欧州株：続落、ギリシャ市場は大幅高
2012/10/23 03:13
DJ-欧州株：続落、ギリシャ市場は大幅高
【ロンドン】（ダウ・ジョーンズ）22日の欧州株式相場は続落。投資家が企業決算に注目する中で米株安が悪材料となり、英石油大手BPなどが売り込まれた。
欧州主要企業600社で構成するStoxx欧州600指数は前週末比1.13ポイント（0.41％）安の272.95。
主要市場の終値は、ドイツDAX指数が前週末比52.59ポイント（0.71％）安の7328.05、フランスのCAC40種指数は21.31ポイント（0.61％）安の3483.25、英FTSE100指数は13.24ポイント（0.22％）安の5882.91。
米国では、建設機械大手キャタピラーが2012年12月期の業績見通しを下方修正して売り圧力にさらされた。BNPパリバ・フォルティス・グローバル・マーケッツの調査部門ヘッド、フィリップ・ジゼルス氏は今回の決算シーズンについて、全般的には市場の予想通りに進んでいると述べた。
「業績が恐ろしく悪くないのは良い知らせだ。企業のコスト管理は順調で、引き続き最終黒字を確保している」とした一方、「全体的に売上高が弱い。ただ、世界経済がこれだけ低調なことを考慮すれば意外ではない」と述べた。
主要市場の軟調とは対照的に、アテネ総合指数は2.68％高と急伸した。スポーツ・宝くじ運営会社OPAPが7.2％高、ギリシャ・ナショナル銀行が5.2％高で上げを主導した。ギリシャ政府は現在、財政緊縮策について国際債権団と協議している。スポットライト・アイデアズのマネジングパートナー、スティーブン・ポープ氏は「ギリシャが次回分支払いを受け取るとの楽観的な見方が強い」と説明した。
BPは1.5％安。同社はこの日、ロシアの合弁会社TNK-BPの50％株を同国のロスネフチに売却することで合意した。
フランスの廃棄物処理・水道事業者ヴェオリア・エンバイロメントは5％安。先週末に報じられたスエズ・エンバイロメントとの合併協議を否定したことが嫌気された。スエズは1.6％安で取引を終えた。
ガリシア州地方選挙ではラホイ首相率いる与党の国民党が勝利し、スペインが支援の要請に踏み切るとの期待が高まった。だがスペインのIBEX35指数は0.46％安と軟調で、サンタンデール銀行は1％安だった。
一方、オランダの電機大手フィリップス・エレクトロニクスは5.8％高と急伸。同社の7-9月期（第3四半期）決算で新興国市場における成長が見られた。
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