2019.04.12 横浜スタジアム

横浜DeNA 6 - 0 広島

今永完封劇

エースは俺だと言わんばかり

許したランナーは2人だけ

仕事を終えて会社を出たのが20時頃。

1時間ちょっとかかる通勤時間を考えても、いつもだったら最後のところだけでも見れるタイム感。

ところが、今日はもう20時半くらいに試合終了の報。

今永がたったの105球で試合を終わらせ、まったくリアルタイムで見ることを許してもらえない金曜日となりました。

 

なんて言っても打たれたヒットは1本、与えた四球は1つ。

そして出塁はこの二つだけ。

打者29人で9イニング投げ切ってしまいました。

特に中盤以降の5回、6回、7回、8回、9回と5イニング連続で三者凡退という圧巻の投球。

これではさしもの広島打線も手も足も出ない状況でした。

 

その今永のピッチング。

初回からブンブン飛ばしていましたね。

ストレートが高めに入っても勢いでミットにねじ込み、スライダー、フォークボールで三振を奪う。

105球と少ない球数ながら三振を9個奪っている部分も特筆。

余計なボール球はほぼ皆無だったと言えるでしょう。

 

おそらくは先日の濱口の1安打完封勝利に大分感化されたのかなと推測。

「横浜のエースは俺だ!」と言わんばかり、相手打線をまったく寄せ付けず、濱口のピッチング内容を完全に凌駕して実力の違いを見せつけてくれました。

申し分ありません。

 

先制劇も今永から

チームが先制したのは3回。

一死から神里が2塁打を打ち、2番楠本がレフト線へポトリと落とす渋いヒットで先制点を奪いました。

しかし、この回先頭の今永の打席は実に見応えがありましたね。

バットを短く持ち、背中を若干丸めるようなスタイルで小刻みに足とバットを揺らしながらタイミングを取る。

相手のエース大瀬良が追い込みながらもファールで何度も粘り、空振を奪いにきた変化球を見極め、大瀬良も大分手を焼きました。

最後は甘い高さに来たストレートを巧く捉えて三遊間へ持っていきますが、惜しくも相手ショートの攻守に阻まれアウトとなりました。

ただ、この打席で大瀬良に大分気を使わせたことからこの試合の先制劇が始まったと言っても過言ではないと思います。

この打席の今永、どっかの高校の1番バッターみたいなイメージでしたね。

相手の余裕を奪う今永

また、楠本がヒットを打つ前に神里がパスボールで三塁に進塁していたので、一死三塁のチャンスで楠本がタイムリーを放ったのですが、まだ3回だというのに広島の内野陣がバックホーム体勢を敷いたんです。

これにはちょっとびっくりしました。

去年までなら1点上げて次のアウトを確実に取る戦法を取ってきたと思うのですが、相手が今永だということ、連敗中だと言うこと、今年は打線の調子が上がらないという三点の理由から1点が致命傷になると踏んでのバックホーム体勢だったと思うんです。

今永の登板が相手ベンチに余裕をなくさせるんですね。

野球とはただ投げて打つだけのスポーツではなく、様々なことが絡み合って試合を左右して行くんだなと改めて思いました。

 

伊藤が今日も活躍

捕手の伊藤が4回に2点目となるタイムリーを放ち、更に6回にはこの試合を事実上決めたと言える2ランホームランをレフトスタンドに叩きこみました。

この時の打席に関しての伊藤のコメントは「高めストレートで攻められていたので狙ってやりました」と言っていましたが、確かに伊藤光は高めのストレートに空振する姿を良く見かけましたね。

今日だけでなく、先日の阪神戦でもそういうシーンが多かったように思えます。

インハイに来た時などはヘッドが下から出ていたので、今思えばこのコースは伊藤光の弱点だったのかなと思います。

ところが、そこを攻められていたことを理解し、そこを逆に狙ってやったとは捕手のコメントらしくていいですね~。

下位打線を支える伊藤の活躍がチーム好調の要因。

これからも期待します!

 

金曜のナイターに勝てる

さて。

金曜日のナイターで、今永が2勝目。

先週は菅野との壮絶な投げ合いに惜しくも敗れましたが、今日は広島のエース大瀬良を粉砕しての勝利。

開幕してからしばらくは金曜はエース同士の対決になることが多いのがプロ野球。

ここをどうしても勝てないのが去年までのベイスターズ。

今年はエース同士の対戦で勝てているのはチームに勢いと余裕をもたらしますね。

神里が8試合連続ヒット、楠本の先制タイムリー、伊藤がタイムリーとホームランで3打点、ソトの豪快な2ランホームランと着実に得点を重ねた打線もよくやってくれたのですが、やはりエース今永の圧巻の完封劇がこの試合の全てになりますね。