見えても、体が固まるほどの精神状態だったことが本人なりの屈辱だったんだろうよ。マット・セラ戦に関しては言わずもがな。別に“若いうちの苦労は買ってでもせよ”とか“損して得取れ”の概念を押しつけてるわけじゃないんだよ。成功の基準は人それぞれだけど格闘家に余計なお世話をするのがモットーだから(笑)。」
アレキ 「UFC-162の予想しとくか。アンデウソンvsウェイドマンはどうだ?」
ヒョードル 「俺はウェイドマンならイケるんじゃないかと。というかできるだけ過去の試合を見た範囲で言うなら“勝たなきゃおかしい”。そのくらい完璧な試合運びなんだよね。全くピンチを迎えることもなく技の精度も高くて無駄な動きがない。まあできればもう一試合トップどころの試合を見て見たかったんだけどな。
ウェイドマンのイメージはジョシュ・トムソンのレスリング強い版って感じがするね。トムソンの強さはオールラウンドな部分がクローズアップされがちだけど、実はそれを実行するための、今回のテーマにもなっちゃったんだけど“胆力”の強さにあると思うんだよ。
その胆力がウェイドマンにはある・・ように見える(笑)。でも前から言ってるようにホントにアンデウソンに対してはビビりではダメなんだよ。だから何よりも胆力。前に出続ける。それさえできればウェイドマンは技のスキルに関しての問題はないからイケると。でもやっぱり色んな意味で底が見えないんだよね。あっさりとKOとか一本とか取りそうな怖さもあるんだけど、粘られて長引いて打つ手が無くなるとどうなるんだろうという部分もあって。
他のカードを見ると毎度だけど何だこれ?ってのが多すぎるな。ティム・ボウシュvsマーク・ムニョスはまあ興味持てるよ。エドガーvsチャールズ・オリベイラもなぜにオリベイラが抜擢されたのか、何を意図したのかよく分かんないカードだけどまあ許すよ。オリベイラがどこまで出来るかという見方になるんだろうけど、エドガーも極めに関しては形には持ち込まれやすい方だからそういう意味では噛み合うのかも。そこまで考えて組んでいたとしたら土下座するわ。
あとは・・まずマイク・ピアースが第1試合ってなぁ。ピアースは何気に強いし相手も見合った戦績でもないし、第1試合どころか違う意味で終わっとるな。ホジャー・グレイシーvsティム・ケネディもまたアホみたいにグラップラー同士の対決だよ。しかも新参者同士ってダブルでダメだ(笑)。カブ・スワンソンvsデニス・シバーも打撃同士って意図がバレバレ。スワンソンをエドガーに挑戦させてシバーとオリベイラがやる方がまだ筋が通ってると思うけどな。まあせいぜい似た者同士がスクランブルをかましてくれるんでしょう! 以上!」
ママ 「ミキティ―――ッ!」
アレキ 「いたんかい! それではまた次回!」
ヒョードル 「ミオシッチは過小評価されてるよな。ストラーヴに負けたのが原因だと思うけどあれこそアップセットだと思ったけどな。あと話は変わるがジェイク・シールズvsタイロン・ウッドリーを見て思ったのはUFCがシールズを切りに来たなと。前言ったようにUFCは地味強排除の方向が鮮明になってきてるよ、まあ今に始まったことでもないけど。グレイ・メイナードがTJ・グラントと戦わざるを得なかったのもそこにあると思うんだよ。トップ3に入る選手が無名の昇り調子と戦うメリットなんてねえし。
それこそPRIDEのように露骨に『負けてもいいから面白い試合をしてくれ』とは言わないだろうけど、条件面で暗にそれを匂わせてるんだろうな。ひでえ話だよな。そういう商業主義は好きじゃないけど、最近案外と他の興業の方が面白かったりしてどうでも良くなってたりもする。むしろUFC以外に出て欲しいというか。以前からバカの一つ覚えみたいに言ってるけどUFCはオクタゴン広すぎだから。必然的にポイントゲームになりますから。もうちょっと時間がかかるかもしれないけどこのままだとUFC離れは進むと思うよ。」
アレキ 「VTJ-2ndの堀口vs石渡はどうだったよ」
ヒョードル 「あの試合はPRIDEでの五味vs川尻を思い出した人もいたんじゃないの。相手を意識せず平常心を保っている堀口が五味で、意識しまくりの石渡が川尻でっていう構図。加えて結果も同じような結果になったからね。本来なら寝かせるべき相手なのに意識してるもんだから殴られるとムカついて殴り返して。かなりダブって見えたね。
この試合を分けたのは“胆力”の差だよ。石渡の方がキャリアも年齢も上だけど堀口の胆力の方が上だった。まあ確かに石渡はこれまでの試合を見ても発言とか聞いててもカチンと来やすい勝気なタイプで、それに加えて今回は団体のチャンピオン同士っていう状況もあって普段以上に気持ちが高ぶってたんだろうな。
