2023.05.06 神宮
横浜DeNA 17 - 7 ヤクルト
20安打、5本塁打、17得点でヤクルトを圧倒!
佐野の先頭打者ホームランで始まり、更に宮﨑にもホームランが出て2点先制した試合。
昨日のことがあるので、なんとしても初回は無失点に抑えて流れを握りたいところでしたが、先発の濱口が村上にタイムリーを浴びて失点。
ああ、今日も追いつ追われつの戦いかと、球場全体の雰囲気が出来た瞬間でした。
2回にベイスターズは戸柱の2ラン、さらに牧の満塁ホームランで6点を追加し、8-1と大量リードに。
ところが、それでも濱口がピリリとせず、3回に3点を失い、3回途中に4失点で降板。
三浦監督もこの展開でよもや敗けるわけにはいかないという思いが伝わる継投。
跡を継いだ上茶谷が回をまたいだ4回に1点失い、スコアは8-5と、いよいよ嫌な感じが。
しかしその直後の5回。
一死から桑原がライトへのポテンヒットを皮切りに2点を奪取。
ベイスターズは6回にも2点、7回にも2点と着実に加点していき、スコアは14-5とヤクルトを圧倒。
最終スコアは17-7。
20安打、ホームラン5本を食らわせて15得点、昨日の借りを返す格好となりました。
序盤大量点の影で京田の貴重な送りバント
2回に牧の満塁ホームランで序盤の主導権を握りました。
私はここで京田の送りバントのことを取り上げたいと思います。
戸柱の2ランでスコア4-1となった後、さらに攻撃の手を緩めないベイスターズ。
濱口、佐野の連打で一死1,2塁。
打者は京田。
更に追加点が欲しいところですが、ここで一番嫌なのは併殺で3アウトとなり、二塁ランナーの濱口が息が上がった状態でマウンドに上がること。
ただ、心情的にはさらに得点差を広げるために一気呵成にいきたいところ。
注目した京田への1球目、なんとバント。
一塁前へ絶妙なバントとなり、送りバント成功。
二死ながら2,3塁として現在ベイスターズ最強打者の宮崎にチャンスを渡すことに成功しました。
ただ、その宮﨑は申告敬遠、これは予定調和。
全ては4番の牧にかかるという場面。
牧が見事に期待に応え、満塁ホームランという最高の結果をもたらしました。
流れを変えたヤクルト二つのミス
スコア8-4で迎えた5回。
一死から桑原がライトへのポテンヒットで出塁しますが、桑原が一塁を大きくまわったところを見たライトのサンタナがすかさず一塁へ送球。
これを見た桑原が判断良く二塁を陥れました。
前の回に1点取って4点差に迫ったヤクルトからすると、非常に痛いミス。
このプレーが引き金となり、ソトのタイムリー、楠本の犠牲フライで2得点に成功しました。
その直後の5回裏。
三番手の石川が先頭の中村にストレートの四球。
5点差があるとはいえ、まだ回は5回というところで昨日の今日。
せっかく2点追加したにも関わらず、ここでまた失点となるとどう試合が転ぶか分かりません。
ところが、次打者オスナへの3球目、投球がワンバウンドして戸柱が前に弾いたところで中村が飛び出してしまい、すぐにボールを拾った戸柱が一塁送球して挟殺プレーとなりアウトに。
ヤクルトとしては大事な先頭ランナーを失い、これでピッチャーの石川も落ち着いて後続を切り無失点に。
5回に起こった走塁にまつわるヤクルトの二つのミス。
ここからベイスターズが「これでもか」とばかりに得点を重ねて勝利を決めました。
こうした小さなミスが大きな得点差になる、これも野球の怖さですね。
大味な試合の中で流れを左右するのは小さなプレー
京田の送りバント、サンタナのミスを見逃さない桑原の走塁、さらに中村の走塁ミスを刺した戸柱。
こうした小さなプレーの重なりが最終的に大量得点差のゲームとなりました。
今日の試合落としていると、ここまで良い戦いをしてきただけに、それが180°変わることも十分にありえました。
この日も強風による影響を多分に受けた試合ではありましたが、よくぞ勝ち切ったと思います。
ありがとうベイスターズ。