交換CD 俺→英 英→俺  | バザラスからのアジアン紀行

交換CD 俺→英 英→俺 

昨年9月末、

 

土日祝祭日、9年間務めた

マンション管理人のバイトを

辞めた。

 

そのマンションに住む英国人と、

約3年間に亘ってCD交換を

していた。

 

最後のCD交換で、俺が英国人に

渡したCDは、大学時代に

痺れまくっていた「NEW AGE 

STEPPERS」の三枚組。

 

1980年代初頭、PUNKから

NEW WAVEへの移行期。

 

先鋭的でプリミティブな音楽の

先導集団であった「NEW AGE

STEPPERS」。

 

スタート当時は、THE SLITS、

THE POP GROUP等のメンバー

・コラボだったが、

 

2枚目からは、THE SLITS(ワレメちゃんず)の

リーダーAri Upがリーダーとなり、Reggae&Dub

のアルバムとなった。

 

ミキシング&プロデュースは、

鬼才エイドリアン・シャーウッド。

 

俺が在英時、Brixtonにあるライブ・ホールで

メンバーのAri UpやNeneh Cherryと遭遇した

ことがあるので、思い入れの強い宝物みた

いなアルバムだ。

 

俺から英国人へのもう一枚のCDは、

2005年に発表されたシネイド・オコナー

の70’sルーツレゲエカバー集。

 

このCDを英国人に渡した数日後の

2023年7月26日、シネイドは56年の

短い生涯を終えた。

 

以下、タワレコより。

 

「1966年12月8日生まれ。

 

アイルランド出身。

 

女性シンガー・ソングライター。

 

87年のアルバム『ザ・ライオン・

アンド・ザ・コブラ』でデビュー。

 

独特のケルト系の声と、スキンヘッドの

容姿で新世代女性シンガーの登場を

告げ、90年『蒼い囁き』に収録された

プリンスの作曲による「愛の哀しみ」

の世界的大ヒットで時代の寵児に。

 

その後、TV番組でローマ法皇の写真を

引き裂くなどの過激な言動がバッシングを

受けたが、着実に作品を発表。

 

2003年に一旦活動休止するも、2005年

にレゲエのカヴァー・アルバム『スロウ・

ダウン・ユア・アームズ』でシーンに復帰。」

 

厳格なカトリック環境に育った

シネイドは、その反動から

反カトリック、ラスタ(ジャメイカの

反西洋宗教)、イスラムへの改宗

と魂の変遷を辿った。

 

合掌。

 

このCDを受け取って間もなく

英国人はコロナ禍以来、久し

ぶりに母国に帰省。

 

彼の母親は、シネイドのファンだったが、

このCDは所持していなかったそうだ。

 

1枚目の「NEW AGE STEPPERS」は、

その存在すら知らなかった。

 

英国人に、英国人の知らない英国産

のCDを聴いて貰うlことがCD交換の

醍醐味だった。

 

英国人から俺には、このCD。

 

以下、bluesfan.jpより。

「ジョン・リー・フッカー

BORN: August 22, 1917, Tutwiler, Mississippi
1917年8月22日、ミシシッピ州タトワイラー生まれ

 

DIED: June 21, 2001, Los Altos, California
2001年6月21日、カリフォルニア州ロス・アルトス

にて死去。享年83歳。

 

フッカーの録音歴は半世紀にわたり、

ブルース、ロック界への影響は絶大な

ものがある。

 

デルタで継父からギターを習い、メンフィス

でゴスペルの経験を積んだのち、デトロイト

に落ち着いてレコーディングを開始。

 

48年のデビュー曲「ブギ・チレン」がミリオン

セラーとなったほか、「アイム・イン・ザ・

ムード」などのヒットを出した。

 

単一コードの執拗な反復による催眠術的

なビートが彼のトレードマーク。

 

低く太い唸り声は迫力があり、おどろおど

ろしい雰囲気を作りだしていた。

 

50年代半ば以降、バンドをバックにした

R&B的レコーディングが増え、70年に

は白人ブルース・バンドのキャンド・ヒート

と共演。

 

70年代後半~80年代はほとんどレコーディング

しなかったが、1989年、77歳で『The Healer』を

リリース。

 

世界的に脚光を浴び、グラミー賞を獲得した。

 

90年代以降も、ヴァン・モリスン、キース・リチャーズ、

ライ・クーダー、カルロス・サンタナ、ロバート・クレイ、

ボニー・レイットなどの大物アーティストをゲストに

使ったアルバムをコンスタントにリリースし、昔の

曲を復活させている。

 

2001年に亡くなるまでブルース界の長老として

君臨。

 

フッカーは、偉大な商業的成功を享受すること

ができた数少ないブルースマンのひとりだった。」

 

英国人は47歳。

俺は65歳。

 

中高生じゃあるまいに、

良い歳こいたおっさん二人が

嬉々としてお気に入りのCDを

交換していた。

 

このCD交換シリーズは、これで

終了となります。

 

最後に交換した英国人からの

ジョン・リー・フッカーのCDは、

プレゼントで頂戴しました。

 

有難うございました。