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何じゃこの球!!阪神・球児また“進化”

サンケイスポーツ - 2009/1/30 8:03
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 球児のカーテン、魔球投げた! 阪神・藤川球児投手(28)が29日、西宮市内の鳴尾浜に米自主トレから帰国後初見参。報道陣シャットアウトの中、40球のブルペン投球を行い、新球ツーシームを試投した。侍ジャパンの、虎の守護神が、魔球でさらに進化を遂げる。

 たった3球…。それだけで十分だった。火の玉の威力を引き立たせる新アレンジ。鳴尾浜のブルペンで球児の魔球がうなりをあげた。

 「(練習の)コメントは残しません」

 グラウンドで魅せる結果で全てを語りたい。だから、過程はベールに包み込んだ。藤川はキャッチボールで肩を作り、三塁側ブルペンへ歩を進める際に「すみません、(撮影)ナシでいいですか?」。報道陣に頭を下げ、退出をお願いした。球児のカーテンをしいたブルペンでワールド・ベースボール・クラシック(WBC)使用球で立ち投げを含めて40球。雑念の入り込まない環境をあえてつくり、魔球の完成度を試したのだ。

 「不規則に落ちたり曲がったりする。日本の球ではあんなに変化しない。仕上がりが早いね。(年俸)3億(円)の球ですわ~」

 非公開のブルペン。その威力を投球を受けた西口育成担当の叫びが物語っていた。年末年始の米ロサンゼルスで行ってきた自主トレで、WBC用に習得してきた新球ツーシームを3球試した。

 新人が魔球の“目撃者”だった。まずは横川ブルペン捕手を打席に立たせて1球、ツーシームを投げた後、新人合同自主トレ中の野手3人(野原祐、柴田、上本)を手招き。打席に立たせた。その中で、D2位・柴田(国際武道大)、同3位・上本(早大)にも1球ずつ披露した。

 柴田 「あんな球は初めてです! テレビで見るよりもスゴい。直球と変わらないスピードで、外に逃げていく。腰がひけた」

 上本 「ツーシーム? シュートのような。僕は離れ気味に立っていたのですが、今まで見たことがない球です! 実戦で打てる? 無理です!」

 若虎がぼう然、衝撃のシーンを振り返った。「まだ142キロぐらいしか出ないんですよ」。球児は笑った。WBCの侍ジャパンの守護神として、急ピッチ調整の成果を見せた。

 昨年は38セーブを飾り、通算102セーブを記録する虎の守護神も、このところ直球勝負にこだわるあまり痛打されるケースも出てきた。でも、火の玉ストレートに加えて、変化する速球系の球が加われば、投球の幅がさらに広がる。上々だった世界連覇への新兵器は、そのまま4年ぶりのV奪回へ、2009年シーズンの糧となるのだ。

 30日に宜野座入りする。世界連覇と日本一へ-。新たな武器で、無敵