2024.09.03 横浜スタジアム
横浜DeNA 5 - 1 広島
台風明け最初の試合に森下を打ち崩す、東は12勝目
先発の東が快調なピッチングで0行進して迎えた8回表。
2アウト1.3塁とピンチを作ると末包への初球の変化球が高く入り、これを捉えられてレフト前へのタイムリー。
この試合初めての失点をして天を仰ぎました。
中5日での登板とあって、球数的にもこの回までかなと見ていましたが、8回を投げ切れなかったことは東にとって悔いとなったでしょう。
救援のウェンデルケンが後続を打ち取って1失点のみ。
9回は森原が三者凡退でゲームセット。
序盤に5得点したべスターズが台風明けの大事な試合で見事な勝利を掴みました。
森下を攻略、やはり申告敬遠はリスクが大きい
相手先発の森下は高めに浮いてくるボールが目立ってはいましたが、角度あるストレートの威力とチェンジアップの切れは抜群でした。
初回に2アウトから佐野が粘ったあげく高く浮いてきたチェンジアップを泳ぎならライト線へ飛ばし二塁打。
続くオースティンが低めのストレートをレフトへ弾き先制タイムリー。
久々の試合でもバットが振れているなと思う事が出来ました。
2回には牧がソロホームラン。
そして迎えた4回。
森下が制球を乱し、ノーアウト満塁の大チャンス。
ここで一気に森下を沈めるチャンス、というところで7番の山本がショートゴロで最悪のホームゲッツーに。
2アウト2,3塁となったところで8番林を申告敬遠。
やはり、申告敬遠ていうのは、リスクが大きいものだと思い知らされることになりました。
9番の東に対して、初球に投げた変化球がボールに。
この投球は明らかに腕が緩んでいて置きにいっていることが分かるものでした。
捕手の會澤もしっかり腕を振れとジェスチャー。
ノーアウト満塁からゲッツーで無失点のまま2アウト2,3塁。
こうなれば相手は無失点で切り抜けたいし、逆に焦りを感じてしまうのはベイスターズ。
ただ、そこで相手が申告敬遠をしたことで、ピッチャーの森下には変なプレッシャーも生まれます。
この辺りが野球の面白いところでもあります。
満塁で相手はピッチャーとなれば、初球に1ボールとなった後の2球目はどうしてもストライクを取りたくなります。
東も狙っていたでしょう。
やや低めではありましたが、コースは真ん中にきたところを三遊間目掛けてコンタクト。
打球は見事に三遊間の間を抜けていきました。
これで取り損ねそうだった1点がベイスターズに。
そして、1番梶原が痛烈な打球で1,2塁間を破る2点タイムリー。
申告敬遠された林までホームインさせてしまう、広島にとっては踏んだり蹴ったりのイニングとなりました。
この回の東のタイムリーは分岐点。
森下が降板した後、広島のリリーフ陣からは1点も取れなかったことを考えても、実に大きな場面でした。
初戦を勝利
台風明け、5日間もゲームが無い異例の事態から迎えた最初の試合。
先発の東が投げた後から4試合中止になり、また東が先発、ベイスターズは2試合連続で東が先発になるという珍しい形にもなりました。
野手陣は良い休養になったのか、それとも感を鈍らせる機関になったのか、いろいろと心配はありましたが、初回に先制できたことは大きかったです。
この試合に勝ててまた流れには乗りやすいですが、喜んでばかりもいられない。
明日の試合、もう一度集中力を高めて挑んでほしいです。