「日本人はなぜ英語が話せないか」 | ベイのコンサート日記

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音楽評論家、長谷川京介のブログです。クラシックのコンサートやオペラなどの感想をつづっています。

TBSTV「所さんのニッポンの出番」の特集「日本人はなぜ英語が話せないか」を見た。
フィリピンの小学校では理科や算数などを英語で行っているが、その理由はタガログ語あるいはフィリピノ語に科学や数学の専門用語がないためだという。

日本の場合、明治政府は海外に追いつき追い越すため、外国人教師から最先端の学問を学ぶ当時のエリートたちに英語に対して最適な日本語訳を考えさせた。
そのおかげで海外から得た知識をすべて日本語で学ぶことが可能になり、教育のすそ野が拡大、日本が世界に追いつくことができた。福沢諭吉は「経済」「社会」「自由」など数多くの用語の翻訳を作り出したひとり。
その一方で日本人が英語で考える能力はそがれる結果となった。
日本も小学校から英語導入が始まるが、いやおうなく英語で話し考える環境を長時間作らない限り習得は難しいと思う。
以前アメリカの小学校の教科書を読んだとき、アメリカの小学生レベルの英語を「正確に」使いこなす自信はないと思った。

ところでこの番組はNHKBSの「cool japan 発掘!かっこいいニッポン」の翻案のように見える。