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現在、オートサーバーという会社になっているとのこと。 → 翼システム株式会社(つばさシステムかぶしきがいしゃ)は、元々"自動車修理業界"向けのパッケージソフト開発・販売を中心とした企業。本社は東京都江東区にある。

 


目次
1 概要
2 会社データ
3 沿革
4 自動車関連事業以外で展開した新規事業及びシステム
5 当時の様子
6 関連項目
7 外部リンク

概要
会社名の一部である"翼"という名前は、会社が羽ばたく(成長する)という意味合いがある。もともとは自動車業界向けのパッケージソフトの開発・販売を行うベンダーであった。 自動車部品商向けに「パーツマン」を開発し納入していったが、「自動車部品商が自動車整備工場へ部品を納入する」という業界の取引関係に注目し、自動車整備業向け「スーパーフロントマン」を作り、自動車部品商の人脈を使い拡販を図っていった。 さらにTBSアナウンサーである生島ヒロシ氏を、起用した"スーパーフロントマン プレゼンテーションビデオ"が当時評判になった。 翼システム経営幹部が作成した"セールスマニュアル"及び"販売の仕掛け作り"が巧妙にできていたこともあり、"スーパーフロントマン"シリーズは当時飛躍的な販売向上をしていき、自動車修理業界向けパッケージソフトの業界No1になった。(一時 社員は2,000人を越えるまでに成長していた。)

しかし、1992年2月"巨額の脱税事件"がついに明るみに出て、社長以下役員3名が逮捕されるという事態に陥る。
■脱税事件の詳細はこちらを参照して下さい。http://refrain.sakura.ne.jp/nisesakura/tsubasa0.html
 「翼」の巨額脱税、会長に実刑・会社に罰金2億(2001年3月22日14:52)
  コンピューターソフト開発会社「翼システム」(東京都江東区)の巨額脱税事件で、
  法人税法違反の罪に問われた同社会長・道川研一被告(52)と
  法人としての同社に対し、東京地裁は二十二日、道川被告に懲役二年の実刑、
  同社に罰金二億円の判決を言い渡した。
  池田耕平裁判長は「計画的で巧妙な犯行。脱税額も極めて高額」と述べた。
  判決などによると、同社は一九九七年三月期までの三年間に、
  架空の外注費を計上して所得を圧縮するなどの方法で
  約三十八億六千万円の法人所得を隠し、法人税約十五億六千万円を脱税した。
(※実は事件発覚数年前から東京国税局がこの会社をマークしており、当該会社の経理部門や業務部門に何度も査察を繰り返していたが、証拠を掴みきれていなかった。最終的に役員が秘密裏にマンションを借り上げ、そこの一室に裏金を山積みにして隠していたのを発見され、この行為を悪質と判断されて逮捕に至っている。→従業員もこの事実を知らなかった。)

その後、「カーコンビニ倶楽部」などで派手な事業展開を行っていたが、これが裏目に出てしまい業績を悪化させ、ついに主要事業を以下の企業に売却する事態に陥る。
 ・パッケージソフト事業 ⇒ ブロードリーフ
 ・カーコンビニ倶楽部  ⇒ パルライフ
 ・帳票ツール      ⇒ ウイングアークテクノロジーズ(当時の情報企画事業部が独立)
残った会社には数名の創業社員だけが残り、事業再建を行っているものの、かつての傲慢な企業体質が仕入先から受け入れられず、取引を断られており、事業再開のメドは立っていない。


会社データ
企業名 翼システム株式会社
代表者 代表取締役社長 道川 研一
沿革 1983年2月 設立
社員数 31名
資本金 80,000,000円
本社所在地 東京都江東区亀戸2-35-8

