最近出たカードのお話。
姉と世間話していたら、会社の後輩に苦手な人がいるということでした。
頭がよくて仕事ができる人なんだけど、自分の考えと違うとなったとたんに不機嫌になるとのこと。どうしたらいいか?
ウエイト版で出してみたら、
6番「恋人たち」
21番「世界」
姉 カップナイト
後輩の方 ソードペイジ
でした。
ソードペイジ
ソードは「これが正しい」とか「こうあるべき」という自分の正義感がはっきりしています。
仕事ですし、ソードキングのような大人なら、相手の立場も考えた上で、自分の意見が通るように上手に話をもっていくことができますが、ペイジは幼いのでそういうことができず、不満が顔に出てしまう。
まあ現実的には職場ですし、そういうキャラということで、大目に見てあげるしかない話なんですけれど。(ーー:)
姉もそれは分かってはいるのですが、やはり、自分基準の正義感を振りかざされると、嫌な気持ちはするものですよね。
きっと、ソードペイジなりのストライクゾーンがあるのでしょう。
それが狭い。15センチ四方とか?だったりして。(^_^;)
そこに入らないものはみんなボール判定。
ど真ん中以外許せない!
ストライクゾーンが狭いと、同じ環境にいても不満が多くなりますから、幸せを感じにくいです。
各自のストライクゾーンを調整していくのが世の中なんだけど、それが苦手なんだと思います。
ソードは理論ですから、理屈は通っていたりします。
「あなたの言い分は分かるよ。一理あるよね。確かに正しいよね。」
だけどね・・・ってところです。
確かに、「本来こうあるべき」正しさはある。
でも、現実にそれが実現できない状況は、世の中にいくらでもあります。
なぜ実現できていないのか?
それは、たくさんの人が絡んでいるからです。
世の中は持ちつ持たれつ。駕籠に乗る人担ぐ人そのまた草鞋を作る人・・・。
これが21番「世界」です。
何で私の理想の○○じゃないの!?と言われても、
それはあなただけの○○ではないからです、としか言いようがありません。(-.-;)
6番「恋人たち」は、理想郷から出ていくカードです。
アダムとイブのいるエデンの園は「ユートピア」です。
みんなで同じ理想を共有する世界なので、争いも起こりません。
どうしたらこの人と上手くいくか?というのは、どうしたら調和できるか?ハーモニーさせられるか?ということなのですが・・・。
しょせん「ハーモニー」は理想郷だけの絵空事。
実際の「世界」は「不協和音」です。
↑この話題は、以前のムーミン谷と太陽の記事で、引用で紹介しました。
ユートピアの、見た目だけは平等でも、なんだか共産主義の危うさのようなものを、ムーミンの作者は感じていたのだと思います。
「恋人たち」は、理想郷から現実世界へ降りてこなきゃならない。
「世界」は不平等で、不公平なこともある。
本来こうあるべきが通らない、あいまいな状況もある。
そこにはいろんな人の利害が絡んでいるから、誰が悪いとかではないのです。
桶屋が儲かったのは、ネズミが桶をかじったからだけど、元はと言えば、風が吹いたせいなんです。
それなのに、直前のネズミが悪いと決めつけるのは、ちょっと狭量だよねー、と私も思います。
姉とはそんなわけで、
そういう人っているよねー、でも仕事だししょうがないねー、人は変えられないし、あんまり気にしないことだよねー。
という、ごくフツーの会話で終わりました(笑)
タロットって、ごくフツーってことも多いです。不思議でも何でもない。
カードなんか引かなくても、きっと人生の先輩方に聞けば、返ってくるような返事です。
でも、こうして紙芝居で見せてくれると分かりやすい。
だから最近は、人と会うときは私の練習に、タロットを持っていくことが多いです。