2024.06.30 バンテリンドーム

横浜DeNA 0 - 3 中日

継投がハマらずに連勝ストップ

 
好投していた先発のケイを6回までで降板、7回から継投に入り、その1番手が徳山でした。
今日の徳山はいまいちストレートに強さを感じず、また球が上ずる悪い癖も顕著でした。
相手からするとほぼストレートに照準を定め対応。
 
先頭の木下に簡単に初球をライト前に運ばれた時には嫌な予感はしました。
続くロドリゲスが1球で送りバントを成功。
代打の大島を打ち取って2アウトとしましたので、十分に無失点で切りぬけるチャンスはありました。
私としてはここで交代というのも一つあったかなと思います。
そしてここから最後のアウトがなかなか取れない。
1番の福永に対してボールが先行し、3球目のストレートを狙われて三遊間突破。
前進していたレフト佐野の正面へ転がったことでランナーは変えれず、1、3塁。
出来ればここで交代の決断が欲しかったですね、今日の徳山は少々気力の面でも充実度が低かったように見えました。
結局、2番田中に対して、ストレート、ストレートでカウント1-1として、3球目のストレートをしぶとくセンター前へ。
その間に盗塁で2,3塁とされていたことから、このヒットで2点が入りました。
 
試合展開と残りのイニング、中日のブルペンを考えるとこの2点でも致命的と言えますが、代わった坂本が更にタイムリーを浴びて痛恨の3失点。
残り2イニングも攻め手を欠いて無得点に終わり、同一カード3連勝はなりませんでした。
 

序盤に決められる試合ではあった

相手先発の松葉の状態は最悪とも言える内容。
度々ボールがすっぽ抜け、ストライクコースも甘い高さ。
初球は四球とヒットで二人のランナー、2回は先頭の佐野がヒットで出塁するなど2本のヒットと四球で3人のランナーを出すも1点も入りませんでした。
特に2回はピッチャーのケイに四球をくれて1アウト満塁のチャンスでしたからね。
桑原が初球のストレートを決め打ちのように狙いましたが、チェンジアップだったことでタイミングを外されキャッチャーフライに。
相手が制球に苦しんでいるところ、カウントを取りに来る初球の攻撃は定石ではありますが、1球で1つアウトが増えてしまったことは相手を楽にしました。
その後、松葉に制球力が戻りランナーを出せなくなりました。
先発のケイが抜群のピッチングで試合を支えましたが、先制出来るところで出来なかったことが最後まで尾を引きましたね。
 

ケイは見事なピッチング

先発のケイは実に見事なピッチング。
パワフルなストレートに切れ味あるスライダー、そしてチェンジアップで完全に中日打線を翻弄。
6回を投げて82球、4安打無失点では文句のつけようはありません。
6回表の攻撃で打順がまわったところで代打を出して降板。
確かに5回裏には先頭をヒットで出し、死球でランナーを溜めるなどバタバタしたところはありましたが、私は7回は続投で良かったと思います。
球数的にももう1イニング分の余裕はありましたし、なんて言っても相手がケイに対して攻め手を欠いていました。
交代はリスクでしかありませんでしたからね。
相手先発が序盤の立ち上がりに苦慮していたのですから、逆に助けた格好にもなりました。
この試合はやはりケイが作ってきた試合。
これは結果論ではありますが、打たれた徳山がどうのの前に、ピッチャー交代そのものが流れを決めるトリガーになったことは間違いありません。