ウエイト版のタロット大アルカナは、12星座に当てはめられています。

カバラ・生命の木と惑星の対応から来ているそうですが、

中には12星座の性格やイメージにはしっくりこないものもあるんですよね。

 

これはタロットと占星術の歴史を見ると、

1800年代後半~1900年代初頭、ウエイト版が作られた頃と同時期~少し後くらいに、アラン・レオによって現代占星術の12星座の性質が作られたので、現在言われているような12星座の性格や意味が完全に確立されてから当てはめられたものではないからなんだそうです。

 

そこで今回は、あくまで私の中でですが、

この星座はタロットで言うとこれだと思うな~というのを、勝手に上げてみたいと思います。

 

※以下、ピンクの字が正式な当てはめ、青い字が私の勝手な当てはめでお送りします。

 

●牡羊座(皇帝)・・・私の中ではマジシャン/奇術師

理由は、牡羊座は春の生命エネルギー、すべての始まりの火星座だからです。

やりたいって熱だけで始めるマジシャンと似てると思います。

みんなが様子見する中で、真っ先に海へ飛び込む「ファーストペンギン」。

まずやってみなきゃ始まらない、一石投じてみてそっからでしょっていう率直さが、牡羊座の良さだと思います。

 

 

●牡牛座(法王/教皇)・・・私の中では女司祭/女教皇

12星座で一番、五感に優れるという牡牛座。

五感とは心でも頭でもない、体の感覚です。

気持ちの好き・嫌いができるよりもっと前、赤ちゃんの頃の快・不快の感覚。

牡牛座の人はそういう動物的な感に正直な人が多いので、嫌なものは嫌って言える女司祭(女教皇)はピッタリかと思います。

 

 

●双子座(恋人)・・・これはそのまま恋人

男性性と女性性、頭と心、二つの相反するものがバランスよく存在する世界観。

双子座は水星が守護星なので、思考の星座。

恋人のカードにも、感情と思考をごっちゃにせず、それはそれ、これはこれと、まず切り分ける力があります。

双子座はマルチタスクな人が多いと言われますが、異なるものが同時並行するところはこのカードに合います。

 

 

●蟹座(戦車)・・・私の中では

理由は、蟹座の守護星が月だからというのもあります。

月は太陽の反対で、「内に入る」意味があります。

月のカードも暗いので目が見えません。外側に見えるものがないとき、人は不安になると同時に心の目も開きます。

イメージ力は、ネガティブに出れば妄想や不安になりますが、ポジティブに使えば人の心を察する共感能力にもなります。

そういうところが、蟹座の豊かな情緒を内包する部分に共通する気がします。

 

 

●獅子座(力)・・・これは迷いましたが、私の中では戦車

獅子座の守護星は太陽。月の反対で表に出ていく、表現していく性質があります。

戦車はエゴを獲得していくカードで、自分の欲しいものに正直に向かっていく自分本位なカードです。周りは目に入りません。

獅子座はよく、クリエイティブとか、表現者だと言われますが、自己表現はいちいち他人の目を気にしていたらできません。

個性は人と違ったところに出てくるものなので、周りの意見に合わせていたら無くなってしまうからです。

臆することなく外に発するイメージが戦車っぽい気がしますし、二頭立てのスフィンクスも合ってると思います。

「力」のカードもライオンという意味で合っていますが、力は意味的には内面に入っていく段階のカードなので、個人的には戦車を推したいな~と思います。

 

 

●乙女座(隠者)・・・私の中では教皇

乙女座は、日本の常識って感じがするんですよね(笑) 

まっとうで正当で、報連相やTPOに気を配ったり、時間を守ったり・・・当たり前のことを当たり前にやる確実さ。

教皇のカードは、人の良心や誠実さ、勤勉であることを、「まじめ・堅苦しい・ノリが悪い」なんて笑いません。

乙女座が教皇なのは、親や先生や社会に言われたわけではなく、単にそうすることが自分の中の基準に合うからだと思います。

「ノリさえ良ければいいじゃん」みたいな風潮の中でもあえて、「教皇」を貫くことは、乙女座にとってぶれない軸であり、そういう意味では逆に「女司祭(女教皇)」なのだと思います。

 

長くなりましたので、後半天秤座~は次の記事に書きたいと思います。