アレキ 「さあ来たよUFC-229。コナー・マクレガーvsハビブ・ヌルマゴメドフの予想から行こうか」

ヒョードル 「まぁ俺はずーっとコナーをディスってるんだけども(笑)、もしヌルマゴに勝ったとしたらもう認めるしかないって感じはありますよ。逆にそのくらいヌルマゴを高く評価してます。

テイクダウンディフェンスに秀でたエジソン・バルボーザ、ハファエル・ドス・サントス、マイケル・ジョンソン・・・彼らを何度もテイクダウンしたり極めるっていうのはちょっと考えられないですよ。圧巻としか言いようが無い。

あとここが重要で、肝が据わってる。前にも言ったけどコナーが喧嘩の強い奴、要は肝の据わった奴と闘ったのは有名な選手ではネイト・ディアスだけなんだよ。ジョゼ・アルドは試合前のコナーの口撃で動揺して、試合では秒殺しようと飛び込んで墓穴を掘ってしまった。チャド・メンデスはいいところまで行ったけど最後は戦意喪失して頭を抱え込んでしまった。コナーが試合中に両手を広げたり舌を出したり暴言を吐いたりして挑発してきたことがメンデスの心理に影響を与えたことは否めない。2人とも喧嘩屋じゃなくてアスリートなんだよ。

今回もコナーは挑発するつもりだろうけど多分そんな暇はないと思うよ。ヌルマゴは意に介さずテイクダウンを狙ってくるし、パウンドの嵐を浴びせるんじゃないかな」

アレキ 「ヌルマゴ勝利は固いと」

ヒョードル 「もし負けるとしたら、よくヌルマゴが飛び込み気味のアッパーを出すだろ、アレにカウンターを合わせられそうなんであの動きは控えた方がいいと思う」

アレキ 「アンソニー・ペティスvsトニー・ファーガーソンは?」

ヒョードル 「ペティスに関しては、彼の蹴りの距離にならないように中間距離でパンチで闘うっていうのがMMA界で攻略法として知り渡っていると思うんだ。実際それをやられるようになって負け数が増えているし、未だにそれに対応できずに迷走している感じがする。ファーガーソンもそれは認識しているだろうし、アゴも強くてパンチの打ち合いも辞さないファイトスタイルだし、とにかく相手が嫌になるくらい前進してくる。例え良いキックが入ったところで怯むようなメンタルの弱い選手でもない。ファーガーソン有利じゃないかな」

アレキ 「ペティスが勝つにはどうすれば?」

ヒョードル 「打撃で行くならファーガーソンが苦戦したランド・バンナータ戦が参考になるかも。トリッキーな打撃に弱いなと思ったけど、でもペティスはあまりそういうのしないよね、回転系とか。たまに手を床に付けて蹴るカポエイラキックとかベンヘン戦で見せた三角蹴りくらいで、基本瞬発力で勝負する正統派だからなぁ」

アレキ 「打撃がダメなら極めるしかペティスは選択肢が無いな」

ヒョードル 「でも何気にマイケル・キエサとチャールズ・オリベイラから取ってるからな。ただその二人は極めが強いけど極められることも間々あるんだよ。

前にポール・サスって極めの強い選手がいてな、寝技に持ち込まれると絶体絶命くらいに思われてたんだがマット・ワイマンに腕十字取られたんだよ。だから極めでも打撃と同じように攻めるとリスクがあるわけだから、極めに来るキエサとオリベイラだと有り得ることなんだよ」

アレキ 「似たような試合でマイケル・チャンドラーがマーチン・ヘルドを肩固めで下したのもあったな」

ヒョードル 「そう。そういう意味で言えばむしろペティスは極めに対して警戒心の強いギルバート・メレンデスから取った方が俺は凄いと思ったよ。で、ファーガーソンから取れるかというとヤツは体は硬いけど寝技では意外とテクニシャンだから厳しいな。まだ打撃の方が勝算はあると思いますよ。以上!」

アレキ 「またねー」
アレキ 「まず今回はKIDが亡くなったことについて」

ヒョードル 「ガン闘病の発表から早すぎたからびっくりだな。うーん。修斗入った時から観てきて良い事も悪い事も言わせてもらったけど、色んな意味でピュアな人間だったね。特に若い頃は何をするにも迷いがなかった。だから彼自身にも彼の回りでも色んなことが起きた、いや起き過ぎた。人生80年というけれど、普通の人が80年で受ける幸福や不幸を半分に凝縮して40年間で味わったような人生だった。爆発力のある彼らしいダイナミックな人生だったな。合掌」

