練習試合

2024.02.17 北谷

横浜DeNA 6 - 1 中日

先発のジャクソンが一定の好投をして始まった試合。

小園が3イニング、中川颯が3イニング、ウィック、上茶谷と繋ぎ、終盤に途中出場した選手を中心とした布陣での連打、及び東妻のホームランなどで逆転したベイスターズが今シーズンの対外試合で初勝利を収めました。

 

3イニングを任された小園が制球に苦しみながら何を得たか

今日はテレビ中継は中盤の5回くらいまでだったので(続きはオンデマンドへリレー)、終盤の逆転は見れなかったこともありますので、今日は2回からマウンドに上がって3イニングを任された小園について書いておこうと思います。

 

小園は3イニングで60球、5安打、4四死球で1失点。

1イニング目は死球で出塁を許してからヒット2本で1失点。

2イニング目は2アウトを取った後に死球で出塁を許すと満塁までピンチを欠く打視させた上で無失点。

3イニング目は先頭に二塁打を許し、四球とヒットでまたも満塁のピンチを招きながら併殺でピンチ脱出して無失点。

実に9人のランナーを許しながら1失点は奇跡。

しかし、内容としてはやはり一軍レベルの判定は出来ないものでしたね。

 

練習試合とはいえ、一軍の試合で大事な投球回を3イニングも与えられているのですから、首脳陣としては何とか今シーズンは一軍ローテへ仕立て上げたいと考えていることが伺えますが、キャンプからここまでアピールが出来ているとは言い難い。

 

小園のピッチングスタイルは制球とキレで勝負するもの。

時折決まる低めへのストレートだけを見れば、その球質は一級品と言ってもよいのですが、それを操る術が足りていないのが現状で終始制球に苦しんでいます。

印象としてはとにかく「良い1球」を投げることに終始している状態です。

打者と対戦している、相手打線と対戦しているというような形にはなっていません。

 

二軍ではもう十分経験を積んできているわけですし、ここからは一軍マウンドで肌で感じて自身を昇華させていかなくてはなりません。

首脳陣としてもそれを期待して3イニングを与えているんだと思います。

 

3イニング目。

ヒットと四球で一死満塁のピンチ。

このピンチで中日の尾田と対峙し、簡単に2ストライクをとるものの、低めへの変化球が決まらずに苦しみフルカウントに。

押し出しをしたくないバッテリーとしては、やはりストレート系のボールでストライクを取りに行かざるを得ない状態。

相手もある程度そこにフォーカスしていたと思われる中、”お祈り”のストレート。

これを尾田が強振していき、当たりは強めでしたがアウトコースに行っていた分セカンドゴロになり、これが併殺となってピンチ脱出という内容でした。

制球に苦しみ、最後のお祈りのストレートがたまたまハマっての無失点。

これが小園の3イニング目でした。

 

今日、この結果を受けて、マウンド上で何を考え、何を実行して、その結果から何を収穫としたか。

それが今後のピッチング内容に響いてくるでしょう。

これから打者はどんどん状態を上げていきますし、何より出場してくる選手のレベルが上がっていきます。

 

高卒とはいえ、もう3年目。

いまだ一軍登板なし。

後からどんどん良い選手が入ってきているなか、いかに背番号18を背負っているとはいえ、危機感はもたねばなりません。

 

周囲の期待が大きいだけに、その重責をどう果たしていくか。

期待をもって注目したいと思います。