沿革
1983年 2月 設立
1983年 8月 自動車部品商向け「パーツマン」の販売を開始
1986年 6月 自動車整備業向け「スーパーフロントマン」の販売を開始
1989年12月 自動車ガラス商向け「スーパーフロントマン」の販売を開始
1990年 8月 競合ソフトハウスを買収し自動車電送業向け「スーパーフロントマン」として販売を開始
1991年 6月 自動車鈑金塗装業向け「スーパーフロントマン」の販売を開始
1991年10月 農業支援システム販売開始(この頃から自動車関連以外の新規事業の模索を始める)
1993年 1月 機械工具商向けシステム「機工メイト」の販売を開始
1993年12月 車輌販売業向け「スーパーフロントマン」の販売を開始
1994年 1月 車輌リース業向けシステム「オートリースシステム」の販売を開始
1996年 1月 旅行代理店システムの販売を開始
1999年 2月 巨額脱税事件(38億円の脱税)が発覚。当時の社長及び2人の役員 計3名が逮捕
2000年 1月 「カーコンビニ倶楽部株式会社」設立。
2004年 3月 翼システムの一部門が『ウイングアークテクノロジーズ株式会社』として分社・独立
2005年12月 パッケージソフトウェア事業をアイティーエックス翼ネット㈱(ブロードリーフ㈱)に売却
2007年 4月 「カーコンビニ倶楽部株式会社」を株式会社パルライフに売却

 

自動車関連事業以外で展開した新規事業及びシステム
・機械工具商向けシステム「機工メイト」
・農業支援システム
・旅行代理店向けシステム
・釣用品小売店向け情報システム「釣名人」
・携帯電話販売店向け総合管理システム「携帯7」
・玩具小売店向けシステム「TOYNESパワーストアシリーズ」
・工務店向け住宅建築プロセス管理支援システム「Happy棟梁」
・文房具業向けシステム
・浄水器訪問販売
・携帯電話ショップ展開

 

 

当時の様子
●労働組合はなく(役員が労働組合を結成させる気が全くなかった)、社員の勤務状態は過酷を極めた。
 ・土・日曜の休日出勤は当たり前で、平日は代休を取得することができずに、仕方なく会社側は、休日出勤を1日¥5,000円で買い取るという事態にまで発展した。
 ・営業車も酷使され、1年半で5万キロを走破しエンジンブローする営業車も存在した。
 ・営業ノルマも厳しく、3ヶ月連続で売上未達の営業マンは事実上クビになっており、従業員の定着率も悪かった。

 

●歴史の浅いベンチャー企業であった為、トラブルも沢山抱えていた。
 ・全国各地で営業車が交通事故を起こし、人事はその対応(示談交渉)に追われていた。
 ・営業車で直行直帰する事が多く自宅付近で営業車の車庫証明をあげ登録して車庫飛ばし疑惑もあった。
 ・一時期亀戸本社(立花アネックスビル)でノートPCの社内紛失が連続して発生し、問題になった。
 ・経理課長が社内のお金を秘密裏に使い込んで社内で問題になった。(自宅購入の頭金に不正流用)
 ・架空パートナー会社(ペーパーカンパニー)を社員が登録し、直販案件を架空のパートナー会社を経由させて販売し、不正に利益を取得する営業マン(支店長)がいた。
  (経理はこのペーパーカンパニーの不正登録を見抜けなかった。後に訴訟問題に発展)
 ・その分実績を上げている社員には高額なインセンティブが付与されたのは事実である。
 ・幹部社員による社内不倫(営業企画責任者が人事部の女性に対し不倫関係を迫る)が発覚し、社長が幹部会議の席上で大激怒した。(「責任の取れない恋愛は許さない!」と発言)
 ・顧客対応でも問題が多発し、社員の電話応対でのエンドユーザーに対する言葉使いが悪く、社長宛に直接クレームが入ることも多かった。

●社員の昇格は入社序列(道川社長に近い人物中心)で実力本位ではなかった。
 ・実力で昇格できたのはごく一部に限られていた。そのごく一部の中に、当時の内野部長(現ウイングアーク テクノロジー社長)などがいる。

 


関連項目
ブロードリーフ:パッケージシステム(スーパーフロントマンシリーズ)部門の売却先。
クインランド:「カッチャオ関東版」の現在の発行元
プラエセンス:デスクトップアクセサリ「ペルソナウェア」を開発・販売している社内ベンチャー
パルライフ:「カーコンビニ倶楽部」部門の売却先。現在はパルライフ100%出資子会社のカーコンビニ倶楽部 (プロミスグループ)がヤマト車検ともども運営(2007年2月より)。
ウイングアーク テクノロジー:かつては翼システムの一部門であったが、アドバンテッジ・パートナーズグループに買収され、独立した。
株式会社そーらい:現在の子会社(創業時の役員の一部がこの会社に移籍している)
シグマドリーム株式会社:元役員が独立して設立した会社

 

外部リンク
翼システムHP[[category:日本のサービス業]