土佐犬民 「お電話ありがとうございます!! こちら一般のお店では買えない商品が目白押し! 『ギリギリアウト』通販部でございます! 担当は私、今日が初仕事、60にして新人アルバイトの土佐犬民と申します! 周りは若いもんばっかりじゃけんど気合はおらの方が上じゃと思います! よろしゅう頼んます!!」

ゲリ夫人 「あら、ホーッホッホ。やけに元気な人ねぇ、気に入ったわよ。アタシはゲリ。そちらの通販を利用し始めて長いのよ、『ゲリ夫人』で登録されてると思うわよ。こちらこそよろしく」

土佐犬民 「うぬっ? その聞き覚えのある声と口調、もしかしてゲリ夫人言うたらテレビによう出ゆう、あの歯に衣着せぬ発言で有名なゲリ夫人かよ!? なんと、初仕事で有名人とお近づきになれるとは・・・、人生分からんもんじゃのう」

ゲリ夫人 「ホーッホッホ。そちらの通販は珍しい商品を取り扱ってるでしょう? だからお忍びで利用してるのよ。それにしてもアァタ、年配の男の人で通販の受け付けって珍しいわね。そういったお仕事って若い人が多いじゃない?」

土佐犬民 「そうながっちゃゲリ夫人殿! このテレフォンオペレーターっちゅうがはおらの子供言うてもおかしないような若い子ばっかりというたち! じゃきナメられたらいかんと気張っち会社に来たがじゃけんど、たまぁるかよおまん、みんな終身刑喰ろうた囚人みたいな顔をしちょる! なしそんな寸法の悪い顔しちゅうか話を聞くに、客からの苦情とか聞きよるうちに精神がやられるとか言いゆう。けんど夫人、おらは思うわけ。そんなもんただの甘ったれやと。じゃきおらはそいとにこじゃんと説教しちゃったが! ホンマに今の若いもんいうたら、ちょっと悩み事があったら鬱病じゃなんじゃゆうち逃げ道を作るじゃろう? おららぁの時代はそんなもんなかったがじゃき。にゃ? 世代的に夫人も分かるじゃろう? ん? ちゅうか確かおらの記憶じゃと夫人は疎開の経験まであった・・・」

ゲリ夫人 「おだまり。それ以上言うと注文取らないわよ。それにしてもアァタどうしてそちらで働くことになったのかしら?」

土佐犬民 「いや、よう聞いちくれました夫人! ホンッマにもう、先日友人のせいで警察に捕まるっちゅうハメになったがやけんど、迷惑被ったその引き換えとしてこの仕事を紹介してもろうたっちゅう話よ! 無職やったきの。 53までは大手のパソコンメーカーに勤めよったけんどの、リス・・・い、いや新しい世界を見とうて退職しちょったき!」

ゲリ夫人 「ちょっと大丈夫なのアァタ? じゃあアタクシ今、出所したばかりの人と話してるってワケ?」

土佐犬民 「いや出所っち誤解ぜよ夫人! 手違いで捕まった、いや捕まったがやないけんど。。。あぁもう話すと長うなる! とりあえず罪は犯してない! 信じちくり夫人!」

ゲリ夫人 「本当なのアァタ? まぁいいわ。それにしてもアァタ警察沙汰になるようなことがあったのに仕事を紹介してもらっただけで許したってワケ? アタクシ絶対許せない」

土佐犬民 「いや、風俗の無料サービス券も付けてもろうたき」

ゲリ夫人 「何ですって? アァタだらしないわね、風俗と引き換えとかって、アァタいい年して自分が情けないと思わないの?」

土佐犬民 「いや夫人、アンタの言う通り! この土佐犬民、ホンマに弱い男よ! けんど、けんどにゃ夫人。おらは色々あっち60にもなってこれまで結婚する機会にも恵まれざったき、ずっと寂しい一人暮らしを強いられゆうわけ。このままじゃと今の社会不適合者の寄せ集めみたいなボロアパートで孤独死することは明白よ! じゃきおらはこうなったら好きな事して生きていこうと決めたが! 今回の風俗は3か月の期間中なら何回イッてもええっちゅう条件を出してOKをもろうたき、今回は死んでもええくらいヤッちゃろうと思うちょる!」

