2022.09.09 横浜スタジアム

横浜DeNA 9 - 2 阪神

久々の先発となった上茶谷は立ち上がりにいきなり2連続四球、そして近本にタイムリー、大山に犠牲フライといきなり2失点。

このままでは何点入るのかと思っているとロハスが併殺に倒れてくれたおかげで、2点で済んだという心理状況にはしてくれました。

ただ、上茶谷は2回、3回、4回はランナーを出すも粘投で何とか無失点に。

そんあ中、流れの変化を感じたのは4回裏に牧のソロホームランで1点追い上げた直後の5回表のピッチング。

ここを内野ゴロ三つで三者凡退でピシっと抑えたのは大きかった。

そして5回裏にビッグイニングが待っていました。

先頭の楠本がヒットで突破口を開くと伊藤光の内野安打で無死1,2塁。

森敬斗が送って一死2,3塁として上茶谷に代打オースティン。

何とか犠牲フライで同点に・・・と思っていると、藤浪が2つのワイルドピッチで労せずして逆転。

そこから桑原、関根が連続ヒット、佐野は打ち損じますがレフト線にポトリと落ちるタイムリー。

止まらないベイスターズ打線はこの回一挙7得点とし試合の主導権を握りました。

継投は田中健二朗の後に伊勢を挟み、その後は京山が2イニング(大分 モタつきましたが)。

結局失った点は初回の2点のみ。

連敗を2で止め、何とか2位固めに一歩前進しました。

伊藤光の名演出、チームに勢いをもたらした

1-2と1点ビハインドで迎えた5回裏。

先頭の楠本がヒットで出塁。

この試合、始めてノーアウトのランナーを出すことに成功。

勝利のかかっていた藤浪にとってややメンタルのバランスが怪しいところ。

フルカウントから一塁ランナーがスタート、藤浪のボールはアウトコースの完全なボール球。

普通に見逃せば四球を勝ち取れるところ、エンドランがかかっていたことで見逃しにくい部分はあったと思います。

必死にバットを出して、当てた打球がコロコロと三塁線へ。

絶妙な場所に転がって、これがピッチャーへの内野安打に。

伊藤光は決死のヘッドスライディングで一塁セーフ。

ただ、このヘッドスライディング。

私は伊藤光の演出だったと思っています。

 

伊藤はバットにボールが当たると即座に走りはじめ、中間地点で打球の行方と藤浪の打球処理をチラっと見ています。

その時点でまだボールに追いついていないことから、内野安打をある程度確信。

普通に走り抜ければセーフと感じたはず。

ところが結果は藤浪は送球することも出来ず、伊藤光はやや派手めなヘッドスライディングを決めました。

 

楠本が先頭打者として出て、藤浪の心がざわつき始めているところで、この内野安打は本当に価値がありました。

そして、伊藤光のヘッドスライディングでベンチが一層盛り上がったこともテレビを通じて伝わってきました。

 

序盤に制球が乱れる上茶谷を必死にサポート。

ついでに8回に三つの四球で満塁、9回に3本のヒットで満塁にしながらも無失点に押さえたのも伊藤光の操縦があったからこそ。

 

苦しいこの時期、頼りになる彼がいることは大きいなと感じています。