2023.05.21 横浜スタジアム

横浜DeNA 3 - 3 ヤクルト

上茶谷が執念のリリーフでチームの窮地を救う

 

延長11回。

この回からマウンドに上がった入江が一死を取った後からなんと三者連続の四球で満塁に。

その内容もストレートがことごとく抜けている状態でまともにコントロールできておらず。

たまらず三浦監督は降板を決断、上茶谷をマウンドに送りました。

 

もはや絶体絶命ともいえる場面。

試合の流れから1点でも取られると苦しい、長打が出ようものならジ・エンド。

 

ところがここで上茶谷が最初の打者の並木をショートゴロに打ち取り二死。

二死満塁となって迎えるは今日ホームランを打っている3番山田。

その山田に対して上茶谷はストライクを先行。

初球をストレートで見逃しのストライクを取ると、2球目はアウトコース低めのスライダーで空振りを奪い2ストライク。

3球目、もう一つアウトローへスライダーを投げますが、このスライダーがワンバウンドとなるも戸柱がナイスブロッキング。

ワイルドピッチやパスボールが許されない場面とは言え、徹底した低めへの意識を恐れずに持っていたバッテリー。

 

4球目も同じアウトローへのスライダー、そろそろストレートを通してくるだろうという思いが山田にあったのか、これを空振り三振に。

上茶谷、入江が作った絶体絶命のピンチを見事に無失点に切り抜け、ガッツポーズを作りました。

 

上茶谷はさらにイニングをまたいで12回のマウンドも務め、無失点で切り抜けました。

チームは勝ち越すことが出来ずに引き分けという結果になりましたが、相手の猛攻を断ち切った上茶谷の功績は大きかったと思います。

 

今シーズン、上茶谷は先発が早い段階で崩れた時のロングリリーフとして機能。

防御率は0点台で、先発経験を生かして最長3イニングのリリーフもこなしています。

彼の適正、先発なのかリリーフなのか、いまいち判断が難しいですが、マウンド度胸を考えるともしかしたらリリーフに適正があるのかも。

派手に制球を乱すタイプでもないので、三浦監督としても言葉は悪いですが便利なピースとなっています。

 

彼の働きの役割は今後上がっていくとは思いますが、今も貴重な戦力なことは間違いありません。

 

 

少し攻撃がかみ合わない部分があった

 

先発の今永が4回に山田、村上のホームラン2本で3失点。

ヤクルトがとった得点はこの3点だけしたので、せめて今永が2本目の村上の2ランに対して何か対策が出来ていれば、この試合は勝てていたかなと思ってしまいますね。

ただ、一方で全体的にはベイスターズの攻撃に不運もあり、しかし細かいミスも目立ちました。

ここまでチームをけん引してきた関根が、走塁の判断ミスや、チャンスでのセーフティースクイズがうまくいかず、終盤では送りバントが出来ないと、少しキーポイントとなってしまった部分がありました。

3回裏の攻撃で、関根がヒットで出塁した後、牧のフェンス手前までの大きなレフトフライで、おそらくはフェンス直撃と判断してギャンブル的にスタートを切っていましたが、これをレフトが捕球して、まさかの併殺に。

その直後の4回表に山田、村上のホームランが飛び出したのだから、やはり野球における流れというものは怖い。

また、これはミスではないですが、2回に1点先制した後に、佐野のヒットで二塁ランナーの京田が本塁突入。

一旦はセーフの判定ですが、リクエストでアウトに。

更に、このプレーで京田は負傷退場をしています。

 

あと1点というところに向けて、どこか嚙み合っていないかったですね。

 

まあ、、、、9回、10回、11回と3イニング連続で満塁のピンチを迎えながら、しのぎ切ったという意味では、よく引き分けたと言えるゲームだと思います。

 

週明けからまた頑張っていきましょう。