2024.05.05 マツダ
横浜DeNA 5 - 0 広島
先発の大貫が初回に3人のランナーを背負いピンチを迎えますが、そこを0で切り抜けると徐々に状態を上げていき7回まで無失点。
見事なピッチングで試合を作ると、打線は佐野、牧がそれぞれ2ラン、更に佐野はタイムリーを1本放って5得点。
得点不足を空中戦で補ってマツダでカード勝ち越し。
ナイスゲームでした。
大貫がズラリと左打者を並べた打線を相手に変化球で幻惑
広島は対大貫対策なのか、スタメンに左打者をズラリと並べていきました。
9番ピッチャーの九里を除く8人の野手全員が左打者です。
先発の大貫は初回に満塁のピンチを迎えました。
先頭の秋山に1,2塁間を破られるヒット。
2番の野間はピッチャーゴロ、二塁封殺。
3番の小園には四球で1,2塁。
4番の坂倉には膝元のストレートで見逃三振に。
5番田中には1,2塁間をしぶとく破られて、満塁に。
しかし6番田村を一塁ゴロに仕留めてピンチ脱出。
初回からバタバタした、という風に見えますが、今日は今シーズン初となる山本とのバッテリー。
いろいろと確認事項もあった中で、打たれたヒットは2本。
秋山と田中に打たれたわけですが、その二人とも泳ぎながら何とか当てての1,2塁間のゴロでした。
大貫はゴロを打たせるピッチャーですので、結果的にそこは出来ていたため、この初回のを0に抑えたことは非常に大きかったです。
するとそこから2回、3回、4回、5回、6回と5イニング連続で三者凡退。
7回にはヒットと四球で二人のランナーを背負いますが、落ち着いて処理して無失点。
結果的に7回3安打2四球、92球で無失点という内容になりました。
今日の大貫は普段よりも変化球の割合が多かったと思います。
そして序盤からストレートとスピリットがシュート回転していたため、山本がそこをうまく使いました。
ズラリと並んだ左打者に対して、逃げるように落ちてい行くスプリットは効果絶大。
また、ストレートも打者のボールゾーンからグイっとストライクゾーンを捉えるシーンも何度かありました。
加えて緩いカーブでカウントを整えていました。
スプリットとカーブをコンビネーションさせることでほとんどの打者が泳ぐような格好に。
ストレートも内側に見せていますので、相手としてはいつストレートが来るのかというマークを外せず、まともなスイングが出来ていませんでした。
いつもは思い切りよくスイングを仕掛けてくる広島打線が手を焼いていましたね。
打線の中に菊池がいなかったことも正直助かりました。
相手の対大貫対策を逆に利用してのバッテリーの勝利だったと思います。
佐野が試合を動かす今シーズン第1号2ランホームラン
0-0の投手戦の様相となった4回表の攻撃。
ヒットの桑原を二塁に置き先制のチャンス。
佐野は初球の入り球、変化球を待っていましたかね。
しょうど真ん中へ入ってきた変化球を思い切り引っ張ると打球はライトフェンスを越えていきました。
先制となる2ランホームラン。
これが佐野自身の今シーズンの初ホームラン。
なかなか一発が出ない中で、全体的に打撃の状態が上がってこなかった佐野。
このホームランはそうした自信の打席を見直すきっかけになるかもしれません。
試合展開においても大貫が好投を続けている中で貴重な先制点となりました。
大貫のピッチングの幅も広げられることに繋がり、終始試合を優位に進められました。
3番に入る佐野の状態が上がってくると打線も活発になるはず。
夏に向けてのチーム作りの上でも大変重要なホームランとなったと思います。