2019.06.11 ZOZOマリン

横浜DeNA 6 - 3 千葉ロッテ

サイクルへのチャレンジに敗れる

6回表、二死無走者。

打順のまわった神里は既に3安打しており、二塁打、本塁打、安打、この打席で三塁打が出ればサイクルヒットという打席を迎えました。

その神里が放った打球はショートの頭上を越えてバウンドした打球が左中間の真ん中を転々とあざ笑いながら転がりました。

この打球、完全に三塁打チャンスの打球でした。

レフト、センターが転がる打球に向かってチャージをかけるも、転々と抜けていく。

今年からラグーン席が設置され、昨年よりも少々サイズの小さくなったマリンスタジアムでも神里の脚ならいける!

そういう打球でした。

しかし流石ロッテ外野陣。

素早いアプローチから一早く内野へボールが返ってきて、その時神里は二塁キャンバスを蹴って三塁へ。

中継に入ったショートがサードへ送球。

この送球がサードベースすれすれの高さで見事な返球。

まさに、言葉の通り”あと一歩”のところでタッチアウト。

なかなかないサイクルヒットへもあと一歩のところで阻まれました。

 

この瞬間ベンチで応援していた控えの選手たちも頭を抱えます。

多くのファンの方が同じ思いだったことでしょう!

 

ただ、前述の通り、私はこの打球であれば、神里ならば三塁打に出来るはずだったと思っています。

まず、一塁キャンバスを蹴って二塁に向かう走路がかなり膨らんでいました。

また、二塁キャンバスを蹴ったあと、明らかにスピードが弱まり、再びエンジンをかけ直したような走り方をしました。

更に、二塁から三塁に向かうまで2度ボールのいどころに顔を向けて確認しているんです。

 

中でも二塁キャンバスを蹴った後のスピードの弱まりは実に惜しまれます。

なんとなく脚が一瞬もつれたようにも見えますが、神里のような若者が足腰が鍛えられていないってことはないでしょう。

これは本人の中で、一瞬の迷いがあり、集中力が持続しなかったのではないかと私は見ています。

 

タッチアウトになった瞬間に悔しがったのも、その一瞬の迷いに対する後悔があったからなのではないでしょうか。

 

最初から最後まで無心で走り抜ければ間一髪セーフだったでしょう。

 

しかし、これが人間なんだなと思います。

人間がやっているスポーツの難しいところであり面白いところ。

 

このサイクルヒットへのチャレンジには、実にエキサイティングな時間を与えてくれました。

何度も言う通り、これはセーフに出来るはずの打球だったので、暴走ではありません。

ファンの夢を乗せたチャレンジ。

素晴らしかったと思います。

 

そして、これから長く続く野球人生の中で、いつか必ずサイクル達成の瞬間を我々ファンに届けてくれることでしょう!

次こそ無心で走りぬけて・・・・

 

濱口が苦しみながら3勝目

神里のサイクル挑戦が失敗に終わった直後の6回裏のピッチング。

濱口はこの試合で一発を打たれている三木を渾身のストレートで空振三振に切ってとり、軽くマウンドを蹴りあげながら吠えました。

あの一発さえなければ・・・・

そんな思いがあったかもしれませんね。

ただ、その前の回も四球連発で無死満塁の大ピンチを迎えました。

濱口の悪い癖が出た瞬間。

ただ、ここから井上、レアード、中村と打ち取って無失点に切り抜けるのもまた濱口。

結果的に6イニング、112球を投げて3失点。

本人としては不本意なピッチングだったかもしれませんが、チームとしては大きな勝利を掴むことが出来ました。

今日は1番の神里を筆頭に打線が活発でしたからね。

また、次の登板で快投を見せてくれればと思います。

 

それにしても7回から登板したエスコバー、相変わらず凄い球を投げていますね。

今日は球速は150キロ程度でしたが、角度とパワーのあるストレートが決まっていました。

ただ、フォームが少々手投げになっていた感もあるので、どこかで休みを与えるなどしないとパンクしてしまう恐れもあります。

貴重なリリーバーですので、大事に使っていってもらいたいですね。

 

チームは三連勝。

明日も気を抜かずに戦ってもらいたいです。