WBC代表チーム

不安だらけの試合の中、チームの雰囲気を変えた男!

控え捕手の相川亮二
横浜ニューマシンガン

再三にわたって放送席が「重苦しい雰囲気」という言葉を使っていました。

今日のWBC日本代表チームのオーストラリアとの壮行試合。


0-2と2点ビハインドで迎えた8回の裏。

中田、井端の連打でチャンスを作り、打席には途中出場の捕手相川。


今日の日本打線、完全にバットが湿っていました。

4番の阿部もチャンスで打てず、なんと7回まで松田のヒット1本という状況。


もはや反省材料だらけのこの試合でしたが、ベンチの雰囲気が悪く過ぎたなか、36歳の控え捕手がやってくれました!


元・横浜、現在では東京ヤクルトの正捕手、相川亮二!!


3ボール1ストライクから甘く入ったボールをドンピシャで叩くと、高々とあがったボールはそのままレフトスタンドへ!

8回裏という土壇場で起死回生の逆転3ランホームラン!


たったの一打席で決めた相川の勝負強さをまざまざと見せつけました。


これまでまったく盛り上がらなかった日本ベンチも立ち上がって大喜び。

相川を迎えました。


しかし・・・・・


ベンチに戻った相川は、一瞬笑顔を見せたあとベンチに座り込み険しい表情


横浜ニューマシンガン

これはこの試合の日本の戦いの中身を憂いているだからだと私は思いました。


先にも書いたとおり、日本は7回までたったの一安打。

8回の連打も、中田のヒットの次は、これまた控えの可能性が高い井端のヒット。

そして自分のホームラン。


つまり!!


日本としてはチームが目指している得点の仕方がまったくできていないということです。

1番長野、2番鳥谷、3番坂本、4番阿部、5番内川、6番糸井・・・・

まったく音無しとは何事か!


何の策も立てられず、得点機さえなかなか訪れない状況。


この時期は投手の方が仕上がりが早い傾向がありますので、どうしても投手戦になりがちではあります。

しかし、WBC本番を1週間後に控えて、日本選手の振りの鈍さが目立ちました。

特に4番の阿部。

去年、巨人を優勝に導いた立役者ものバットも、捉えるポイントが大分ずれていると感じました。

詰まらされてしまっています。


ここからどの程度仕上げられるか・・・・

実際にはあまり変わらないと見ています。


そこで今から出来ることは、今の状態でどのような野球をするか?ということになります。


先発のマー君がかなり乱調だった以外は、杉内、能見など先発候補の状態は良さそう。

また、抑えに出てきた牧田も充分通用しそうです。

やはり、守り勝つ野球をしていくことになりそうですね。


そうなると井端の存在感は大きくなるはずです。

ある意味、今日のように手も足もでない状況からどのように状況を変えていけるか?というテストには、井端や相川の活躍は収穫とみていいでしょう。


WBC、いずれにしても厳しい戦いが待っています。


まずは1週間、体のキレを少しでも取り戻すことが先決でしょうか。