アレキ 「さぁ兄貴、どうよ最近は。メディアはオリンピック一色だけれども」

ヒョードル 「あのなぁ、何がもぐもぐタイムだよ。何だもぐもぐタイムって。気持ち悪いんだよ。炊飯器みたいなの滑らして。飯食うほど疲れねえだろうが」

アレキ 「偏見がすごいな」

ヒョードル 「俺の中では試合中になんか食うとかナッシング! いまだにMMAでも水とか飲ませたくねえから! ホントお前らホイス・グレイシー戦で“オムツして戦う”つった桜庭の爪の垢でも煎じて飲めと。将棋とかもよぉ、飯食った上に封じ手とかなんか知らねえけど、明日に持ち越しすとかよぉ。ダラダラやってんじゃねえよ。何をやっているんだ君たちはと」

アレキ 「えー、はいはい、もう結構です。ではイズラエル・アデサニヤvsロバート・ウィテカーの感想をどうぞ」

ヒョードル 「もうね、アデサニヤのジャブとローだけの試合を観るのは軽い拷問ですよ。1Rから、晩飯何食おうかとか考えちゃってるもん俺。でも当たり前だけど彼が悪いわけではないんだよな。つまらない試合になるのはそういうルールを作ったUFCのせいだから。かつての王者だったアンデウソン・シウバとかGSPとかの試合もつまらないと言われたけども、仕方ないんだよな」

アレキ 「じゃあどうしたら面白くなるんだ?」

ヒョードル 「オクタゴンの縮小ですよ!! 私はいつも言ってますよ! UFCのオクタゴンは広すぎるとォォ! それが無理なら金網撤廃だな。相撲みたいに押し出し有りにする。とにかく選手同士がコンタクトしなければならない状態にするね」

アレキ 「オリンピックと言えば、いずれはMMAをオリンピックにって掲げる団体もあるけどどうなんかね」

ヒョードル 「なるならMMAよりは安全な柔術が先になるだろうけど、柔道界やレスリング界が良くは思わないだろうから時間が掛かると思うよ。だからまあMMAは俺らが生きてるうちは無理だろうな。以上!」

アレキ 「またねー」
アレキ 「さぁ兄貴、立て続けに行われたRIZIN-28、UFC-263の感想と行こうか」

ヒョードル 「RIZINは天心の相手Xが所英男って出た瞬間みんなズッコケたな。まぁそれはそれとしてクレベルは見事でしたよォォォ!! 俺は賭けてたら未来に全振りしてた、ヤバいよ(笑)。でも感慨深い気持ちになりましたねぇ。だってこの時代、あのレベルで引き込みから極めるとか見ないじゃん? そういう意味でサトシ・ソウザも見事で、久々にシビれる試合を見せてもらいました、ハイ。

でもこの2人はタイプが真逆の柔術家だよな。クレベルは殴られながらも機をうかがう忍耐タイプ。昔のグレイシー一族やノゲイラ兄とかと同じな。対してサトシは緻密にプランを立てて攻める頭脳タイプ。青木真也とかと同じな。戦績見てみ、この頭脳タイプは1Rで圧倒して勝つんだよ。ただしプラン通りにいかないとあっさりと試合を投げる(笑)。ま、色んな奴がいるよ」

アレキ 「UFCは?」

ヒョードル 「特に無い(笑)。強いて言うならデミアン・マイアはシングルレッグ取ってから倒せないのが相変わらずだなと。もう潮時じゃねえかな。あと何回も言ってるけどUFCのオクタゴンは広すぎてお見合いの時間が長いんだよ。だから選手は人と戦ってるけどね、俺はいつも睡魔と戦っているんですよ! いい加減にしやがれこの野郎!」

アレキ 「強制終了~」
アレキ 「さぁ兄貴、ベン・アスクレンやフランク・ミアといったMMAの選手がボクシングに挑んで負けたここ最近の情勢だったけれども、ボクシングとMMAの関係についてどう思うよ」

ヒョードル 「ちょっと前にはコナー・マクレガーvsフロイド・メイウェザーの試合もあって、最近だとキックボクシングの那須川天心もボクシングに転向するらしいな。まぁボクシングの方が市場価値がデカいって事での挑戦だろうけど、根強いボクシング幻想っていうのもある気がするんだよな、ボクシング最強っていう。またジャブで制するってのがスタイリッシュで格好良く見えるんだろうな。亡くなったKIDや郷野聡寛、三浦広光なんかもボクシングにハマっていたけども。玄人に響く技術に憧れるんだろうな。グラップリングで言うと青木真也がジェイク・シールズみたいに“固める”試合が増えたような感じで。

キックボクサーがMMAに、または逆にMMAの選手ががキックに挑戦して成功する例はよくあるけども、トップクラスのボクサーがMMAに転向したって話はあんまり無いだろ? その理由にはもちろん上述したように市場価値が下がるのが第一なんだけど、第二にあるのが“全然勝てない”からですよ。ボクシングの距離っていうのは近すぎて組まれる距離なんだよ。額を突き合わせてアッパーやボディを打ち合ってるんだから。で、ボクサーも遊び半分で“MMAやってみるかw”みたいなノリでやった事あるはずなんだよね、タイソンもメイウェザーもパッキャオもロイ・ジョーンズJrもあると思うよ。そしたらすぐテイクダウンされて極められて、テイクダウンを恐れて離れると蹴られて・・・って感じで、MMAはボクシングとは似て非なる、全く違う競技だと強く認識したと思うよ。ボクサーも格闘家としてMMAに挑戦したい気持ちはあるんだけど、デメリットしかないから無視してるっていうのが現状ですよ。あとたまたま最近目にしてしまったからついでに悪口言うけど、距離が近くてMMAは難しいのは極真空手もだよ。あんな近い距離で胸とか殴り合ってよ・・我慢比べの極致だろあんなの(笑)」

アレキ 「MMAとキックの距離は同じだから通用する・・・じゃあ天心のボクシング挑戦は険しい道のりって事?」

ヒョードル 「いや、天心はまだ22歳だから距離の修正ができるしボクシングで成功する可能性はあるんじゃないの。興味ないからテキトーだけど。ダーハッハッ!」

アレキ 「またね~」