今日は、水瓶座について、妄想メモを書こうと思います。
以前、冥王星の水瓶座移動について、こちらの記事でまとめました。
水瓶座の時代と言われるわけ
冥王星は占星術で使う10個の天体の中で一番動きが遅く、それゆえに社会全体に長期間大きく影響する星と言われています。
その冥王星が、この2024年1月21日、今いる山羊座から水瓶座へ二回目の移動を開始します。
9月からもう一度山羊座に戻り、2024年11月20日に完全に水瓶座へ移ります。
その後約20年間は冥王星水瓶座時代ということになります。
前にもブログに書きましたが、私は中学生以来、ムーミンシリーズが好きです。
ムーミンの登場人物は自由を好むキャラが多いですが、一番水瓶座的なのは、私の中ではスナフキンです。
ムーミンパパも自由人ですが、パパは射手座っぽいと個人的には思います。
スナフキンは、ただ束縛を嫌う、何でもアリな人ってわけではないんですよね。
ちゃんと理念があります。
『ムーミン谷の夏まつり』では、禁止事項の立て札だらけの公園に閉じ込められている子供たちを逃がしてやるシーンがあります。
公園番を襲撃し、「～するべからず」と書かれた立て札をどんどん引き抜いていったのです。
ルールや法律は、権力者の都合のいいように決めることもできます。
でも、どんな法律よりも先んじて優先されるべきものが、この世にはあるのです。
それは基本的人権とか、アイデンティティなどです。
法律がどーだろうが、どこのコミュニティの慣習がどーだろうが、そんなのよりもっと大事なものがあるんだ！
それを守るためならば、時にはルールも無視する。
それが、スナフキンが水瓶座っぽいな、と思う理由です。
水瓶座や、水瓶座のルーラーである天王星の意味を考えた人たちは、フランス革命やアメリカ独立戦争の時代背景を関連付けたといいます。
フランス革命の「自由・平等・博愛（友愛）」というスローガンそのままに、水瓶座はまさにそんな星座だと思います。
私は身近に水瓶座の人が多いんですけれど、スナフキンも水瓶座の人も、普段は正義感から矢面に立つタイプではありません。
どちらかというと、そういう責任やみんなをまとめるリーダーシップからは程遠い、多様性を重んじる人たちです。
自分も自由にしていたいし、相手にもそうであってほしい。
私に私の考えがあるように、あなたにもあるでしょう？どっちが正しいなんて誰が決められるの？って思ってる。
でもそのスナフキンが、憤り、矢面に立つ瞬間がある。
それが、自由を奪われた時なのです。
別に自分が閉じ込められていたわけじゃない。スナフキンは自由なんです。
それでも、誰かが自由を奪われているのが許せない。人のことであっても許せない。
それは正義感とか、責任感からではない。
スナフキンの中の理念とか、いいえ、それ以上に「女教皇」のようなアイデンティティが許さないんだと思います。
マルセイユタロット 2番・女教皇
ウエイト版のタロットは「生命の木」と関係があります。
私の勝手なイメージなのですが、
「水瓶座」と「生命の木」は似ているところがあると思います。
普段は二項対立に分けない、何でもアリ。
でも、「生命の自由と可能性を奪うことだけは絶対ダメ！」という部分です。
画家のヤンソンさんは戦時中、反戦・反ナチスの風刺絵を雑誌に寄稿していました。
当時のフィンランドで相当なリスクがあったはずですが、どうしても我慢ならなかったのだと思います。
『ムーミン谷の仲間たち』のあとがきから引用します。
このように、心の問題といっても、生きていくうえでだれもが経験することがらをあつかっているところをみると、ヤンソンさんにとっては、生きるものがいきいきと生きられないでいることが、よほど気になるのでしょう。
トーベ・ヤンソン：作・絵 山室静：訳
『ムーミン谷の仲間たち』 講談社 青い鳥文庫
解説・・・ムーミン童話の五つめのなぞ 高橋静男（フィンランド文学研究家） より
最近噴出している人権問題で、顔と名前を出して訴えている方が、ある番組に出演されて発言していました。
その方は、
こういう問題において、個人の意見として
「私はあれは人権侵害に当たらないと思う、そう捉えていない。」という人がいたとしても、
それを「社会が認めるかどうか」はまた全然別の話。
というようなことをおっしゃっていました。
後でプロフィールを調べたらその方は水瓶座でした。
絶大な権力があるからといって、人の生命の自由や可能性を奪う行為を、
これからの時代が許すのか？許さないのか？
私は特別な感性はないので、
星が時代に影響するのか？
それとも逆に時代を動かす権力者たちが星を利用するのか？は分かりません。
でも、もしも本当に、星や星座の意味にエネルギーがあるとするならば、
きっと「水瓶座」は容認しないんじゃないかな、と思います。