アレキ 「KIDの存在感のデカさを改めて感じたな。他にも言いたいことがあるんだって?」

ヒョードル 「前回マゴメドシャリポフのバックマウントからの膝十字の話したけど、先の試合でアルジャメイン・スターリングも同じ技極めてたんだな。彼の試合観るの忘れてたから付記。まさかあの技が1大会で2度あったとは思わなかったわ。」

アレキ 「UFN-136のハリド・ムルタザリエフvsC.B.ダラウェイのストップのタイミングは遅すぎたかなと思うんだけど。」

ヒョードル 「なんでレフェリーのハーブ・ディーンは未だに使われているのか分からないよ。俺はストップはなるべく遅く派なんだけど、その俺でもハーブ・ディーンのこれまでのストップするタイミングは疑問符が付くのが多かった。優柔不断なのか天然で判断能力が無いのか分からないけど、さすがに今回は身の振り方を考えるべきレベルだと思うよ。以上!」

アレキ 「またねー」
アレク 「さぁ、今回はタイロン・ウッドリーがダレン・ティルを下したUFC-228から行こうか」

ヒョードル 「ウッドリーは自分の距離で闘ったのがよかったなと。ティルの距離にならないよう素早く出たり入ったりできたことが全てだったと思いますよ。ティルについてはそんなに試合観てないんで特段印象ってのは無いんだけど、ダウン後のウッドリーの猛攻に落ち着いて対処してたところはまあまあ肝は据わってて、アレクサンダー・グスタフソンに似た感じかなと思いましたね」

アレク 「ザビット・マゴメドシャリポフのバックマウントからの膝十字は見事だったな」

ヒョードル 「あの技はUFCではケニー・ロバートソンがブロック・ジャーディンを極めた以来でないかい? マゴメドシャリポフは何気に大外刈りも決めてるしテクニシャンだよな。そろそろ名のある選手と当たらせて欲しいね」

アレク 「ジミー・リベラvsジョン・ドッドソンは思ったとおりに地味な展開だったな」

ヒョードル 「ドッドソンはね、手を抜き過ぎなのよ。彼はスプリット判定になる試合が多いだろ? スプリットやマジョリティ判定が多い選手っていうのは試合中に手抜きしているからなんだよ。要は最小限の力で勝とうとしているから接戦になっちゃうわけ。ドッドソンはいつも笑顔を取り繕って余裕ぶってるから一見分かりにくいかもしれないけど、分かりやすい選手でいうと久米鷹介と闘ったりしたナム・ウィチョルだよ。彼は必死の形相でテイクダウン取った後、顔隠してあからさまに休んだりしているから。それバレててスプリットだらけだから(笑)。余裕こいてクールに見せるのか、闘志を前面に表すのか、強さを表現するお国柄の違いだわな。でもまぁ手を抜けるということはアドバンテージを取れるということだからポテンシャルが高い選手だとも言えるんだけどな。でもやっぱりなぁ、地味な試合という言い方はしたくないんだけど、改めてUFCのオクタゴンは広過ぎだと思う。スタンドでのお見合い状態が多過ぎる」

アレク 「で、またパンクラスも観たの?」

ヒョードル 「いやぁ今回は生放送を考えての時間配分が絶妙だった(笑)。メインの判定結果発表直後に放送終了とかコスパ抜群だろ。RIZINは見習えっつーの。

中島太一vs田村一聖は手に汗握りましたねぇ。負けたけど田村の半身の状態から飛び込んでの右フックは良かったね。アレは堀口恭司やマイケル・ペイジも得意技にしてるけど、最近スタンドで半身になる選手多いね。ステファン・トンプソンみたいに前足でサイドキックも使えれば技のバリエーションも増えそうだな。

三浦彩佳の首投げからの袈裟固めアームロックも良かったですね。女子は髪を後ろで束ねてるから首投げはかなり有効なんだよ。ロンダ・ラウジーとかバンバン投げてたもんな。女子は首投げは必須科目ですよ。

あとその他大勢の試合も観たけど、UFCより確実に劣るレベルの選手の試合をなぜ観れるかというとやっぱりオクタゴンの広さなんですよ。スタンドでのお見合いが少ない。これに尽きます」

アレク 「あと知らなかったけどOne Championship79の、クリスチャン・リーのあの投げは反則だったんだな」

ヒョードル 「なんだアレ。見事な投げだと思ったのに、つまんねぇルール。超つまんねぇ。俺はなぁ、なまっちょろい試合は見たくねえんだよ。頭突き・踏み付けあり・素手・コンクリートの上でやれや! 負けた方は天皇の前で切腹しろ!」

アレク 「佐山聡に変身したんで終了~」