2024.04.14 横浜スタジアム

横浜DeNA 0 - 9 ヤクルト


村上のホームランで先制を許し、更に1点を追加されるも先発の大貫が低めへのストレートを軸に好投。

6回表に迎えてピンチは一死2,3塁から徳山に救援を乞うことになり、その徳山が見事に無失点に。

ロースコアの展開から終盤逆転に望みをかけたいベイスターズでしたが、7回に3つのエラーと5本のヒットで一挙7失点。

集中力を欠いた打線は一矢も報いることが出来ずに大敗。

ヒットは8本出ていた中で、中軸に当たりがとまったことがボトルネックになりました。


エラー連鎖で大量失点

この大敗に対してどこから書こうか迷ったのですが、まずは試合を決めた7回表の守備から書くことにしました。
 
7回から登板した森唯斗。
一死一塁の場面で3番青木を泳がせてセカンドゴロに仕留めました。
セカンドへの平凡なゴロ。
ゲッツーで無失点、さあ終盤の攻撃だと誰もが思った直後、信じられない光景が・・・
牧がゴロをグラブで弾き、後ろへ後逸、ゲッツーどころかオールセーフとしてしまいました。
 
チェンジのはずが一死1,2塁となり、何とか気持ちを切り替えたい中で、切り替えが終わる前に4番のサンタナにバットの先っぽで当てた打球をライト前のタイムリーとさてしまいました。
何とか食い止めたいところでしたが、オスナにもタイムリーを許し、続く代打川端のファーストごろを佐野がトンネル。
長岡を犠牲フライで何とか二死とするも、中村、丸山とヒットを打たれ、1番に返って塩見をショートゴロに打ち取るも、二塁封殺を狙った林が悪送球(これは悪送球でなくともタイミング的に微妙ではあったが、暴投したことは確か)。
なんと1イニングに3つのエラーが記録される事態となりました。
 
野球に”たられば”は無いとは言え、フィールド上にいる選手たちは牧のエラーさえなければもうベンチに座っていたという思いは消えなかったことから、バッテリーも野手陣も集中が切れていたことは否めないでしょう。
 
あまりに酷い惨劇。
むしろ、これで1つの敗けでいいんですか?と申し訳なくなるくらい。
 
走塁改革も良いですが、ベイスターズは守り勝つ野球こそが求められます。
エラーが出てもその場では切り替えて取り組むメンタルも必要。
 
牧、佐野は打撃でも良いところがなく、全体的に少し集中が切れていたようにも映りました。
 

6回のピンチ、徳山が見事な火消し

スコア0-2と2点ビハインドで、先発の大貫がサンタナ、オスナに連打を浴びて無死2,3塁のピンチに。
試合展開を考えると、どうしても失点は避けたいところ。
最悪でも1失点で切り抜けたいシチュエーションで、赤羽を空振三振に取って1アウト。
ここで三浦監督がピッチャー交代を告げました。
 
何が何でも無失点に抑えたい場面で三浦監督がマウンドへ送り込んだのは徳山。
私はこの場面は徳山だ!と思っていて、監督の考えが一致していたことに喜びを感じました。
おそらく多くのファンがそう思ったのはないでしょうか。
その徳山は7番の長岡をファーストゴロ、8番中村に四球を与えて満塁としますが、9番ピッチャーのヤフーレをストレートで空振三振に。
大ピンチを無失点で切り抜けて見せました。
 
下位打線で相手も先発投手をなかなか代えれない事情があり、最後は投手との対戦とはなりましたが、まだまだ経験の浅い投手がこの場面でまともな投球をすることすら難しいところ。
徳山のストレートは決して精密なコントロールがあるわけではないですが、唸りを上げてキャッチャーミットへ向かっていく剛球は迫力満点でした。
 
<課題もある>
今後、彼が完成していくためには課題はもちろんあります。
変化球でストライクがなかなか取れてしません。
ストレートだけで生きることは出来ませんので、春から夏にかけて一軍経験を積み、精度を上げていってもらいたいです。
 
<若い選手が躍動>
度会、石上、井上の3人のルーキーがスタメンに。
その3人とも1本ずつヒットを放ち、存在感を示しました。
好投した徳山とともに、新しい時代、新しい野球を切り開いていってもらいたい!
 
 

来週からどう戦うか

いや~、それにしても、現地観戦された方は7回の守りはしんどかったでしょう。
流石に3エラーは厳しい。
そして1イニング7失点っていうのも中々お目にはかかれない。
打線も序盤にランナーを出してチャンスを作るも1点が遠い状態。
大貫は3杯目ということになりましたか。
全ての試合に一定水準のピッチングをしているのに、何だか気の毒ですね。
どうも歯車が嚙み合わないですね。
中軸に期待される打撃が出来ていないのも影響しているでしょう。
今後、どのように建て直すか。
ここは三浦監督の手腕にかかっていると思います。