2024.04.30 バンテリンドーム

横浜DeNA 2 - 1 中日

先発の中川颯が中日打線を翻弄。

7回途中まで68球、ランナー二人を残して降板という形になりますが、後続を伊勢が1点で食い止めて勝利投手の権利を守りました。

その後は山﨑、森原と繋いで1点差勝利。

中川はプロ初勝利にプロ初安打のおまけもつけての活躍でした。

 

徹底的に低い中川の制球力で中日打線を翻弄、プロ初勝利!

 
チームが3連敗という苦しい状況の中で、今シーズン二度目の先発マウンド。
開幕直後に先発して以降はリリーフ登板が続いていました。
そのリリーフ登板で徐々に一軍マウンドでの必要条件を満たし行った結果がこの日に繋がりました。
 
6回 0/3 68球、4安打、無四死球、1失点。
堂々たる内容でプロ初勝利を飾りました。
 
当初はランナーがいない時は一旦セットに入ったような形から横向きのまま軽く左足を引き、ワインドアップをするスタイルでしたが、この日はセットからの投球に統一。
ランナーがいなくてもクイックに近い形で脚を踏み出し一気に体を沈めて低い位置からボールをリリース。
放たれたボールは地を這うように低い位置を飛び交っていました。
 
ストレートが膝のあたりの高さに集まっており、アウトローからボールゾーンに逃げるスライダー、またはストレートと思わせてのシンカー気味のツーシームで空振を奪いました。
基本的にストライクゾーンに投げ込んでいきますので、中日打線は早いカウントから叩いてきますが、そのボールが低いだけに良い当たりでも内野ゴロになって凡打を量産。
まさに中川のペースで試合が進みました。
 
6回には牧のエラーでピンチを招くも丹念に低めをつくピッチングで無失点に。
こまま完封勝利もあるのかと思わせる内容でした。
 
ヒーローインタビューでは「牧がエラーしてしまったので、自分が助けるという気持ちだった」という趣旨のコメント。
一死2,3塁とされ、1点は覚悟、2点目は防ぎたいが最悪は同点どまりで・・・・なんてことを私は考えてしまいましたが、見事に無失点に。
冷静な顔つきながらハートは熱かったようです。
 

負傷交代か、どの程度か心配な状況

7回にポテンヒットなどもあって無死1,2塁。
大原コーチがマウンドへ向かうと、何やら話をして、審判に何かを伝えてベンチへ戻ります。
審判が放送席向かって左手で右肘の当たりを刺して何かを伝えていました。
その後、治療というアナウンスがされますが、ほどなくして三浦監督が出て交代を告げました。
 
試合中にベンチに戻って笑顔を見せ、ヒーローインタビューにも対応していました。
 
その後の情報によれば、本人談で「おおごとはない、ちょっと張りを感じたので話し合って大事をとった」というコメント。
三浦監督も”大事を取って”とコメントをしていました。
しかし、この”大事を取って”というコメントはあてになりません。
正直心配です。
チームとして貴重な先発の一角、本人にとってもようやくプロ野球人生が本格化してきた矢先。
本当の本当に”大事”に至っていないことを祈ります。
 

蝦名が突破口

2番に入った蝦名が躍動しました。
一打席目にカリステのエラーで出塁すると、二塁へ盗塁。
二死から牧のピッチャー強襲の打球が1,2塁間へ転々とする間に一気に三塁を蹴って本塁突入。
爆発的な脚力を見せつけて鮮やかな先制点でした。
更にその後も2本のヒットと四球を取るなど昨日から引き続きの活躍。
明日もチームに喝を入れてもらいたい。