Vol.12 Panel Discussion in New York
Panel Discussion in New York NY でのパネル・ディスカションに参加
ニューヨークに長年住む、私の友人たちが「NY 私の会」という会を立ち上げました。
この会はニュ―ヨークで生きることを選んだ「私」たちが、考えるヒントをシェアすることが目的の真面目な会なのです。
この「NY 私の会」が1月22日にパネルディスカッションを開催しました。
私もパネラーの一人として参加しました。
なぜ、私なのか?
主催者の意向は「9・11以降、日本に帰国する人が多い中、若くもないのに、再びニューヨークで暮らすことを決意したのはなぜか」という疑問が私に対してあったからだそうです。
で、私もなぜ、再びニューヨークで暮らそうと決意したのか、ちゃんと考えてみようと思い、パネラーとして参加することにしました。
ニューヨークの新聞「週刊NY 生活」が告知記事を掲載してくれました。
当日は自分の意志でニューヨークに住むことを選んだ人たち60名ほどが集まりました。
90%は女性でした。
パネラーは、私と我謝京子さん、竹永浩之さんの3人。
我謝さんは、テレビ東京に入社、報道記者、ドキュメンタリー番組のディレクターを務め、ロイターアメリカに転職。
彼女の映画「Mother’s Way, Daughters’ Choice 母の道、娘の選択」は第22回東京国際女性映画祭招待作品に選出されました。
竹永さんは新聞記者を経て、現在は主夫。
ネット掲示板「ぶりてんNuts」の管理人、NY 日系人会の育児グループ「アップルキッズ」の世話人。
著書に「NYに住んでも幸せになれない」
とてもユニークな経歴なお二人とそれぞれの立場で、なぜ、ニューヨークに住んでいるのかを語り合いました。
我謝さんは「日本にいると息ができないと感じ、幸せのシナリオがひとつしかなかった。ニューヨークではワールドトレードセンターの近くに住んでいたので、9月11日のテロで住むところ失ったが、その時、ニューヨークの人々にとても助けられた」と貴重な体験を語りました。
「でも最終的にはどこに住むかではなく、どう生きるかが問題」という彼女の結論に私も大賛成です。
竹永さんは「ニューヨークに住んでいても子供には日本語をきちんと教えたい。そしてここに住む日本人が根づくようにジャパンタウンを作りたい」と夢を語ってくれました。
そのジャパンタウンには是非、日本にあるような広くて清潔なお風呂屋さんを作ってほしいです。
私がニューヨークに住むことを決意した理由は、「ニューヨークでは年齢や性別、病気のことを忘れることができ、書きたいことがたくさんある」からです。
私が「日本の男性はセクシーじゃない」と発言したことが、大いに受けたのですが、これは説明が必要かもしれません。
ニューヨーク在住のライターの黒部エリさんが、私のこの発言について書いてくれたので、彼女のブログ (http://erizo.exblog.jp/d2010-01-25 )を見てください。
また「週刊NY生活」の報告記事もこの発言が取り上げられました。
「日本の男性はセクシーじゃない」という真意は、男性よりも力のない女性、妊婦、老人、乳幼児づれの母親などに対して、心遣いが感じられないということなのです。
私も東京で「なんとか肩」で苦しんでいた時にどれほど、男性からどつかれて、痛い思いしたことか。
そして、いちども「すみません」と言われたことがありません。(涙が出るほど痛いし、とても悲しい)。
私の友人は地下鉄で男性にどつかれて、手頸の骨を折り、もう一人は足の指にひびが入りました。
そして、二人ともだれにも助けられなかったのです。
これはマナー違反の問題ではなく、もう犯罪です。(とても悲しい)。
さらに、地下鉄や空港で女性や老人が困っている時に、男性が黙って見ているだけという現場を私は何度も目撃したのです。
ちなみに、ニューヨークでよろけてみてください。
必ず誰かが、主に男性ですが「Are you OK? 」と手を差し伸べてくれますよ。
男性が、自分よりも弱い人を思いやる態度を見ると私は「とてもセクシーだな」と感じるのです。
日本の男性諸君、女性から「セクシー」と思われたいのなら、是非、女性を思いやる態度を示してください。
こういう内容の記事を私の友人でNY 在住の平野佳さんが、雑誌「オーシャンズ 」で「おとこの躾」というコラムを書いていますので、是非、読んでください。
「オーシャンズ」の読者はきっと「セクシー」な男性が多いと私は信じています。(信じたいのです)。
Photos by Koji Akita






