2024.04.29 バンテリンドーム

横浜DeNA 1 - 11 中日


先発のジャクソンは強いストレートで中日打線のバットを押し込んでいましたが、3回に先頭の村松の一塁ゴロでベースカバーに遅れて出塁を許すと、2アウトまで持っていきながら四球でランナーを溜めて3番のカリステにセカンドへの猛烈なライナーを打たれ、牧のグラブを弾いてタイムリーとなると、中田の打ち取ったライトフライがポテンと落ち、更にこれをライトの度会が後逸している感に次々とランナーが生還。

落ち着きを取り戻す前に5番細川にセンターフェンス直撃を打たれ、この回4失点。

4回にはピッチャーの松葉にヒットを許すと、山本にセンター前に打たれ、センターの桑原が大暴投をしている間にランナーが生還。

その後、森唯斗が2イニングで6失点とされて事実上の終戦となり、最終的に15安打されて11失点という屈辱的な大敗となりました。


ディフェンス出来ずに試合崩壊

先発のジャクソンはトータル的に良くはなかったです。
ただ、ストレートにはとびきり威力があり、試合を壊すような内容でもありませんでした。
バックがしっかり守っていれば・・・・
 
3回に失った4点。
ジャクソンとしては二死2塁から2番の山本に散々粘られて四球を出してしまったことが、この日のゲームの決め手だったかもしれません。
 
3番カリステにストレートをジャストミートされました。
しかし打球方向はセカンドの牧のほぼ正面。
打球高さは牧がジャンプして腕を伸ばせば捕球出来た高さでした。
しかし打球が思いのほか伸びてきたことで、最初に出すグラブの位置を誤り、咄嗟に反応して腕を伸ばしましたが捕球できずにグラブを弾いてセンターへ転がりました。
▼最初のグラブの位置
▼予想以上に伸びてきて慌てて腕を伸ばすも一瞬間に合わず
 
その後の中田のライト前へのポテンヒット。
本来打ち取った当たりではあるものの、野手のいないところに落ちればヒット、それは仕方がありません。
ただ、この打球処理に対する度会のアプローチはミスですね。
突っ込み過ぎて到底届かない地点へ倒れこむような格好となってしまい、打球を後逸。
1点タイムリーのはずが、一塁ランナーまで返してしまう2点タイムリーになりました。
 
また、失点にはなりませんでしたが、上林からチェンジアップで空振三振に取るも山本が後逸して振り逃げになるシーンも。
 
更に4回にはヒット2本を集められますが、桑原の大暴投があり、これを内野手がカバーしきれずに不必要な失点。
ピッチャーのジャクソンがそのボールを追いかける羽目になりました。
 
 
確かにジャクソンのピッチング内容に安定感を欠いていたこともありましたが、本来ピッチャーを助けるべき野手が役割を全う出来ず、逆に足を引っ張る格好になったことは間違いありません。
 
記録上はエラーは桑原の大暴投のみ。
ただ、随所で締まりのない守備があったことで大量失点に繋がりました。
 
6回に森唯斗が細川にトドメとも言える特大の満塁ホームランを打たれ、この時点で万事休す。
得点力に課題のある中日に滅多打ちにされての大敗。
 
チームとしての弱さを露呈したゲームになり、まだ4月にも拘わらず今シーズン終戦の危機を感じされるゲームとなりました。
 

攻守共に期待値に程遠く

先発ローテのピッチャーが長いイニングを投げられない状態が続いています。
加えてリリーフ陣も崩壊が続き、先日は勝てるはずのゲームを9回に逆転された事案もあり、クローザー不在の状態。
守備ではエラーが記録された数は18でトップ、失点は今日で105失点となり、失点数もリーグで断トツのトップ。
攻撃に関しては「あと1本が出ない」などと言われますが、そもそも攻撃の形が作れているようにも見えません。
今シーズンは盗塁の数を増やしてはいるものの、ホームランの数も伸びずにリーグ最低。
序盤は盗塁で相手投手にプレッシャーをかけて厳しい僅差のゲームを勝ち切っていましたが、メンタル的にそれを実現させるただけの集中力を欠いているように見えますね。
度会や石上の起用が続いていますが、ルーキーも心身ともに疲労が来ているはずです。
 
監督はどうタクトを振るうのか。
我慢すべきところは我慢する、変えるべきところは変える、難しいと思いますが、私が欲しいのはメッセージです。
どこに向かおうとしているのかのメッセージを選手たちに伝えて、チームとしての統率を意識して欲しい。
その野球に適合するために人選して組み立てていくべきです。
 
今、私の目にはチーム一丸という部分が欠如しているように見えます。