ホリエモンお披露目30億円ジェット
9月の衆院選で広島6区から出馬し落選したライブドアの堀江貴文社長(33)が5日、最近購入したプライベート飛行機“ホリエモンジェット”で選挙後初めて広島入りした。堀江氏は同夜、広島大学の学園祭で講演。若者らに起業を呼びかけた。広島カープ買収や広島6区からの再出馬などの観測が飛び交う中、まずは因縁の地・広島での活動を“再開”させた形だ。
広島空港に、白と紺のボディーに3本の横線が入り、客席部分の片側に窓が6個ある小型ジェット機がとまった。堀江氏は自身の日記サイトで10月中旬「飛行機も到着しました。出張がかなり楽になりそうです」とプライベートジェット機購入を発表。機体の一部の写真も公開していた。堀江氏の関係者はこの日、プライベートジェットで広島入りしたことを認めた。
堀江氏はこのジェット機を米国で約30億円で購入したとされる。衆院選公示直前の8月24日には三原市の五藤康之市長に、プライベートジェット機を広島空港で離発着できるようにするよう提案。今回、それが早くも実現した。空港関係者は「昼前に到着した。見慣れない飛行機なので、どこの飛行機かと思っていた」と話した。
堀江氏は広島到着後、地元企業関係者らと面談したり、午後7時からは広島大での学園祭で「学生よ! ベンチャーをやれ!」という演題で講演。約1000人の学生に対し上機嫌で「アフィリエイト(ネット上の成果報酬型広告)でもうけて2000万円稼いだら、次に株のデイトレードをして10億円までいきます。明日にでも起業してください」と呼び掛け、自らのニート体験を語った部分では「よく政府の人が言っている『フリーター、ニート対策』って何だ? お前らに対策してもらうものなんかないよ! って思っちゃう」と政府批判まで飛び出した。
広島カープ買収問題については触れず、選挙についても、6区から出馬した当時27歳の元証券会社社員伊藤洋二氏を成功したデイトレーダーの例に挙げたり、「今回いろいろなことで、広島にご縁ができた関係でお話しさせていただいてますが」と軽く触れた程度だった。
堀江氏は今日6日には6区の中心、尾道市に入り講演を行う予定。1カ月前、尾道に開設した「堀江貴文事務所」では、今回の広島入りについて「あくまで広島地区での拠点づくり」としている。ただ、堀江氏は広島大での講演の最後に「失敗しても大丈夫。ゼロになるだけですから。いくら借金しても自己破産すればいいんです」と発言した。ジェット機を手に入れ移動が自在になった堀江氏が、広島で壮大な仕掛けを考えている可能性も出てきた。【広部玄】
[2005/11/6/08:25 紙面から]