オープン戦
2024.03.03 北九州
横浜DeNA 3 - 5 ソフトバンク
先発した東が3イニングを無失点。
途中ピンチを迎える場面もありましたが、安定感は変わらず開幕投手に向けて順調と言える内容でした。
2番手の森が3イニングを投げて5失点。
総じてボールが高めに浮いており、まだまだ調整が必要なところ。
8回に4番手として投げた育成の堀岡のフォークボールは大きな落差と制球力を併せ持っていて面白い存在。
試合は3-5で敗戦。
東、開幕へ向けて順調
2回に二死2,3塁のピンチを脱出してやや苦い表情で山本に何かを詫びながらベンチへ歩いた東でしたが、予定の3イニングを投げて無失点。
制球力は抜群でインコース、アウトコースでしっかり投げ分けられており、制球を乱すようなところが一切見受けられませんでした。
開幕へ向けて順調と言っていいでしょうし、おそらくは開幕投手は間違いないでしょう。
このまま徐々にイニングを伸ばせていければと思います。
度会の内角への反応
1番ライトで先発した度会は2打数1安打で途中で退きました。
この起用の仕方を見ていると、高い確率で三浦監督は彼を開幕スタメンで考えているのではないかと見られます。
キャンプから見てきましたが、彼の打球は高い確率で1,2塁間へ飛びます。
おそらくは他球団もその辺りは研究済みで配球や守備シフト等を徹底してくるのではないかと思います。
引っ張り中心のやや強引な打法というところで、研究されると非常に苦しむかなと思っていました。
ただ、私は最近少し考えを変えています。
度会の場合は強引に引っ張りに行っているというよりも、相手が突いた内角ストレートのさばきが巧いのです。
これは複数の評論家も声をそろえています。
内角への反応が早く、バットが鋭く出てくるので思いっきり引っ張り込めています。
今日も第二打席で内角高めに強いストレートが来ましたが、これを強振して強い当たりのファールを打っています。
ここのコースは打ってもファールにしかならないと言いたいようなところですので、手を出したこと自体が正解だったかは分かりませんが、逆にそこへ素早く反応して躊躇いなく振り切れるところも度会が常人離れしているところかもしれません。
なのでまずはこのキャラクターは失わずにいて良いと思います。
オープン戦期間中、セリーグ球団との対戦では内角へ様子見してくることが多いでしょう。
度会としてはその辺りをどう対処していくか。
そして彼のウィークポイントがどんなところにあるのか、正直私にはまだ見えていません。
彼を開幕スタメンに抜擢するのであれば、当然その辺りの対処の仕方もチームで対応していってほしいです。
堀岡のフォークボールが冴えている
今日4番手のマウンドに上がったのは巨人から移籍した育成契約の堀岡でした。
私は初めて彼のピッチングを見たのですが、面白い存在になりそうだなというのが最初の感想です。
ガッシリとした体つきの割には球速は出ておらず、今日のマックスは140キロ程度。
ただ、大きく落ち込んでいくような独特な軌道のフォークボールにソフトバンクの各打者のバットが何度も空を切りました。
1人目をそのフォークボールで空振の三振を奪ったのですが、捕手の戸柱が捕球すること出来ず、慌てて拾い上げて一塁送球でアウトにしました。
キャッチャーよりも大分前でワンバウンドするようなボールでしたが、バッターがそれを振っているのですから、そうとうな落差のボールだということが分かります。
また、球速は出ていませんがストレートは強そうにも見えます。
彼が何故巨人を戦力外になったのか理由はよくわかっていませんが、どうやら一軍では制球に苦しんで活躍が出来なかった模様。
ただ、この日見た限りではストレートもフォークボールも制球出来ているように見えました。
まずは支配下登録を勝ち取るところから始まるわけですが、是非近い将来戦力になってくれることを期待したいと思います。
チームは敗戦、ヒットは出るも得点にならず
中盤に連打連打でわんさかランナーを出しましたが、結局奪った得点は3点のみ。
なんとなく、いつものベイスターズというような感が否めない感想です。
戦術的なところは特段見られませんでしたが、そろそろサインで作戦を実行するなど、戦い方を示していってもいいかなと思います。
流れや雰囲気を変えていってもらいたいと思います。