ゲリ夫人 「もうこの話いいわ、アァタ下品極まりない。注文に戻ってちょうだい。前回と同じ物よ」

土佐犬民 「こじゃんとおおきに! しばし待たれよ夫人。今おらが夫人の購入履歴をブラインドタッチィしながら調べゆうきの・・・・っと、これかよ? 『誰でも声優になれる! 声優養成ロボットふくし君』」

ゲリ夫人 「何よそれ」

土佐犬民 「おぉ間違うた、違う人の履歴じゃった。ゲリ夫人はこっちか、これやにゃ?『殴打用シャンパングラス』。ほんなら注文受け付けたきの。ついでっちゅうかこれはいらんかよ? 土佐犬民詩集シリーズ『それでいい』。ウォッホン! 誰もいない公園。僕はただあてもなくベンチに座っている。だがそれでいい」

ゲリ夫人 「ちょっとアァタ何勝手に読み始めてるのよ。いらないわよそんなくだらない物」

土佐犬民 「なっ、何を! 将来の直木賞候補かもしれんぞ!?」

ゲリ夫人 「バカを言わないでちょうだい。それにしても今カタログ見てるけど面白いわね。これ頂こうかしら『放火マシーン ベギラマン2号』。シャンパングラスはキャンセルしてちょうだい」

土佐犬民 「キャンセルいうても今注文確定したばっかりじゃきのう。あんにゃ夫人、よう聞きよ? あんたがそうやっちホイホイと注文とキャンセルを繰り返すことで働きゆうおららぁの無駄働きが増える。ほいたらうちの会社は人件費が増える。ほいたら最終的には価格に転嫁せにゃあいかんなる。ちゅうことは要はアレぜよ、夫人は自分で自分の首を絞めゆうっちゅう事になるわけぞ? それでもやり直すかよ?」

ゲリ夫人 「うるさいわね。ゴタゴタ言わないでさっさと注文を取りなさいよ。もし値上がりしたとしてもアタクシくらいのクラスになると大した額じゃないの。アァタみたいな底辺の人間にとっては大きいのでしょうけど。あら、ちょっと言い過ぎたかしら? オーホッホッ」

土佐犬民 「ぐぎぎ。まあええわ、キャンセル・・。ん? キャンセル? あーそうじゃ! ロープレでやったやつか。いや、ロープレ言うがは体のええように言い換えた研修のことじゃけんどの、この会社のシステムはいっぺん注文確定すると元に戻すがにややこしい手順を踏まんといかんシステムながよ。ちょい待ちよ夫人、確かマヌアルがあったはずじゃ。どこへやったかのうマヌアルは・・。ふう、キャンセルとかせざったらパパッと終わるがやけんどのう・・」

ゲリ夫人 「何よ、アタクシが悪いみたいな言い方して」

土佐犬民 「いや夫人! キャンセルは難しい工程じゃきの、時間をかけて勉強しょうと思うちょったがよ。じゃきまぁなんちゅうか、まさか初日での? 一旦確定した注文をキャンセルするようなクセのある客に当たるとは思わんじゃろう?」

ゲリ夫人 「クセがあって悪かったわね! そんなのアァタが勝手に思い込んだだけでしょうが」

土佐犬民 「まぁ待ちよ夫人、今マヌアル見ゆうけんどの・・・。クソッ、何べん読んでもここはよう分からん。土佐弁で書いちょけっちゅうんじゃブツブツ・・・ちょい待ちよ夫人」

ゲリ夫人 「何か腹が立つわねアァタ。こうなったら意地でもキャンセルしてもらいますから。早くしてちょうだい、イライラするわ。イライライライラ」

土佐犬民 「ぐぬぬ・・・」

ゲリ夫人 「イライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライラ」



















土佐犬民 「うるさいババア!!」







ゲリ夫人 「なっ! ちょっといいのアァタそんなことおっしゃって? アタクシはあなたの社長と懇意なのよ!?」

土佐犬民 「よし決めた! おまんは今日をもって強制退会とする!」

ゲリ夫人 「何ですって!? アァタ頭おかしいんじゃなくって? 何でアァタみたいな入りたてのバイトの人がそんな権限を持ってるワケ!? おかしいじゃないの! とは言っても今後利用できないのは困るわね・・・。アァタね、アタクシの聞き違いだったかも知れないから、一回だけ猶予を与えるわ。今おっしゃったことをもう一度言ってごらんなさい?」