ただ胆力のある選手は常に100%の実力を出せるとしたら、胆力の無い選手は80%やら50%やらしか実力を発揮できなくて試合で負けたり反省点が多くなる。それを改めようと感情のコントロールに努めるようになる。結果、年齢を重ねて体力が下がり始めてもそれと反比例する形で平常心を保てるようになるから戦績は安定するパターンが多いんだよ。川尻がいい例だろ。小見川なんかは感情のコントロールが出来るようになって戦績が伸びた例だけど俄然デビューが遅すぎた。石渡もこれを機に成長すると思うよ。
逆に堀口は将来どうなるのかなと。若いうちに頭角を現してきた選手ってのは才能や技術以上に、基本的には胆力の強さだよ。数々の修羅場をくぐってきて身に付けた奴もいれば生まれながらに持っている奴もいるし、堀口がどっちのタイプか分からないけどまあ腹が据わってるよ。でもそれは強いが故に成功が続くわけで、挫折を味わうのが遅れることでもあるんだよね。実際に若いうちに連勝街道を突き進んだ選手を日本人で挙げていくと五味、KID、マッハ、ルミナ・・・みんなイケイケで物怖じしないタイプだったろ。でもある時期を境に極端に勝てなくなった選手達でもある。まあ多少時代の問題や怪我の問題もあるけども。
当たり前の話だけど人間って年を重ねると頭が固くなるだろ。年齢が低いほど考え方や体が柔らかいけどそれも環境に適応するためだろ? 連敗が続き始めて“今のままじゃダメだ”と思った頃にはもう体もそうだけど特に頭が付いて行かないんだな。自分の勝ちパターンを否定したくないのもあるし、体にこれまで栄光を築いてきた動きが染みついてるのもある。だから堀口が“強くなりたい”のであれば日本にいることにメリットはないよ。この先仮に上田との再戦や水垣と戦うとしても負けたところで惨敗するほどの差はないから。早い話がUFCでもなんでも”ボロ負け”を味わっておけと。
実際にヴェウドムに極められた俺がそうだったから間違いない(笑)。浦島太郎状態だったからな。今UFCで長期政権を築いているアンデウソンやGSPなんかは割と早いうちに挫折を味わってるだろ? アンデウソンは下馬評で勝って当たり前の高瀬と長南に負けた。GSPの場合はマット・ヒューズに負けた時『緊張で体が固まって動けなかった』と言った。ヒューズに負けたのは仕方ないと周囲からは見えても、体が固まるほどの精神状態だったことが本人なりの屈辱だったんだろうよ。マット・セラ戦に関しては言わずもがな。別に“若いうちの苦労は買ってでもせよ”とか“損して得取れ”の概念を押しつけてるわけじゃないんだよ。成功の基準は人それぞれだけど格闘家に余計なお世話をするのがモットーだから(笑)。」
アレキ 「UFC-162の予想しとくか。アンデウソンvsウェイドマンはどうだ?」
ヒョードル 「俺はウェイドマンならイケるんじゃないかと。というかできるだけ過去の試合を見た範囲で言うなら“勝たなきゃおかしい”。そのくらい完璧な試合運びなんだよね。全くピンチを迎えることもなく技の精度も高くて無駄な動きがない。まあできればもう一試合トップどころの試合を見て見たかったんだけどな。
ウェイドマンのイメージはジョシュ・トムソンのレスリング強い版って感じがするね。トムソンの強さはオールラウンドな部分がクローズアップされがちだけど、実はそれを実行するための、今回のテーマにもなっちゃったんだけど“胆力”の強さにあると思うんだよ。
その胆力がウェイドマンにはある・・ように見える(笑)。でも前から言ってるようにホントにアンデウソンに対してはビビりではダメなんだよ。だから何よりも胆力。前に出続ける。それさえできればウェイドマンは技のスキルに関しての問題はないからイケると。でもやっぱり色んな意味で底が見えないんだよね。あっさりとKOとか一本とか取りそうな怖さもあるんだけど、粘られて長引いて打つ手が無くなるとどうなるんだろうという部分もあって。
他のカードを見ると毎度だけど何だこれ?ってのが多すぎるな。ティム・ボウシュvsマーク・ムニョスはまあ興味持てるよ。エドガーvsチャールズ・オリベイラもなぜにオリベイラが抜擢されたのか、何を意図したのかよく分かんないカードだけどまあ許すよ。オリベイラがどこまで出来るかという見方になるんだろうけど、エドガーも極めに関しては形には持ち込まれやすい方だからそういう意味では噛み合うのかも。そこまで考えて組んでいたとしたら土下座するわ。
あとは・・まずマイク・ピアースが第1試合ってなぁ。ピアースは何気に強いし相手も見合った戦績でもないし、第1試合どころか違う意味で終わっとるな。ホジャー・グレイシーvsティム・ケネディもまたアホみたいにグラップラー同士の対決だよ。しかも新参者同士ってダブルでダメだ(笑)。カブ・スワンソンvsデニス・シバーも打撃同士って意図がバレバレ。スワンソンをエドガーに挑戦させてシバーとオリベイラがやる方がまだ筋が通ってると思うけどな。まあせいぜい似た者同士がスクランブルをかましてくれるんでしょう! 以上!」
ママ 「ミキティ―――ッ!」
アレキ 「いたんかい! それではまた次回!」