名古屋産業大・一丸、燕・由規の活躍が刺激
“由規の女房”も飛躍するぞ! 仙台育英(宮城)出身の名古屋産業大・一丸翔巨捕手(19)=2年=が、愛知大学野球リーグで奮闘中だ。
高校時代にヤクルト・由規投手(19)とバッテリーを組んで夏の甲子園に出場し、現在は名古屋産業大の正捕手。杜の都・仙台から愛知県瀬戸市に移り住み、プロの世界で活躍している同級生に負けじと、リーグ3部の名古屋産業大の1部昇格を目指している。
ヤクルトで150キロ超の快速球を投げ続ける同級生に、強い刺激を受けた。“由規の女房”一丸も上昇気流に乗ろうと躍起だ。
「今まで一緒にやってきた仲間として、すごいなぁと。自分もやらなきゃいけませんね」
仙台育英で由規とバッテリーを組んだ元甲子園球児は、名古屋産業大に進学して硬式野球を続けている。昨年4月の入学と同時に正捕手となり、愛知大学野球春季3部リーグ戦に出場した。
1年春は6試合出場で28打数8安打6打点、打率・285。昨年6月に行われた日本福祉大との入れ替え戦で左越え本塁打を放つなど、2部昇格に大きく貢献した。
だが、8月のオープン戦で右肩を痛め、秋季2部リーグ戦は指名打者で臨んだ。9試合出場で28打数5安打0打点、打率・178。入れ替え戦で日本福祉大に敗れ、再び3部に降格した。打順は高校時代と同じく、主に8番を打っている。
杜の都を離れて1年。平日は名古屋市と隣接する尾張旭市内のキャンパスで講義を受け、午後に練習を行う。住まいは尾張旭市の隣にある瀬戸市内のアパートだ。
由規とは「よく電話します。“何してんの”と聞いたら“ラーメン食ってた”とか」(一丸)。昨年9月下旬には、中日戦で名古屋入りした由規と再会し、仙台育英から一緒に進学した鹿間哲平マネジャー(19)=2年=と3人で、焼き肉を食べて旧交を温めた。
双子の兄・昴司(19)は茨城県水戸市内の常磐大でプレー。2年生になった今春からエースとなり、「145キロ(の直球)を投げたと(昴司から)自慢されました」と由規とともに兄の活躍も発奮材料になっている。
目標は1部昇格。右肩はほぼ完治した。4月11日開幕の春季3部リーグ戦では、第1節の名古屋工大2連戦で計8打数3安打(4の2、4の1)と2試合連続安打。一丸は東北球界で培った“みちのく魂”を胸に秘め、愛知大学リーグで野球に取り組んでいる。
一丸 翔巨(いちまる・しょうご)
1989(平成元)年5月1日、横浜市生まれの19歳。捕手。幼少時に仙台へ移り、仙台市東四郎丸小1年の時、仙台南クラブで野球を始める。袋原中を経て仙台育英に進学。3年春に控え選手、3年夏にレギュラーで甲子園出場。名古屋産業大では1年春からレギュラー。双子の兄・昴司は常盤大の投手。右投げ右打ち。1メートル80、76キロ。家族は両親と兄。
★まじめな性格…主将候補
名古屋産業大の浅井敬由監督は一丸について「まじめな性格で、野球に対して真剣に取り組んでいます」と4年時の主将候補に挙げている。同監督は東邦(愛知)出身で、仙台育英の佐々木順一朗監督と早大野球部で同期。2000(平成12)年から3年間、仙台育英野球部のコーチを務めた。名古屋産業大にはマネジャーを含め、東北地方の高校出身者が6人在籍している。
★甲子園に春夏出場
一丸翔巨は、控え捕手で3年春の甲子園にベンチ入り。6月に正捕手が負傷したため、背番号19で3年夏の宮城大会全6試合にスタメン出場。6試合すべてに完投した由規とバッテリーを組んだ。8番打者としては23打数9安打3打点、打率・391。夏の甲子園では背番号2をつけ、2試合とも3打数1安打だった。
ヤクルトで150キロ超の快速球を投げ続ける同級生に、強い刺激を受けた。“由規の女房”一丸も上昇気流に乗ろうと躍起だ。