Vol.72 Artist : Keiko Nelson
アーティスト ケイコ・ネルソン
サンフランシスコに久しぶりに行きました。
そして、10数年振りにサンフランシスコ在住のアーティスト、ケイコ・ネルソンさん
に再会しました。
久しぶりのケイコさんは前と変わらずにパワフルで今まで以上に様々なアートに挑戦しています。
この写真はサンフランシスコ市の中心ユニオンスクエアに設置された彼女の作品です。多くの人がこのハートの前で記念撮影をして、観光の目玉になっています。これは市の病院のプロジェクトでハートの中にサンフランシスコの自然が描かれています。ハート裏側はケイコさん独自の世界観を金箔で表現しています。
京都出身のケイコさんはお花の先生のお母様から多くの影響を受けて、絵、版画、彫刻、織物、インテリア・グラフィックデザインを学びました。ドイツ政府より、奨学金を得てハンブルグ大学で学び、その後、1972年からサンフランシスコで活躍しています。彼女のアートは米国だけでなく、日本、エジプト、メキシコ、カナダ、香港、チリ、中国など世界各国で知られています。
いくつか彼女のアートを見てみましょう。
オーガニックな壺のような丸いオブジェやゴールドや銅などで飛翔する魂を描いたような壁画が私は好きです。
最近は屋外彫刻もたくさん手掛けています。
オークランド美術館にある大きな彫刻には水が流れています。
ロシアのバレリーナー、ナタリア・マカロバさんをモデルにした彫刻はとてもエレガントですね。
「私のアートは一つの素材にとらわれずに私の肌に合った素材を多用しています。石、木、紙、布、土、粘土、ファイバー、羽根、ブロンズ、アルミなどです。どれもとても自然で気持ちがよく官能的でオーガニックです」
ケイコさんのアートを見ていると、とても心地よく、触りたくなるのです。そして触ると中から声や音楽が聞こえるような気がして、なぜだか、安らぐのです。
安らぐと言えば、彼女の家もとても安らぎます。家の前にはオークランド美術館にある彫刻が設置されていて、ここがアーティストの家だと一目でわかります。
彼女のバスルームはアメジストやローズクオーツなどのクリスタルに囲まれた天国のようなバスルームです。
キッチンも料理好きの彼女らしく、収納棚が完備したモダンな作りです。大きな窓からは仏像が置かれた庭が見渡せ、なんとピザを焼く窯まであるのです。
乳がんを患ったケイコさんは食べ物にも気をつけて、オーガニックフードを中心にとてもヘルシーな食事を心がけています。
「自分も乳がんを体験しているので、ブレスト・キャンサー・キャンペーンに関して、アートでなにか貢献したいと考えています」
ケイコさんはこれからもパワフルにハッピーにサンフランシスコから、世界の人々に発信し続けていきます。











