オープン戦
2024.03.05 横浜スタジアム
横浜DeNA 2 - 2 千葉ロッテ
今年初めてベイスターズが横浜スタジアムに見参。
ロッテを迎えたオープン戦では、1番度会に続き、オースティン、佐野、牧、宮﨑と続く主力がそろい踏みのオーダー。
打順に関しては模索中とは言え、2番オースティンも構想にあるネタの1つということは間違いありません。
初回に度会が内野安打で出ると、佐野がタイムリーで幸先よく1点先制。
直後に先発の大貫がやや制球を乱し1失点。
その後、度会のタイムリーで1点勝ち越すも最後に石川が失点して試合はドローに。
打撃も全体で4安打という、少し大人しいものでしたね。
気温が低い中、試合途中から降りだした雨で体の芯を冷やすような状態でしたが、ようやく横浜に球音が戻ってきました。
堀岡が三者凡退でアピール!チャンスを生かせるか!
7回に登板した育成の堀岡が担当したイニングを三者凡退に切って取り、大きな体を揺らしてマウンドから駆け下りベンチへ戻りました。
前回見た時も記事に書きましたが、今日はその時よりも一段回状態が上がっていたように見えました。
ストレートの球速は寒い横浜スタジアムで150キロを超え、落差のあるフォークボールはそのままにロッテ打線を翻弄。
実に魅力的な投手が加入しました。
前回見た時は「なんでこんな凄いフォークを投げるピッチャーがリリースされたんだ?」と不思議に思いましたが、ある程度課題らしきものも見えてきました。
それは制球力。
どうやら制球力に課題があって巨人時代には一軍でチャンスを掴み取れなかったとの話もあります。
前回登板も含めて、ストレートとフォーク両方とも時折浮くときがあります。
特にフォークが高く浮いた時は落差が出ずに棒球に近くなる傾向があり、今日の2人目に対戦した藤原にフォークを拾われ、結果はセンターフライでしたが、飛んだ場所によってはヒット性のもの。
ピッチングフォームは非常に安定感のあるものに見えますが、実は前方から見るとリリースの瞬間は捕手の方見ずに地面を見ています。
捕手を見ないタイプのピッチャーは他にもいますが、このタイプはどうしても制球に課題を持つケースが多い。
本人としてはクイックモーションで投げ込むなど、相手打者のタイミングを外す試みをするなど、別のアプローチからそうした課題の予防策をしているようにも見えました。
ただ、総じて私は問題ないと思っていて、パワーと落差で勝負できるようになれば、近い将来に二桁の背番号で横浜スタジアムのマウンドに立てるのではないかと見ています。
それも、終盤に送り込まれるようなピッチャーになるのではないでしょうか。
今年初めての横浜スタジアムでの試合、リードしている展開の7回にマウンドに送った三浦監督の期待も伝わってきます。
石川の状態が上がってこない
9回にマウンドに送られた石川の状態が上がりません。
彼は練習試合からオープン戦、どうもしっくり来ていない模様。
変化球が時折抜けてしまい、ストレートも微妙な制球に苦しんでいる部分があります。
相手を追い込んでも、低めのストレートがほんの僅かに外れたり、そうこうしていると高目へすっぽ抜けたりして四球に結びついてしまう。
今日は2安打2四球で1失点。
押し出しで1点与えて更に満塁のピンチという状態で何とか同点どまりで切り抜けたという結果でした。
彼にはもちろん三浦監督の期待は大きなものあることは間違いありません。
今の状態ですと開幕にベンチに入るのも難しくなってきます。
まだまだ時間はありますので、修正してきてくれることを期待します。