土佐犬民 「ん? 耳ん遠うち聞こえんかったかよ? ほんならもう一回言うちゃる。ババア、おまんには、売・ら・ん

ゲリ夫人 「キ―――ッ!(ガチャッ)」

土佐犬民 「フン、ザマァみさらせ。正義は勝つ!」


――休憩室――

社長 「土佐さん」

土佐犬民 「むっ、これはこれは社長!! お疲れ様です!! いや~、社長はおらの息子言うてもおかしないばぁ若いがやにこんな立派な会社をやりよっち、ホンマに頭ん下がる思いです! 子供ん頃は神童言われよったがやないかよ? ウヒヒッ! あっ、そう言うたらさっきゲリ夫人から注文があったがやけんどの、話聞きよったらホンっっマにテレビのまんまの傲慢なババアなが! じゃきこのままやったら会社の利益ん落ちると思うたきの、顧客名簿から削除しちゃったき! 時給アップ? いやいや! まだ初日じゃきの(笑)!」

社長 「そのゲリさんの件なんですけど、なんだかんだ言ってもウチにとってはトップクラスの大事なお客さんだったんですよ。・・・という訳なので土佐さん、今日1日だけでしたけどありがとうございました」

土佐犬民 「な、なんじゃと!! ・・・・・アホな、おらは良かれと思うち・・」

闘いは続く。
日光 「ハァハァ、ちょっとBAKAちゃんまだなのぉ~」

BAKAちゃん 「遅いよ日光さん! 確かこの辺りよ、元阪神の川藤似の男が怪しげなゲームセンターを開いてるって場所は・・・。あった! ここだ! あっ、川藤もいた!」

土佐犬民 「ん? 川藤? 何ぞおまんは!」

BAKAちゃん 「警察よ! アンタね! ゲームセンターで怪しげな商売をしてる元阪神の川藤ってのは! ネタは上がってるんだから覚悟しなさい!」

土佐犬民 「ちょい待てぇい!! 何を言いゆうがかよう分からん! 確かにおらは川藤に似いちゅうゆうて昔から言われるし酔うたサラリーマンにしつこうサインせがまれてケンカになった事もあるけんど! 本人やない!」

BAKAちゃん 「あ、そうだった。川藤川藤って覚えてたからごっちゃになっちゃった。でもネタは上がってるのよ! この通りちゃんと令状も・・・。あれ? 令状が無い。落としたのかな」

土佐犬民 「おまんホンマに警察かよ?? 女やら男やらよう分からん、ちゅうか完全にアレじゃけんど、そんな風貌やし令状落とすとか大丈夫かよ?・・・・・・うん? なっ? 何ぞこのドスドス音は!?」

日光 「ハァハァ、もぉ~、遠い~!」

土佐犬民 「うおっ!! な、何ぞこのガタイのええがは!」

BAKAちゃん 「ちょっとアンタ! 数々の難事件を解決してきた日光巡査部長に何言ってんのよ!」

日光 「ちょっとBAKAちゃん、本名やめてって言ったじゃないのぉ~。Nikkoって言ったでしょう~、ゼェゼェ」

土佐犬民 「な、何ぞその掛け合いは!」

BAKAちゃん 「日光さん、令状無くしっちゃったぽいんだけど」

日光 「・・ハァハァ、ホントバカねアンタは。これだけ走ったのに取りに帰るとか精神的に絶対無理だから! ゼェゼェ。じゃあさ、アタシある程度内容は覚えてるからそれで詰めるとして、まずい事になったら何かしら難癖つけてしょっ引くことにしましょう」

