WBC 準決勝
2023.03.21 ローンデポ・パーク
日本 6x - 5 メキシコ
劣勢跳ね返して逆転サヨナラ勝ちの日本！
先発の佐々木朗希は序盤から100マイルのストレートを連発して強力メキシコ打線を牛耳っていきました。
0-0で迎えた4回表、二死無走者の状態から、シフトの裏を突いたボテボテのサードゴロが抜けていき出塁を許すと、次打者には打ち取ったフライがふらふらっとサード村上の頭を超えて二死」1，2塁。
嫌な形での出塁が二人続いただけに、必ずここ佐々木朗希は断ち切らなくてはならないという場面。
ところが、6番ウリアスへの2球目。
そこまでメキシコ打線を苦しめていた佐々木のフォークボールが落ちることなく真ん中へ入っていったところをジャストミートされ、痛恨の3ランホームランを被弾。
二死無走者から、ずっしりと思い3失点となりました。
日本は何度もチャンスを得ますが、あと1本が出ずに0行進。
7回も簡単に2アウトランナー無し。
流石に厳しい状況・・・・
と、思っていたら、近藤がヒット、大谷が四球で二死ながら1,2塁。
何とか1点でも取れれば流れが変わるかもしれないという期待。
ここで何と、4番の吉田が起死回生の同点3ラン！
膝元に落ちていくチェンジアップを右手一本で拾って高々と打ち上げた芸術的、かつ吉田の業。
二死無走者からの3ラン返しで同点に追いつきました。
ところで、この7回の攻撃。
二死から近藤がヒットで出塁した後、やはり大谷に一発を期待して見てしまうのがファン心理。
ところが大谷は四球を勝ち取った時、大きな声を上げてガッツポーズ。
これには痺れました。
この姿、おそらく日本ベンチの選手、そしてネクストサークルの吉田も見ていたのではないでしょうか。
何も思わないわけはなかったと思います。
7回に同点に追いつくも、8回に山本由伸が連打を食らって2失点。
ん～、ここはあっさり三者凡退で済ませて勢いづきたいとこでした。
対して日本も8回裏の攻撃で1点取って4-5と1点差に。
終盤に来て追いつ追われつの大熱戦へと変わっていましました。
9回表、大勢が無失点に押さえて反撃体制は整いました。
9回裏。
先頭の大谷が相手守護神のガイエゴスの初球を叩いて右中間への二塁打。
一塁キャンバスを蹴る前に、自身のヘルメットを右手で飛ばしてから快速を飛ばして二塁へ到達。
そして、二塁ベース上でベンチに向かって吠えながら「さあ、いこうぜ」と両腕を上げるパフォーマンス。
ヘルメットを飛ばしたのもチームを勢いづけるパフォーマンスだったと思います。
続く吉田が四球で歩き、無死1,2塁。
迎えるは悩める三冠王、5番村上。
ここまでまったく良いところがなかったですが、この局面で大仕事。
カウント1-1から真ん中に入ってきたストレートを捉えると打球はグングン伸びてセンターフェンスを直撃。
二塁ランナーの大谷がロングストライドでホームへ向かえ、一塁ランナー、代走の周東は快速を飛ばして大谷に追いつく勢い。
2人のランナーが立て続けにホームインして、逆転サヨナラ勝ち！
痺れるような投手戦から、終盤の点の取り合い、最後は日本が村上の復活もあってのサヨナラ勝ち。
決勝進出を決めました。
いや～、熱狂しました。。。
大谷が鼓舞した時に点を取る
上述した通り、吉田の同点3ランは大谷が四球を勝ち取って咆哮した後。
そしてサヨナラの場面を切り込みの二塁打を放った時も二塁ベース上で咆哮。
大谷が鼓舞するパフォーマンスをした後に、必ず何かが起こる。
大谷という選手はそういう選手ですね。
場の空気を変えてしまう、やはりスーパースターですね。
相手捕手のブロッキングが優秀だった
メキシコが繰り出す投手陣、特に先発、そして二番手の二人には打ちあぐねました。
ただ、彼らのボールを受けていた捕手のバーンズは大変優秀な捕手だったなと思います。
私は中継を見ながら彼の好ブロッキングに何度も舌打ちをしました。
ワンバウンドのボールを事も無げに捕球を続けており、かなり難しいボール、それもワイルドピッチになってもおかしくない暴投が3球はありましたが、簡単に捕球していました。
投手陣は安心して投げられたことでしょう。
この捕手力こそが相手のディフェンスの源だと感じました。
序盤から6回まで0行進と苦しめられたのは、この捕手の好守だったと思っています。
決勝の先発は今永に！！
さて、明日の決勝戦の先発は今永と栗山監督が名言。
今日の試合で佐々木に加えて明日先発が見込まれていた山本由伸を使ってしまったことで、思わぬ大役が今永に回ってきました。
いやいや・・・・・
ベイスターズファンとしては、、、、、
嬉しいんだけども。
でも、普通の心境では見ちゃいられないしょうね・・・・・。
役目を果たせるかどうか、今永本人も相当力んでいるんだと思うんですよ。
おそらくアドレナリンも駄々洩れでしょう。
是非、良い試合を見せてもらいましょう！