2023.06.08 PayPayドーム
横浜DeNA 6 - 5 ソフトバンク
山﨑、同点は許さず!山本のブロッキングが支えた
4-6と2点リード迎えた9回裏、ソフトバンクの攻撃。
クローザーの山﨑がマウンドへ。
初球、高めへすっぽ抜けるスプリットを見ると、「これはただでは済まなそうだ・・・」と思った方も多かったかもしれません。
先頭の牧原が三遊間へ鋭い当たりを飛ばし、京田がダイビングで追いつくも一塁セーフ。
続く柳町にはストレートの四球を与えてノーアウト1,2塁。
とにかくツーシームが決まらずに苦心。
これまで山﨑はこういう状況の中で、その日一番指にかかるストレート、うまい具合に抜けるツーシームが1球でも決まると感覚を掴み、後続を打ち取っていく姿を何度もみました。
逆に、その瞬間がこないとそのままズルズルと行ってしまうケースも。
この日はどうか。
どうやらなかなか感覚を掴めそうな瞬間がやってこない。
7番栗原に対し、ストレート中心でゴリ押しするスタイルへ。
今日の山﨑はストレートの球速は十分に出ていたので、それがコースへ行けばそうそう簡単には前には飛ばせない状況。
栗原を2ストライクと追い込み、1つアウトを取れるチャンス。
そしてカウント2-2となったところで、ツーシーム。
ところが・・・・
このツーシームが引っかかって左打者の栗原の足元手前でワンバウンド。
あ、ワイルドピッチ、、、、、と思った瞬間。
山本が身をていしてブロッキング(トップ画像)。
この時、なんと右腋にボールを挟むような恰好で後逸を防ぎました。
おそらく、相当痛かったんじゃないでしょうか。。。
結果、コアとフルカウントから8球目のストレートを痛打されて先制タイムリーを許しました。
しかし、山本が後逸していた場合は、無死2,3塁となり、栗原のヒットが出たところで2点入って同点ということも考えられました。
この時のブロッキングがこのイニングの中での山﨑の状態を支えていくことになります。
無死1,3塁ともはや同点はやむなしの状態で迎える打者は代打の谷川原。
雄たけびを上げてのストレートで追い込むと、カウント2-2からツーシーム。
これがストライクゾーン内ではありましたが、相手のタイミングを崩すには十分だったようで、引っかけさせてのセカンドゴロ。
三塁ランナーはゴロゴーでしたが、牧のバックホームでアウト。
まだ続くピンチは一死1,3塁。
次打者の野村に対してはストレート4球で空振三振。
野村は前の打者がツーシームを引っかけていたところを見ていただけに、どこでツーシームが来るかと余計なことを考えてしまいましたかね。
二死となって、勝利の芽も出てきました。
迎えるは強敵、中村晃。
中村にもストレート中心で行きますが、カウント1-2と追い込んでからの4球目、5球目、6球目は3球連続でツーシーム。
その6球目に中村はバットに当てるのが精いっぱいのショートゴロ。
絶体絶命と思われた大ピンチを凌ぎ切り、ベイスターズに勝利が転がり込みました。
よくぞ凌ぎ切った山﨑
今日の山﨑の内容に関しては、私は「よくぞ凌いだ」という思いです。
マウンドに上がった直後は投げるボールがことごとくおかしな方向へ行っていたので、泣きそうな顔になっているところを見ると、なんとも言えない心境でした。
そこから、パワー勝負のストレートの中から、ギリギリのところでツーシームの感覚を呼び戻して1失点で凌ぎ切りました。
そのツーシームの感覚を呼び戻せたのも、山本のブロッキングあってのことだと思います。
(ただし、普通のボールをポロポロやってはいましたが・・・・)
その間、何度もプレートを外したり、深呼吸をしたりと、間を十分にとって、決して投げ急ぐことなく、丁寧に慎重にマウンドを務めたことは私は賛辞を送りたい。
この経験、感覚を是非忘れないようにしてほしいです。
東が6勝目
9回裏の出来事をベンチで見守っていた東はたまらなかったでしょう。
「ヤスさんなら絶対に抑えてくれると信じていた」というコメントはとても信じがたいですが、今日の東のピッチング内容は素晴らしかったです。
ストレートも変化球も見事なコントロールで、少ない球数でどんどんアウトを取っていきました。
ただ、強敵ソフトバンクは点差があっても決して油断してはならないということを思い知らされました。
8回続投で二人のランナーを溜めて降板という形でしたが、やはり球数少なく終盤まで行っていただけに、8回をビシっと抑えて欲しかったです。
連敗は3でストップ
連敗が止まって良かった・・・
そして同一カード3連敗を阻止出来て良かった・・・
ただ、次のステージは大阪で強敵オリックスが待っています。
バウアー、ガゼルマン、大貫で勝負。
勝ち越したいところ。