土佐犬民 「オイーーッ!! 丸聞こえ!」

BAKAちゃん 「とにかくね、 ざっくり言うとこのゲームセンターで違法行為が行われてるって話よ! ネタは上がってんの!」

土佐犬民 「じゃかあしい! おまんそれ言いたいだけやろうが!」

日光 「しかし寂れたゲームセンターね・・。あっ、ちょっと見てBAKAちゃん、このモグラ叩き何か書いてある・・・『とっさんでポン』?」

土佐犬民 「ほうよ! モグラ叩きの土佐犬民バージョンぜよ! 穴の中からおらが表情を変えながら『とっさん!』言うち出てくる、この店で一番人気んあるゲームよ。 見ちみるかよ? ちょい待てよ・・・。ほれ!『とっさん!』」

BAKAちゃん 「ブッ、ちょっとウケるんだけど(笑)」

土佐犬民 「フン、分かったかよ? 見ての通りこの店で悪い事らあ何もしちょらん! 逆にこんなに体張っちゅう支配人が世の中におるかっちゅう話よ! 分かったらはよいね税金泥棒が。いねいね!」

BAKAちゃん 「まっ! 超ムカつく~! 日光さん、こんな奴さっさととっちめちゃいましょうよ!」

日光 「あのさぁおじさんさぁ、ここでサイコロを使った賭博とか呼び込みとかしたことな~い? つんつん」

土佐犬民 「ある!」

日光 「やだ、初めての展開」

土佐犬民 「フン、言うちょくけんどにゃ、おらは正直が服着ちゅうようなもんよ! そこいらのカスみたいに見苦しい言い訳してがんじがらめになるとでも思うたかよバカタレが! なんで正直に答えられると思う? そりゃあ悪いことをしちょらんきよ! 今からなんで悪うないか説明するき聞きよれ」

BAKAちゃん 「変な奴~」

土佐犬民 「まずにゃ? サイコロはいたって普通のサイコロぜよ。 何回振ってもどの目も出る確率は1/6よ。これはどういうことかっちゅうたらサイコロを6回振ったら1回はその目が出る・・・」

日光 「おじさんおじさん、違うの。アタシたちはサイコロの原理がどうこうとかって話をしてるんじゃないの。サイコロ使うこと自体が犯罪なの。分かる?」

BAKAちゃん 「うはっ! 当たり前の事を自慢げに喋ってた!! ウケる~!」

土佐犬民 「うっさいボケぇ!! サイコロ使うたり歩行者に声掛けたりしただけで犯罪になるっちゅうがかよ!?」

日光 「なるわよ」

BAKAちゃん 「え? ウソ、知らないの? 純粋? それとも・・」

土佐犬民 「うるさい! ほんなら百歩譲って犯罪になるとしょう! もしそうじゃとして証拠でもあるかよ!? 無かったらタダじゃおかんぜよ!?」

日光 「譲るも何も100%なんだけど・・。ていうか実はあなたのやってるそのサイコロとか呼び込みはとっくに内偵入ってて現認済みなの。証拠写真も撮ってあるの」

BAKAちゃん 「どこが正直者よ! ネタが上がってるじゃない!」

土佐犬民 「ぐぎぎぎ・・・!」

日光 「それはそれで対応するんだけど、アタシが目をつけてるのはぁ、ここって昔から怪しい噂があるのよね。過去には薬物の取引場になってたこともあるし、今は反社会的勢力のマネー・ロンダリングに使われてるって噂が絶えないのよ。だから今回はそれを根元から断ち切ってしまおうと思ってるわけ。分かる?」

土佐犬民 「何!? ちょっと待て! そういうことは知らんぞ!? マネーがなんたらとかそんな難しいことは知らん! おらはただ知人に頼まれてここの支配人をしゆうだけぜよ! おらは何も悪い事はしちょらん! 知らん知らん!」

日光 「うんうん、そこは正直ね。アタシの見立て通りよ。おじさんは仮の雇われ店長ってことで間違いないようね・・。でもおじさんさぁ、悪い事はしてないって言うけどさぁ、その知人って人は反社会的勢力の馬場って人じゃなくってぇ~? つんつん」

