Vol.81 Autumn in Catskill
Autumn in Catskill キャツキルの秋
秋になると日本の紅葉が懐かしいですが、アメリカの紅葉も素晴らしいです。特に黄金色に輝く木々はとても素晴らしいです。ダイナミックな紅葉狩りをキャツキルでしてきましたので、紹介します。
10月の初めに行ったのですが、実は紅葉の最盛期は過ぎてしまっていました。残念!
このブログにも登場した友人のスーザン・デニスン
と画家のエレン・ワング
さんとドライブをして湖畔でピクニックランチしました。
今回のキャツキル行きは紅葉だけでなく、アメリカの風景画家、トーマス・コールの家
を訪ねることも目的でした。自分の本の宣伝で恐縮ですが、「私をみつけて」の続編で今書いている「あなたを待ちながら」でキャツキルとトーマス・コールのことが重要なシーンで出てくるので、リサーチも兼ねていました。
トーマス・コール(1801-1848年)は1818年に英国から米国に来て、ニューヨークの北西にあるハドソンリバー渓谷にあるキャツキルの自然の美しさに魅せられてたくさんの絵を描きました。
そして、彼に続く画家たちは"ハドソンリバー・スクール“と呼ばれるようになりました。
トーマス・コール・ハウスは彼が結婚してから亡くなるまで住んでいた家で、一般公開されています。
でも残念ながら内部の写真撮影はNGでした。またこの家は19世紀のアメリカのライフスタイルを見ることができ、特に彼のアトリエは“アメリカのアートが生まれた場所"と言われています。実はこのハウスにはあまり彼の絵はありません。彼の絵が見られるのはニューヨークのメトロポリタン美術館とニューヨーク・ヒストリカル・ソサエティとブルックリン美術館です。
トーマス・コールがよく描き有名になった滝“Catskill Fall”に行きました。3段の流れがつながる滝は雄大でした。
滝の説明ボードにもトーマス・コールの滝の絵の写真が飾られていました。
特に私が行く前にこの地域が大雨で、一部で通行止めがあり、川の水量がすごく多く、色も真茶色に濁っていました。
その大雨で、滝の水量もとても多かったのです。彼の住んでいた家からこの滝まで一体車のない時代にどのように行ったのでしょうか。彼の執念に脱帽です。
そしてニューヨークに戻る時に見たダイナミックな夕焼けに圧倒されました。神は素晴らしい画家ですね。このような美しい夕焼けを作りだすことができるのですから。
「下手な絵を見るくらいなら、キャツキルの雄大で母のような優しさのある自然を黙って見ているほうがよっぽどいい。神が創った自然に拮抗できる絵が描けるかどうか、トーマス・コールのような風景画家は戦っていたんだろうね」
このセリフは「あなたを待ちながら」で主人公が好きなる画家の言葉です。
この物語をいつ発表出来るかまだわかりませんが、発表できることを信じて書き続けています。
キャツキルの秋を堪能したことで、また書く意欲が湧いてきました。











