2018.06.08 横浜スタジアム

横浜DeNA 5 - 2 日本ハム

連敗脱出

東が勝ちゲームを作った

仕事の都合で私が帰宅した時には既にお立ち台に東、宮崎、中川が立って笑顔をみせていました。

そのヒーローインタビューを見ながら、妻が言いました。

「東が先発の時はずっと観てしまう、いや観ていたいと思う」

と。

私も同じ気持ちです。

東のストレートが惚れ惚れする球道ということもありますが、テンポの良さ、投げっぷりの良さ、先発投手が求められる多くの要素を持っている投手だから観ていたいと思えるのでしょう。

これって、守っている野手も同じような感覚なのでしょうか・・・・

ようやく長いトンネルを抜け出してベイスターズの連敗がストップしました。

その立役者は先発した東。

初回は二つの四球で無死1,2塁の大ピンチ。

またも初回から失点か・・・・

スタジアムは嫌な雰囲気に包まれかけますが、ここから立て直せるのも東。

初回を見事に無失点で切り抜けることでまずは試合全体が良い滑り出しを迎えることが出来ました。

3回にレアードにタイムリーを打たれて1点先制されますが、そこから我慢して1失点で切り抜けることが出来たことは大きかったと思います。

 

すると4回裏、宮崎がヒットのソトを一塁においてレフトスタンドへ技ありのホームラン。

日本ハムの先発高梨の速いストレートに照準を合わせて始動しましたが、上げた左足が着地した瞬間、グっと体幹で動作を止めてタイミングを修正、甘く入ってきた緩いカーブを見事に捉えました。

これで逆転。

 

ここで東には1つの大きな命題が課せられる。

「味方が得点した直後の回を抑えろ」

ということ。

 

このところベイスターズの投手陣は得点した直後に失点するケースが目立っており、どうしても波に乗れない試合が続いていました。

 

東は逆転直後の5回表、むしろエンジンがかかったか、二つの三振を含む三者凡退でさっくり終えて勝ちゲームのムードを作り上げました。

 

その後も我慢の投球が続きますが、6回もエンジン全開。

ストレートがズバズバと低めに決まり、チェンジアップで空振りを取る。

東のペースになっていきました。

 

6回裏。

二死1,2塁で東に打席が回りました。

筒香のヒット、宮崎が失策で無死1,2塁とすると、6番山下がセーフティ気味の見事な送りバントを決めて2,3塁。

高城が倒れて二死1,2塁。

ここで東に代えて代打・中川。

この日、誕生日を迎える中川にスタンドからハッピーバースデイの大合唱。

ほっこりしてしまうのは、相手投手高梨がこの大合唱が終わるまで投げるのを待ってくれていたようでした。

このことが作用したかは分かりませんが、中川は迷うことなく初球から振っていけました。

内角のボールを思いっきり引っ張った打球は三塁線を破る二塁打!

試合を決める貴重な2点が入り、スコアは4-1となります。

 

8回には代打・佐野が弾丸ライナーのソロホームランを放って5-1。

9回にヤスアキが1点取られ、更に宮崎のエラーがあったりと多少ばたつきましたが後続を押させてゲームセット。

 

最終スコア5-2で連敗を止め、1週間ぶりの勝利をおさめました。

 

やはりポイントは逆転直後の5回を三者凡退で抑えたことでしょうか。

このことで「よし、いけるぞ」という雰囲気を作り出しました。

制球に苦しんだ初回、失点した3回、それ以外の2回、4回、5回、6回は相手を寄せ付けないピッチング。

打たれたヒットは3回に打たれた3安打のみ。

 

7回から継投したエスコバー、パットンがビシっと相手を抑え込んだのは彼らに雨の休養があったからだけではないでしょう。

 

日本ハムとしても自信を持っていた高梨を打っての勝利ですが、やはりその勝ちゲームを作ったのは東。

 

カードの頭、それも金曜日の先発となると、名実ともにエースの働きです!