土佐犬民 「ほ、ほうよや! 確かにアイツは正真正銘のヤクザよや! そらぁおまんの言う事に一理あらあよ。けんど、けんどにゃ? おらはそういう裏の細かい事とか知らんっちゅうんじゃ! ・・・・思い起こせばこの土佐犬民、大学卒業後3年に渡るニート生活を送るもその後地元じゃ大手のパソコンメーカーに就職し、53歳でリストラされるまでサラリーマンしかやったことがないぜよ! 経営のけの字も知らん男よ! けんど、けんどにゃ? 馬場が空き店舗があるき何か商売すりゃあええと! 経営に関する細かい事は自分がやるきやらんでもええと! 好きな商売やりゃあええと!」

日光 「うんうん~、分かる分かる~。で?」

BAKAちゃん 「バカ正直~」

土佐犬民 「ほんでおらは色々考えた挙句カラオケ教室か熟女パブのどっちかをやろうと思うちウキウキしながらここへ来たが! ほいたらたまるかよおまん! ゲーム機が置かれたまんまぜよ! 何ぞ思うち業者に処分費用聞いたら全部で100万超える言われたぜよ! たまるかよおまん! 軍資金じゃいうち馬場から5万もろうたけんど5万で何ができるっちゅう話ぜよ!! じゃろ!? ゲームセンター引き継ぐ以外何ができらあっちゅう話よ! じゃろ!?」

日光 「だからさぁ、知らない分野に安易に手を出しちゃダメだし、そういう人と付き合っちゃダメって事よ。そこはおじさんが悪いわよ」

BAKAちゃん 「怒られてやんの~。写メ取っちゃお(パシャ)」

土佐犬民 「やめい!! おまんは黙っちょけ! おまんもう一回喋ったらブチ殺すぞ!」

BAKAちゃん 「やだこわ~い」

日光 「もう殺すとか物騒なこと言わないの~。さてと・・・やっぱりアタシのカンに間違いないようだし、こんなホイホイ喋ると思わなかったから予想以上に早く片付きそうだわ。BAKAちゃん、ちょっとゲームでもして行かない?」

BAKAちゃん 「ねえ、これ見て日光さん。 UFOキャッチャーの商品、ドローンが入ってる!」

日光 「え~、これ絶対穴に入らないわよね・・。あっ! しかも“ドロン”って書いたシール貼ってある! アハハハ!」

BAKAちゃん 「ドローンだし(笑)! 超ウケるんだけど!」

土佐犬民 「ぬぎぎぎ・・。納得できん、納得できんぞ! 馬場の野郎はもちろんじゃが、それよりもこんな2人にパクられるとか・・・」

BAKAちゃん 「ねえこっち見て日光さん! 今時インベーダーゲームが置いてあるんだけど」

日光 「懐かしいわ・・。あっ! これにもシール! “おもしろい”だって! アハハハ! やだもうおじさん可愛い~!」

BAKAちゃん 「超ウケる~(笑)! ひょっとしておじさん、オークションで自分が出品した商品に“おしゃれ”とか書いちゃう人!?」

日光 「アーッハハハ!」















土佐犬民 「ふざけんなオカマーーーッ!」















BAKAちゃん 「あー、言っちゃった」

日光 「ねぇ。性マイノリティが浸透し始めた時代だというのに・・・」

土佐犬民 「うるさーーい! オカマオカマオカマーーッ!! おまんら令状無くしたやらしょっ引くやら商品をバカにするやら写メ取るやらクソ調子に乗りおっち!! 警察いうたら誰でも大人しゅうに言う事聞くとタカをくくっちゅうじゃろ! 世の中そう甘くはいかんことを今日は思い知らせちゃる!! オイッ! まずはギャーギャーうるさいおまんはこうじゃ!!」

BAKAちゃん 「ギャーーーッ!! 何! 何!」

BAKAちゃんをパンチングマシーンの的に縛り付ける土佐犬民。

土佐犬民 「もうじき血気盛んな若い兄ちゃんらあがパンチ力を測りに来る時間じゃきの。今日は警官をぶん殴れるサービスデーっちゅうことにする!」

BAKAちゃん 「ギャーーーッ!! 怖い怖い! 日光さん助けてえ!!」

土佐犬民 「あとはおまんやにゃ(ギラッ)」

日光 「あわわわ・・・。おじさんゴメン! アタシ達が調子に乗り過ぎちゃったから~! 許してぇ~!」

土佐犬民 「時すでに遅し!」

日光 「キャ~ッ!」

日光に飛び掛かる土佐犬民。

土佐犬民 「おまんの曲がった性を叩き直しちゃる!」

日光の背後に回り胸を揉みしだく土佐犬民。

日光 「いやぁぁぁぁぁ!」

土佐犬民 「こりゃあん! こりゃあん!」

日光 「やめて~!」

土佐犬民 「くらえ! 度々の上京で鍛えたおらのテクニック! ・・・んっ? 待てよ? オカマっちゅうことは・・・。 オイッ! 見せれ! どんなんなっちゅうがぞ! どんなんなっちゅうがぞ!」

