Mother
ビートルズ解散後、ソロになったジョン・レノンがオノ・ヨーコと
共に1970年に発表した『ジョンの魂』。
アルバムのトップは、「Mother」。
Mother, you had me but I never had you
I wanted you but you didn't want me
So I got to tell you
Goodbye goodbye
・
Father, you left me but I never left you
I needed you but you didn't need me
So I just got to tell you
Goodbye goodbye
・
Children, don't do what I have done
I couldn't walk and I tried to run
So I got to tell you
Goodbye goodbye
・
Mama don't go
Daddy come home
Mama don't go
Daddy come home
Mama don't go
Daddy come home
母さん 僕はあなたのものだったけど
あなたは僕のものじゃなかった
僕はあなたを求めていたのに
あなたは僕を求めてはいなかった
だから 僕はいうんだ
あばよ さよなら
・
父さん あなたは僕を見捨てた
僕はあなたを見捨てなかったのに
僕はあなたを必要としたのに
あなたは僕なんか必要としなかった
だから 僕はいうんだ
あばよ さよなら
・
子どもたちよ 僕のやったことを
繰り返してはいけないよ
僕は満足に歩けもしなかったのに
無理に走ろうとしたのさ
だから 僕はいうんだ
あばよ さよなら
・
ママ 行かないで
ダディ 戻ってきて
(山本安見 訳)
私は、ビートルズ世代では無いが、中学生の頃からビートルズは
良く聞いていた。
しかし、ジョンの「Mother」を聞いて、衝撃を受けた。
まるで、私の幼少時代の原風景が表現されていたからだ。
ジョンも私も、幼少の頃に両親と別れた。
ジョンは、伯母に、私は祖父母に育てられた。
幼少期のトラウマは、自らその所在を認知して
自己表出することで解消しなければならない。
ジョンは、「Mother」を作り、孤独という毒素を絞り出すように
歌い上げることで、心の傷を乗り越えたのだろう。
*画像は、Google画像検索から無断拝借致しました。
悪しからず。