村上春樹の新刊「女のいない男たち」を読み始める | ベイのコンサート日記

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音楽評論家、長谷川京介のブログです。クラシックのコンサートやオペラなどの感想をつづっています。

村上春樹の新刊「女のいない男たち」の最初の短編「ドライブ・マイ・カー」を読む。「火のついた煙草をそのまま窓の外に弾いて捨てた。たぶん上十二滝町ではみんなが普通にやっていることだろう。」の件(くだり)の町名(発表時は中頓別町)に苦情が寄せられたため変えたと「著者まえがき」にある。 さもありなん。 以前ならこうした偽悪者的な描写は村上春樹の魅力でもあったが、最近の村上春樹の著書にはそれがある種の『傲慢さ』と感じられ、鼻につく。ほかにもあるが、きりがないのでやめる。