日光のズボンを下げようとする土佐犬民。

日光 「もう嫌ぁ! どうなっても知らないから! 背負い投げーーっ!!」

土佐犬民 「ぬおおっ!!」

頭から落ちて失神する土佐犬民。

日光 「ヤバッ、死んだ? やり過ぎたかな・・・」

後日―。

馬場 「あーもしもし警察さん? 馬場ですが例のゲームセンターの件なんだけども。彼は元気? え? なぜカツ丼が出ないって怒ってる? あ、そう(笑)。でさぁ、おたくらがこの一件を調べていたら警官たちの対応にも問題があったってことで、内々に処理して男は解放したいっていう話だったよね? 確認なんだけども、お互いチャラって事ね? この件は無かったことになるんだな? OK。なら今回はこれで手打ちだ。まぁ表沙汰になるとお互い面倒な事になりそうだからな・・・。んじゃ近いうちに引き取りに行きますわ。はい、はい、どもー」

そうしてこの一件は闇に消え去ったのだが、土佐犬民の怒りが消え去ることが無かったのは言うまでもない・・。
アレキ 「ビスピンがアンデウソンに勝った試合について色んな人が『アンデウソンは本気を出せば勝てたのに』的なコメントをよく見るんだけど」

ヒョードル 「それは違うだろうと。あれがいつもの、本気のアンデウソンですよ。余裕を見せることで自分を大きく見せるのが彼の真骨頂ですよ。ただ、もう彼は普通に勝つのでは満足できない中毒状態にあって、年々おちょくりの度が過ぎてきてはいるよ。だから近年の敗因はそのおちょくりの度合いが勝敗を分けるデッドラインを越え始めたからだと俺は思ってて、アンデウソンが楽をしているというわけではないと。身体的な衰えは感じない。けど欲深さに歯止めをかけることはできないようだね」

アレキ 「あとドス・アンジョス欠場で急きょコナーvsネイトが組まれたんだが」

ヒョードル 「9:1でコナーかな。お互いプライドが高いから打ち合いになると思うけど最近のネイトの打たれ弱さが気になるのと、あとあのディアス兄弟独特の手打ちパンチは相性も良くないと思うよ。あのディアス兄弟の振りかぶらないストレートは当たりやすいけどそれほど倒せるパンチではないんだよ。精神的にモロい選手はあれで怯んでしまうけど、コナーのような精神的にタフな選手からすると与し易しだと思うよ。ただパンチャーには滅法強いディアス兄弟だけにコナーがパンチにこだわり過ぎるとあわよくばという場面もあるかもしれないけどね。あとはコンディットがニックにやったような5R徹底してローキックってところまではコナーは出来ないだろうけど、それを抜きにしてもディアス兄弟はキッカーとの相性が悪すぎる」

アレキ 「ネイトが勝つ確率1割って何だ」

ヒョードル 「組んでの一本かと。コナーが過去に一本負けした2試合を見たんだけど、5年以上前ってのを差し引いても根本的な部分で優れているわけではないのは分かる。ネイト相手に寝技勝負は分が悪いこともコナーは分かってるだろう。もちろんネイトが執拗に組んでくる事もしないし倒されるとも思ってないだろうけども、コナーの打撃をもらって倒れたネイトへの追撃とか、ごちゃごちゃっとして密着するとか、そういう場面でコナーは必ず“来る”と思うんだよ。どんな場面であってもビビッているとは思われたくないだろうし。その辺の無骨な部分がネイトにとってはチャンスかなと。以上!」

ママ 「バイバーイ!」

アレキ 「アホの子供か」