オープン戦

2024.03.06 マツダスタジアム

横浜DeNA 2 - 3 広島

 

2点を先制しながらジワジワと追いつかれ、終盤に1点勝ち越されて敗戦。

まるで、昨年のCS第1戦を見ているような、非常に窮屈な試合内容でした。

 

チームが放った安打数12は広島の8を大きく上回るものでしたが、スコアは2-3。

まさにこれが野球という内容。

 

その内容としては、まさに拙攻拙守による敗戦だったと言えましょう。

 

ただ、そんな中でも、現在は調査分析のためのプレーも混ざっています。

例えば走塁。

この日は牽制死が3つ、盗塁死が1つ。

1点を追う9回の攻撃では無死1、2塁から二塁ランナーの東妻が牽制しで一塁ランナーの林が盗塁死、リクエストしたくても残回数が0の状態で万事休す。

特に牽制死はランナーの集中力の欠如と捉えられかねませんが、一方でチームの取り組みとして行っている走塁改革にはもしかしたら必要な失敗だったとも言えます。

オープン戦が始まって以来、ベイスターズの選手たちのリードが非常に大きいなと思っていました。

横浜スタジアムでの試合では、一塁走者のリードでは多くの選手が両足が人工芝に入るほどの大きなリードを取っています。

梶原や石上など、脚力を売りにする選手はほとんど。

リードの大きさはある程度身長も関わってくるものですので、全選手が同じ幅というわけにはいきませんが、チーム全体でリードは大きくとるようにしていると思います。

そんな中で、マツダスタジアムでは横浜スタジアムと勝手が違う部分があったかもしれません。

研究材料としてぜひ生かしてほしいです。

 

一方で拙守の部分。

中継プレーの乱れが目立つ試合ではありました。

個人名を出すのは気が引けますが、5回の守備からレフトに入った蝦名が目立ってしまいました。

先頭のシャイナーの大飛球も捕球出来ない当たりではなかったですが、レフトフェンスへの距離感を誤ったように見えますし、続く菊池の三塁線を破る二塁打に関しても捕球時にジャックルしてもたつきました。

勝ち越しを許した8回には二保のレフトフェンス直撃の当たりで内野の返球で悪送球。

蝦名についたエラーは悪送球による進塁で1つのみでしたが、三浦監督が期待を持って起用している中で悔いの残る日となりました。

6回に京田が犯した捕球ミスも本人にとって痛いミス。

守備職人として一塁手の起用しているだけに悔いの残るプレーとなりました。

 

拙攻と摂取。

取りたい点が取れず、守るべきところで守れないという試合ではありましたが、今後の研究材料にもなる貴重な試合でもありました。

開幕まで時間があるわけではありませんが、ここで歩みを止めてしまうと昨年までの殻を破れないチームになってしまいます。

是非、殻を破るために、前向きに課題解決していってもらいたいです。